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Last-modified: 2017-06-29 (木) 21:48:59

ラケシス「おかえりなさい、シグルド様」
シグルド「……ああ、ただいま」
ラケシス「……? 何かありましたか?」
シグルド「いや、何でもないよラケシス」
ラケシス「そう……、ですか……」

 
 

ラケシス「シグルド様……やはり話してはいただけませんか? 私にも言えないことなのですか? 眠る前に聞いておきたいのです」
シグルド「……そうだな、隠し事をするのは私の性ではない。
     今日の帰りのことなんだが……、AKJの過激派と交戦してね。どこから情報を仕入れたのかこう言われたんだ、
    『奥さんを満足させられないなら、結婚しなかった方が前会長も幸せだったんじゃないの?』とね。
     言い返しはしたんだが、その言葉が頭から離れなかった」
ラケシス「……」
シグルド「君を愛しているのは間違いない。しかし私が言うべきではないが、
     AKJに居る方が、君にとって幸せだったのではないかと思ってしまうんだよ」
ラケシス「……シグルド様、私からもお伝えしたいことがあります」
シグルド「ラ、ラケシス?」
ラケシス「確かに、私が恋している人はエルト兄様で、好きな人もエルト兄様です。
     ですが──、愛している人は……、シグルド様だけなんですよ?
     それに……、私だって不安なんです。
     シグルド様も本当は……ディアドラ様と結婚した方が……幸せだったんじゃないかって
     でも……、それを考えたく……なくて──」
シグルド「──ラケシス」
ラケシス「シグルド……様?」
シグルド「すまない、ラケシス。愚か者の私を許してくれ。抱き留めることでしか……、君の涙を止めることができない。
     私としたことが何という様だ。AKJの言葉に惑わされ、愛する人を悲しませるなど。
     だが、もう迷わない。例え何があろうとも、君だけを愛し続けることを誓う」
ラケシス「────はい。 
     私も……貴方を愛しています、シグルド様」

 

クラリーネ「前会長はどうして引退なさったんでしょう?お兄様より愛しい人ができるなんてこと…ありえるのでしょうか?」
ティニー「え…えーっと…まあ…あり得たから引退…したんだと思いますが…」
プリシラ「まったくどうかしてます。兄より尊いものなんてありえませんのに」
ジェミー「前に戦った時に顔見たけどさー、あのダサくて冴えないおっさんのどこがいいんだろーね?
     だから言ってやったよ。どーせ奥さん満足させられてないんだろってね。キャハ♪」
クラリーネ「あ…貴女だったんですのね。シグルド様に悪態ついたのは」
ジェミー「そ、だってさーいろいろ情報集めたけどさーあのおっさん、30過ぎまで喪男の中年童貞だったんでしょ?
      ダッサ。カッコ悪。そんなのに満足させられるわけねーじゃん」
ティニー「斜めに構えて悪ぶってるけどあなたも処女でしょーに。うちじゃ経験済みなのってクレアさんだけですし」
ジェミー「う、うう、うるさいなあ。すぐだって!すぐにお兄様押し倒せるって!」
プリシラ「そう、クレアさんこそ兄と結ばれし私たちの希望!ああなんて甘美なんでしょう…兄と過ごす夜…」
クレア「は、はぐっ!?」(は、はちみつパン食べてて半分も聞いてませんでした!?)
クラリーネ「あ、あの……その…グレーいたしますのって…どういう感じでしょうか?////」
クレア「わたくしの魅力で殿方はいちころですもの。二人とも先を競ってわたくしにしがみついて。ふふふ、可愛いものなのですわ。
    こう…前後から激しく…」
ジェミー「へ、二人?」
プリシラ「クレアさんって兄様は一人だけじゃありませんでした?」
クレア(あっ、しまったですわ!?ついグレイとロビンと3人でいたします時の話をしてしまいました!?そのうちデューテも仲間に入れたい…こほん…そうじゃなくってここは…)
    「そ、そう!写し身でお兄様に分身していただきましたの!これで愛情も2倍。夜の方も激しさ2倍!」
四天王「おおー!」
クレア(な…なんとか誤魔化しきりましたわ…ふぅ…)