62-280

Last-modified: 2017-07-08 (土) 21:54:32

クロムさま…私は、あなたがとても好きでした。

 

私が街でならず者たちにからまれていたところを救ってくださったあなたに惚れて、私はあなたを追うように自警団に入りました。

 

最初は自分のペガサスもいない、落ちこぼれの私がとても嫌でした。
でも、ずっと頑張ってこれたのはあなたにどうか振り向いてほしい、その一心からでした。

 

そんなとき、あなたが記憶喪失のあの方を自警団に迎えられたときはとても焦りました。私の立場が怪しくなるとさえ思ってしまいました。

 

そんな私の焦りも虚しく、あの方と互いに惹かれあうあなたを見て、私は自警団を辞めようと思いました。

 

でも、そんなときに彼の優しさに触れました。

 

彼、フレデリクさんは、落ちこぼれの私にもとても優しくたくさんのことを教えてくださいました。

 

そんな彼の人柄に触れるうちに、私は彼を愛するようになりました。
そして、奇跡のようなことが起こりました。
彼もまた、私を愛してくださっていたのです。

 

私は、心から愛する人と共にいられることの喜びに感謝しています。

 

だからどうか、あなたにもこの喜びを知ってほしい。
あなたが心から愛されているあの方とこの喜びを分かち合ってほしいのです。

 

どうか、ためらわないで。
私は、あなたがあの方と幸せになれることを、心から願っております。

 

七夕の日に、心をこめて……。

 

スミア