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Last-modified: 2017-07-03 (月) 22:39:24

クロム「…その一言が俺は言えん。マルスは言える…俺らとの違いはそこなんだろうな…」
リーフ「どうしてさ!僕はおねいさんに言えるよ!言ってるよ!何度でも好きです愛してますって!でもこっち側だよ!」
リン「もはや突っ込まないわよリーフ。兄さんも変に恰好つけてないで言えばいいのよ。どもったりしてもいいじゃない」
クロム「リンの言う事もわかるけど…決めたいっていう俺の男心もわかってくれ」
リーフ「決める…か。僕たちにしかできない告り方にロマンってあるかな?」
クロム「なんだそれ?」
リーフ「飛行機雲で文字作るんだよ。ほら、僕ら鼻血噴出で空飛ぶでしょ?
    空中で上手く飛び回れば空に字を描けると思うんだ。それで」
リン「…ジョークで言ってるのよね?私ならそんな告り方されたら一生口聞かんわい」
クロム「血文字って呪いじゃないんだから」
リーフ「言ってみただけですー」

 
 

スー「…………」ポロンポロン
カアラ「…馬琴の音色に迷いがあるな。それに…あれは悩んでいるときの顔だ」
フィル「…違いがちっともわからんでござる…スー殿表情に出ない方だと思うでござる」
カアラ「フィルは街で育ったからな。遊牧民の機微はわかりにくいかもな。私がバアトルの嫁に入るか、それともバアトルを婿に入れて草原で暮らすか。
    結婚前に少し考えたのだぞ。今はこう落ち着いたしそれでよいと思うが、草原で育てていたらどうだったろうかとふと考える事もある」
フィル「ふんふむ」
カアラ「…話せば気楽になる事もあろう。部族は違えど同じサカ人だからな。
     と、いうわけでそのうちサカ組ガールズトークでもできるといいな」
リーフ「な、なんだってぇー!リン姉さん…スー…カアラさん…フィル…揃いも揃って爆乳だったり巨乳だったり…
     その会!僕も入れてよー!そして僕とブバババ」
バアトル「妻と娘に手を出す悪い虫はこの儂が叩き潰してくれるわー!」

 

コノヒトデナシー

 

キャス「懲りない奴ね…ほんと……」
カレル「王道や定番というものもあるんだよ。彼はそれを果たし…まあ妹や姪に手は出させないが」
キャス「そーね…オジさんもさ。結婚しないの?妹夫婦の家族旅行に誘われて来るのもいいけどさ」
カレル「…私は家庭を持つような人間じゃないからねえ…」
キャス「ふーん?のんびりおっとりした優しいおとーさんって感じがするけど」
カレル「まあいいじゃないか。ほら、フィルが呼んでいるよ」
キャス「うん、今行くよフィル姉ー!」

 

カレル「……草原の風…何もかも懐かしいというには…
     私の代で一族の因習は終わりにするけど、文句は言わせんよ。父上、母上。
     フィルたちには必要のない事だ」

 

スー(…葉っぱの悲鳴が聞こえた…進出規模…リワープでもしてるのかしら…)
フィル「美人さんは物思いにふける様も絵になるでござる。何を思っておられるのか…」
キャス「案外些細な事かも知れないけど…」