エフラム「この前はすまなかったな。急に泊まり込みの修行に行ってしまって」
ミタマ「そうですわね。あの時の私がどれほど悲しみに包まれたことか。忘れられてしまったのではないか心配でしたわ」
エフラム「重ねて本当にすまない。
しかし、本当に腕枕だけでよかったのか?」
ミタマ「ええ、私に二言はございません。今日一日だけ私の昼寝に付き合ってくださいな。
それで許してあげますわ」
エフラム「サラ達にも、今日は二人でごゆっくりと言われたからな。ミタマの気がすむまで一緒に居よう」
ミタマ「私は何処其処に行くよりも、貴方と共に居られる時間こそが何よりの贈り物なのです。
ですが……困りましたわ。私の胸の内を表現できる言葉が見つかりませんの」
エフラム「言葉にせずともわかるさ。こうして傍に居るんだからな」
ミタマ「『碧空を 揺蕩う雲の 誰ゆへに
乱れそめにし われならくに』
相変わらずですわね。……もう少し強く抱きしめてくださいな」
(『』内参考:百人一首)
ミタマ「……ふぅ……皆さん、ご盛んですわね……」
サクラ「一足早い水着以来、大人のチキさんが特にはりきっていらっしゃいますね」
キヌ「いやいや、サクラってばさっきまで自分がどんな声を出してたか忘れtモガモガ」
サクラ「お、お稲荷さまこそ!
ベロアさんやノノさんと一緒になって『とらいあんぐるあたっく』とか言っていたじゃないですか!?」
サラ「色欲組は置いといて、ミタマは良かったのかしら?
誕生日の埋め合わせに、一晩独占できたのに」
ミタマ「体力がもちませんわ。
とっぷばったあをいただきましたし、あとは最後さえ譲ってもらえば充分ですわね」
サラ「謙虚ねぇ……」
ミタマ「そうでもありませんわ。
いたした余韻を感じつつ朝まで抱き締められるなんて、普段は味わえない贅沢ですもの」
サラ「……なるほど……アリね、それ」
ミタマ「では、順番が来るまで仮眠しますわ」
サラ「はいはい。呼んだらちゃんと起きてよね」
ミタマ「前向きに善処できるよう努力いたします」