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Last-modified: 2017-06-14 (水) 21:43:14

悪魔クレア「ヤってしまえば良いのですわ。ここまで誘うような様子なら、合意と見なしてよろしいのではありませんこと?
      鍛えた技で快楽の虜にしてしまえば、どうとでもなりますわよ」
天使クレア「無理矢理だなんて、そんなのいけませんわ!
      少しずつデューテの意識を変えてゆき、あちらから求めてくれるようにするべきですわ!」
中庸クレア「そんなことよりデューテ食べたいですわ」

 
 

クレア「ーーと言う感じで、一向に考えがまとまりませんの……」
カムイ「むしろ、これ以上ないくらいに結束してる気がするけどね。
    まーともかく、あたしのところに来た理由は分かったよ」
クレア「わたくしは、どうすれば良いのでしょうか……」
カムイ「そうだね……クレアは、どうしたい?」
クレア「絶対に、デューテに嫌われたくありませんわ」
カムイ「自分の欲求よりも、そっちが優先かな?」
クレア「もちろんですわ。デューテは大事な……お友達、ですもの。
    同性で、気兼ねなく話せる、初めてのお友達ですわ!」
カムイ「それなら話は単純だね。
    このまま感情を抑え込んだら、いつ爆発するか分かんない。
    だから、その前に告白しちゃいなさい」
クレア「!? しかし、それは……!」
カムイ「そのデューテって子は、告白を断った相手とは、友達でいるのも嫌がる子なのかな?」
クレア「そんなことありませんわ!
    初めは……少しぎこちなくなるかもしれませんけれど……。
    でも! きっとまた! お友達になれますわ!」
カムイ「なら大丈夫。今の関係が壊れることを怖がる必要はないって、クレア自身が信じてるんだから」
クレア「あ……」
カムイ「上手くいってもいかなくても、またおいで。
    成功したらお祝い、失敗したら残念会しようよ」
クレア「……ふふふ。ええ! そうですわね!
    デューテも一緒に、皆でのお祝いにして見せますわ!」
カムイ「その意気その意気。って、もう行っちゃった……。
    …………それにしても……『欲求よりも大事』かぁ。
    クレアの口から、そんな台詞が出るなんてね……」
リリーナ「カムイお姉様の計画通り、ね」
カムイ「えー? 人聞き悪いなー。こうなったらいいなー、って思っただけだよ?」
リリーナ「はいはい。……これで、彼女は変わると思います?」
カムイ「変わるよ。間違いなく。と言うより、もう変わり始めてるかな。
    もしかしたら、エイリークお姉ちゃんに続く、3人目になるかもね」
リリーナ「そっか……。私、いつになったら女帝になれるのかなぁ……」
カムイ「アドバイス、要る?」
リリーナ「要りません。
     ……分かっているもの……『初恋に決着をつけないと進めない』ことくらい……」
カムイ「難易度高いねー。頑張れー」
リリーナ「わー、すーっごく他人事ー」