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Last-modified: 2017-06-26 (月) 21:35:44

巨乳に心揺さぶられてしまう事が最近のシーダの不機嫌の理由
ならば我は精神修行し、巨乳を見ても巨乳に抱き着かれても眉一つ動かさぬ鉄の意思をもとう
そう思いマルスは座禅組んで修行を始めた
絶対巨乳なんかに負けたりしない

 
 

白夜地区

 

マルス「どこに向かってるんです?エフラム兄さん、アイク兄さん」
エフラム「お前が最近精神修行を始めたと聞いたからな、うってつけの場所に案内しようと思ってな」
アイク「俺も肉体だけでなくその方面でも鍛える必要があるからちょうど良い」
マルス「別にそんな余計なことしなくても……それに……」
リーフ「ちょっ、何で僕まで来てるのさ!それにこんな運び方でコノヒトデナシー!!」ズルズル

 

 ロープで縛られ引き摺られている

 

アイク「1人で思いつきのまま行っていても効率が悪い、こういうものは然るべき場所で行う方が良いからな」
エフラム「そしてリーフ、お前の最近の行動は余りに目に余る。
     いい加減己を見つめ直し、行動を改めろ」
リーフ「そんなぁ……」

 

 それから15分ほど歩き、町から少し外れ何段もの石段を登った先にそこはあった。

 

リフ「わたしは僧侶リフ、戦いはできませんが修行の手伝いはできます
   ようこそ私の寺に、精神修行の為とお伺いしました」
エフラム「ご無沙汰しております住職殿、今回は俺達4名、よろしくお願いいたします」
アイク「よろしく頼む」
マルス(に、似合いすぎる……)
リフ「それでは早速修行場へ案内致します、ミドリコさん」
ミドリコ「はい、ご用でしょうか和尚様」
リフ「彼らを滝行場に案内して頂けますか?」
ミドリコ「承知致しました!」
エフラム「君は?」
ミドリコ「あたしはミドリコ、和尚様の元でお薬作りの修行をしながらお寺のお手伝いをしてます」
アイク「そうか、小さいのに偉いんだな」
ミドリコ「ありがとうございます、それでは修行場に案内します」
リーフ(こんな山奥で、おまけに男とぺたんこ幼女ばかり……帰りたい)

 

滝行場

 

マルス「さ……寒い………」
リーフ「寒い冷たい水が痛いもうだめだよぉ……」
ミドリコ「まだ始めて5分だよ?」
リーフ「だからって……こんな滝の中に入ってひたすら水を浴びて、
    この濡れた服で近くにお姉さんでもいれば何時間でも頑張れるけど、回りは兄さん達だけじゃないか。
    男の肌なんて見て何が面白いのさ!」
ティニー「男の肌!素晴らしいじゃないですか!」
エポニーヌ「濡れたリーフが総受けで……ハァハァ……」
リリーナ「アイクさんとエフラムさんのKINNIKU……ムッハー!!
     リーフさんとマルスさんは………うーん………」
ミドリコ「関係者以外は立ち入り禁止だよ」つ 必中の和弓

 

キャー!!

 

リーフ「も、もうダメだー!」
マルス「ぼ、僕も、もう……しかし………」
アイク「…………」
エフラム「…………」
マルス「兄さん達はこの滝だけじゃなく回りの騒がしさの中よく続くよ」
ミドリコ「そろそろ2人も切り上げてー!もうお昼だよー!」
エフラム「もうそんな時間か」
アイク「中々落ち着いたな」

 

昼食後 座禅

 

アイク「……………」
エフラム「……………」
マルス「……………!」
リーフ(う〜、ずっと同じ体勢って、疲れるよ〜、まだ終わらないかなぁ?)
リフ「喝!」バシン!
リーフ「ギャ!」
リフ「心を鎮め己に向き合いなさい」
リーフ「はい……」
マルス(危ない危ない、リーフが先に打たれたお陰で落ち着きそうだ、これなら)

 

ムニュ フニャン

 

マルス「へ?」
リンダ「あ……こんにちは」
マリア「気が付いちゃった?ダメだよ集中しなきゃ」

 

 マルスの前からマリアが、後ろからリンダが抱き締めていた。ついでに2人共バッチリ胸を押し付けて。

 

マルス「え………えぇぇぇぇ!」
リフ「喝!」バシン!
マルス「いだぁ!!」
リフ「邪念を鎮め心を平静に保つのです」
マルス「いや、無理でしょ!何でこんな、この2人がここに!?」
マリア「マルス様、あっち」
マルス「へ?」

 

サラ「駄目よ、こんな中騒いじゃ、クスクス」
エリーゼ「ん〜……」
イドゥン「……………」
セツナ「ほゎ〜」
大人チキ「暖かい……眠くなりそう……」
ワユ「大将、凄い集中してるねぇ」
カゲロウ「良いのだろうか、こう……邪魔なような……」
セルジュ「大丈夫だと思うわ、アイクの精神は、ここで挫ける程柔じゃないもの」
ルキノ「あの……私も連れて来て頂いたものの宜しいのですか?」
ワユ「大丈夫だよ、ルキノさんも大将が大好きなのは傍目から見えたし、そろそろアピールを強めても良いんじゃないかな?」
カゲロウ「それにこ奴もいるしな……」
シェイド「あらぁ、物凄いKINNIKUですわ、人間台風の異名は頷けますわね」ペタペタ
カゲロウ「すまない、紆余曲折あってアイク殿に興味を持った様なのだ」
セルジュ「気にしなくてもいいわ、こういうタイプは無理に止めるよりできる範囲好きにさせた方が良いし。
     それに最低限の範囲は守るのでしょう?」
カゲロウ「それは約束させた」

 

 指された先にはそれぞれの嫁、そして新たな候補だろう女性に触れられている兄達がいた。
 恐らくマリア達含めつれてきたのはサラだろう。
 それぞれ抱き締めたり、小声ながら会話しているにも関わらず、微動だにせず、集中していた。

 

マルス「あんなに囲まれてるのに微動だにしてない………」
リンダ「物凄い集中力ですねー」
マルス「あれ、リーフが随分静かだけど」
マリア「ああ、葉っぱ君はあれですよ」

 

 振り向くと鼻血と涙に沈んでいるリーフがいた。彼を抱き締める女性は誰1人いない。

 

 それから応援(試練?)に来た女性達の内修行好きの者は滝行をしてから帰ることになった。
 それをリーフが覗こうとしたが兄達より武術訓練を受け、コノヒトデナシになったのは言うまでもない。
 そして夜になり、夕食と入浴を済ませ就寝時間、リーフは疲れから早々眠ってしまった。

 

マルス「あの、兄さん方、お聞きしても良いですかね?」
アイク「ん?」
エフラム「どうした?改まって」
マルス「兄さん達は、あの座禅の時、何も感じなかったのですか?」
アイク「感じなかったとは?」
マルス「僕は、あの2人に当てられたことで動揺し、その後も集中できませんでした。
    でも兄さん達は、あんなに沢山の女性達に抱き締められて、押し付けられてたのに、動揺せず、集中してました。
    その結果、何人かが眠ってしまうほど穏やかな空間が出来てたんですよ?」
アイク「そう言うことか、答えから言うなら、感じていたぞ」
マルス「じゃあ、何で反応が……あんなに押し付けられて、興奮とかはなかったんですか?」
エフラム「そうだな、ハッキリ言ってしまうとみんなの感触、温もりはわかっていた。
     だが、みんなから感じたのは、愛情だ」
マルス「あ……愛情?」
エフラム「ああ、みんな、ああして抱きついていたが、その温もりから、俺に対する労い、想いが伝わって来た。
     それ故に心が穏やかになり、気を乱す事が無かったんだ」
マルス「そう……ですか」
エフラム「マルス、逆に聞いて良いか?」
マルス「何です?」
エフラム「お前は、あの6人に対してどう思ってる?」
マルス「え……それは、シーダは誰にも代えがたい恋人です、でも他の5人は……その……」
エフラム「ふむ……質問を変えよう、お前は、フィルをどう思う?」
マルス「はぁ!?何でそんな、ほとんど接点もないですし何もありませんよ!」
エフラム「そうか……だが彼女も、リン同様サカ系の顔立ちで胸も大きい、背は高めだし剣士だからよりリンに近いだろう」
マルス「でも、そんな考えられませんよ!」
エフラム「そうだな……じゃあマルス、カチュアをどう思う?」
マルス「それは……えーと……」
エフラム「どうした?彼女はお前を好いてくれているが、胸も小さくお前の好みから外れるだろう」
マルス「で……でも!」
エフラム「スーはお前の好みにハマっているから目で追ってしまう、リンダやマリアはお前好みの巨乳だからその部分を目で追う。
     だがカチュアやマリーシアはお前の好みからかなり外れるだろう。
     最低限彼女達だけでもキッパリ断れば、シーダの嫉妬は弱まるのではないか?」
マルス「そんな!そうなったら!」
エフラム「どうともなるまい、彼女達は美人だ、引く手数多だろう、お前を忘れ、先に進むなら、いい人に廻り会えるさ」
マルス「他の……人……?」
エフラム「俺は……胸の大きさには拘らんからな」

 

彼女達が離れる事を想像し始めた時、エフラムが呟いた一言……それにより話を繋げると……

 

バキッ!!

 

 気が付いた時には拳が痛かった、そして目の前には殴り倒されたエフラムの姿があった。

 

マルス「あ……に、兄さん!」
エフラム「大丈夫だ、中々良い力じゃないか」
マルス「兄さん、ごめん!」
エフラム「気にするな、傷薬なら持ってる。
     それより、向き合ったみたいだな」
マルス「え……あ……」
エフラム「これで解っただろうが、お前はあの5人にも一定以上の愛情を持っている。
     だがシーダへの義理とお前自身の倫理観で向き合えなかったんだろう」
マルス「そうですね」
エフラム「これは俺の想像に過ぎない事を先に言っておく。
     シーダはその中途半端さに特に不機嫌になっていたのではないか?」
マルス「中途半端……ですか」
エフラム「ああ、彼女自身お前を深く愛している、だがお前は結ばれる相手は一人だけと言いながら、他の女性に目を向けていた。
     それ故に彼女は不安になっていたのでないか?
     他の女性の方が良くなったら自分は捨てられてしまうと」
マルス「そんな……まさか……」
エフラム「さっきも言ったがこれは俺の想像だからな、実際は違うかもしれん、シグルド兄上の様に一夫一妻主義かもしれんしな。
     だが戻ったら彼女としっかり話し合うべきだと俺は思うぞ、何も話さなければ、何も解らん」
マルス「そう……ですね」
エフラム「さて、話しすぎたな、もう夜も遅い、寝るとしよう、 明日も修行は続くぞ」
マルス「わかりました」

 

アイク「無事に収められたか」
リーフ「そう思うなら兄さんも話せば良かったじゃん。
    すっかり目が覚めちゃったよ」
アイク「俺は特に言葉は苦手だからな……だが結果として、あいつに悪役を押し付けてしまった」
リーフ「どうするの?」
アイク「取り敢えず借り1だな、何かあったら返すさ」
リーフ「兄さんも義理堅いよね、寝よ寝よ、明日も修行かぁ」

 

 そして4人とも眠り、翌日の修行の後揃って帰宅した。
 それからマルスはシーダとの話し合いの為、スケジュールチェックを始めたのだった。