62-172

Last-modified: 2017-06-23 (金) 22:04:10

シェイド「………ねえ……最後に人とすれ違ったのっていつだったかしら……?」
エマ「たしか……一週間前です……行けども行けども草生えた砂利道しか道が無いです…もうどっち行ったらいいのか…」
ユズ「798…799……」
ランド「家もなんも見つからねえ……話にゃ聞いてたけどバレンシアって本当に秘境なんだな……」
シェイド「誰よこんなところ来ようって言いだしたのは!?」
ランド「バレンシア産のオレンジが美容にいいから行ってみたいって言ったのお前さんじゃーん。
    屍竜の火山にゃ温泉沸いてる入りたいって言ったのもお前さんじゃーん」
シェイド「ああいえばこう言う…す、過ぎた事はいいの!」
エマ「やめましょうよ…喧嘩…お腹が空くだけです…最後に何か食べたの…3日前だっけ…」
シェイド「あのゲロ不味い兵糧丸も食べちゃったしね…」
ユズ「801…802……803…」
シェイド「…よく歩きながら素振りする元気あるわね…」
ユズ「兄さまの足元にも及ばぬ……うひぇへへへへ…」
エマ「うわごとを言ってらっしゃるーっ!?」
ランド「こりゃやべえかもわからんね」
シェイド「あばばばばばば………」

 

ベルクト「ふはは!いつ歩いてもリゲルの砂利道は歩き心地がよいな。荷馬車もなんとかギリギリ通れる。
     素晴らしいインフラの整いようよ。獣道しかないソフィアと違ってなんという大都会なのだ!」
リネア「あらベルクト様。あそこを見覚えの無い人々が歩いています。旅行者でしょうか?」
ベルクト「ふ、温泉湧き出る屍竜の火山にマミー狩り放題の秘密のほこら。風光明媚なリゲルの滝。
      観光名所も盛りだくさんだからな。森と砂漠しかないソフィアと違って。ソフィアと違って」
リネア「あの、聞こえてくるお話だと遭難なさっておられるみたいですけど」
ベルクト「ば、バカな!? ソフィアのような人外魔境の大秘境ならともかく大都会のリゲルで遭難などありえん!」
リネア「タスケテエイリー…助けてさしあげなくてよろしいのですか?」
ベルクト「奴らが遭難者のはずがない!あれは旅行者!問題は無いのだ!」

 

セリカ「そこいく旅の方々。何かお困りですか?」
エマ「お困りですぅぅぅぅぅ!!!」
シェイド「に、人間……人間がいる…バレンシアにも人は住んでいたのね…」
ランド「いやぁ道に迷っちゃってさぁ。おっさんたち、もー何日もまともに食ってないのよ」
ユズ「ああ……向こうでゾンビが手を振ってる…行かなくては……」
セリカ「まぁ大変!…バレンシアは時々遭難者が出るのよね…いいわ。
    ミラ様の御慈悲にすがりましょ。さ、ミラ神殿に案内してあげる。
    リゲルとの境に近いところにあるからすぐよ。食べるものもあるから」
エマ「ありがとぉぉぉぉぉ……」
シェイド「ミラってソフィアの神様よね…ソフィアの人って親切なのね…」
ユズ「神官に…なる……」
ランド「はい?」
ユズ「この命救われた以上ミラ神は我が守神に等し!恩を返さねばならぬー!」
シェイド「いやいやいや、いきなり何を錯乱してるのよ」
エマ「ユズさん武芸者でしょ」
セリカ(別に布教のつもりってわけじゃなかったんだけど…そう言ってくれるなら嬉しいけど)

 

リネア「あら、ソフィアの方が助けていったようですね。ソフィアの株爆上げかしら」
ベルクト「な…あ、あいつは境を超えていったい何しに来てたのだ!あの小娘!」
リネア「…時々リゲルに布教しに来てますよ。大体ドーマ教団と揉めて喧嘩して帰りますけど」

 

意識しない方が布教できる……
前に、「セリカの布教はリーフのルパンダイブそっくり」みたいなレスがあった……

 

つまり! リーフも「下心を持たず人助けとして巨乳に接近」すれbーー無理だな!

 

リーフ「シェイドさんのおっぱいシェイドさんの谷間…ハァハァ、自家発電が捗る!」
アルム「うん…無理のようだね…」
セリカ「不潔よ!いやらしい!燃やしてや……あ、アルムにも長い間禁止して辛い思いさせちゃったし…大目に見るべきなのかしら」
アルム「セリカは優しいね。リーフの事も思いやってあげるんだ」
セリカ「うん、でもせめて見えないところでやってほしいわ」
リーフ「あの…イチャイチャするのも人目につかないところでした方が…」

 

セリカ「…………ひょっとして……1スレ目からずっとずっと布教してきて…
    初めての布教成功なんじゃ…これ…布教しようと思ってしたわけじゃないけど」
アルム「お祝いしようか?シルクが木苺のケーキ作ってくれたよ。ジャンヌも、物好きな人がいたものですね…だってさ」
セリカ「…あいつはいちいち一言多いのよ…もう」
アルム「ふふふ、あれでもおめでとうって言ってるんだよ。何か飲み物用意するね」

 

リーフ「絶対ありえないと思われたセリカの布教がとうとううまくいった。
    不可能もいつかは達成されるんだ。僕にも巨乳のおねいさんの彼女ができるはず」
クロム「…いらん期待持たせてしまった感」