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Last-modified: 2017-07-13 (木) 23:48:31

エフラム「そこにいるんだろう? ヴェロニカ」
ヴェロニカ「……何で隠れているのにわかったのよ」
エフラム「気付いたのはただの勘だ。
     だが、来ていること自体はマークス義兄上から聞き及んでいたからな」
ヴェロニカ「何よそれ。
      センサーでも積んでるの?」
エフラム「それはそうと、見た所日差しにやられたんだろう?
     離れた位置にパラソルとシートを設置しておいたから、そこで海辺でも眺めているといい」
ヴェロニカ「……用意が良すぎでしょ」
エフラム「行くぞ。ほら日傘だ」
ヴェロニカ「わかったわよ。でも、礼なんて絶対に言わないから」
エフラム「それで構わない」

 
 
 
 

リーフ「はあ、折角の海だったのに災難だったよ」
マルス「自業自得だと思うよ」
リーフ「そういえば、マルス兄さん。
    シェイドさんはともかく、ルキノさんがアイク兄さんの所に自然な流れで居たんだけど、
    心当たりはある?」
マルス「……聞かない方がいいよ」
リーフ「……察しがついちゃったけど、一応教えてよ」
マルス「実は……

 
 

アイク「ルキノ……俺の勘違いだったらすまないが、俺のことが好きなのか?」
ルキノ「ど、どうしてそれを?」
アイク「よく俺にお菓子を作って持ってきていただろう?
    それを食べると、ルキノがお菓子を作っている様子が自然と浮かんだ。
    エリンシアが昔、『愛情を込めた料理は作った人の顔が浮かぶ』と言っていたしな。
    だから聞いてみた」
ルキノ「……はい、私はあなたのことを好ましく思っています。
    最初は助けてもらったことへの感謝でしたが、
    あなたのお菓子を食べている姿を見て……セルジュさんほど上手くはないのにおいしいと言ってくれて、
    その顔を傍でずっと見ていたいと思うようになりました」
アイク「……知っていると思うが、俺の所は大家族だ。
    それでも構わないなら……、俺と結婚してくれないか?
    確かにセルジュの方が料理の技量は上だろう。だが俺は、ルキノの料理も食べたい」
ルキノ「───っ!? …………はい、喜んで。
    私と結婚してください」

 
 

    ということがあってね」
リーフ「いや、色々と言いたいけど長すぎでしょ。……じゃないよっ!
    なんで僕はモテないのさ!」
マルス「とりあえず、ルキノさんを襲った謎の暴漢に文句を言いなよ。
    恋のキューピッドさん」

 

ンン「そういえば、今回は誘惑だとか何とか言わなかったのですね」
サラ「さすがに、人前で致す趣味はないわよ。
   竜王家の私有地を使えるように話はつけてあるから、その時に、ね」
ンン「……やらないって選択肢はありませんですか」
サラ「当然じゃない。水着も、際どいのや濡れると透けるのや色々と準備しているわよ」
ンン「着ませんですからね!?」
サラ「後は、どうやってヴェロニカを引っ張り出すか、かしら」

 

サナキ「ふむ……プライベートビーチ、か。私も買っておこうかのぅ」
シグルーン「余人の目がないのなら、自重は不要ですね」
イレース「がんばりましょう……」
カゲロウ「こ、こういうのを殿方が好むのであれば……!」
リアーネ「……スケスケ……です……」
ルキノ「まだ嫁入りして日は浅いですが、精一杯アピールを……!」
シェイド「相変わらず賑やかねぇ……」
ミスト「シェイドさんも参加するでしょ? 予定が合う日が分かったら教えてね?」
シェイド「あら? いいのかしら?」
ワユ「細かいことは気にしない!」
セルジュ「最初は興味本意だったみたいだけど、今は、ね」
シェイド「あ、あらあら、え、ええっと……その……」

カムイ「ヌーディストビーチもありかな?」
フェリシア「楽しみですぅ♪」
シャラ「カムイがそれを望むなら……」
フローラ「私は……カムイ様とフェリシア(とジョーカー)以外に肌を見せるのは……」

 

マルス「……個人でプライベートビーチの購入はまだ厳しいけど、一時的に借用なら……」
シーダ「スーさんも喜ばれるでしょうね」
マルス「いや、スーだけじゃなくてみんなのことを思って、だからね!?」

 

スー「海、凄かった……。広くて、しょっぱくて、潮の香りがして、波があって、水平線が……」
ダヤン「いつになく饒舌な……よほど楽しかったか」
ラス(海か……いつもなら草原だが、たまにはリンと違う所に行くのも……)

 

ガロン「喪を脱しつつある息子よ、これを渡しておこう」
レオン「何その呼び方……そして何これ?」
ガロン「白暗夜家のプライベートビーチが空いている日程だ。世話役にはリンを付ける。楽しんでくるが良い」
カミラ「リンちゃんに似合う水着、沢山用意しなくちゃねぇ」
リン「カミラさーーお嬢様、私、こういう衣装は慣れてなくて……」
ミコト「では、この機に慣れてしまいましょう。さあさ、試着室はこちらに」
リン「え? ちょ!? 待っ!?!」
レオン「…………引きずられて行ったんだけど、大丈夫なの、あれ?」
ガロン「楽しんでくるが良い、色々と」

 

シャンブレー「うーん……」
ジェローム「どうした兄弟、何を悩んでいる?」
シャンブレー「兄弟って……間違ってないけど……。
       いや、ちょっとこの手紙がさ」
ジェローム「……これは、ガロンじいさんからか?」
シャンブレー「うん……リンとレオンが海に遊びに行くから、参加したければ言えって……」
ジェローム「あの人は何を考えているんだ?」
シャンブレー「『義娘でも義孫でも、何なら逆ハーレムでも一向に構わん』とか書いてあったよ……」

 

ケント「この森を抜ければ……リン様……もうすぐ、あなたの元へ……!」

 
 

夏はまだまだこれから

 

チャド「こっちこっち!いこーぜ先生!」
ヒノカ「待て、まず準備運動だ。ちゃんと体を伸ばすんだぞ」
ルゥ「はーい、いちにーいちにー」
レイ「いでででで!?押すな!?そこまで曲がらねえよ!」
ユベロ「ユミナはオグマさん相手に頑張れてるのかなあ…僕はこの夏の間に…決める!」
ライアン「僕も!…浮いた話一つない兄さんより先になるけど気にしない!」
ヒノカ「ん、何を決めるんだ?どこの中学に進むか悩んでいるのか。いつでも相談に乗るぞ」
コープル「先生、先生。つい仕事モードに入ってるよ」
デュー「せっかく引率で来てくれたんだし今日はプライベートなお付き合いしたいな。オイラたち」
ヒノカ「そ、そうか。つい…すまんな」
ロス「むんっ!」
リヒト「うわ…ロス…結構KINNIKUあるんだ……」
ユアン「そのわりに微妙な印象強いけどね。ヒノカ先生の水着、しなやかな体してるなぁハァハァ」
ヨファ「またキミってヤツはエロガキな発想を!」
ユアン「でもさ。クラスの女子たち…サラやマリアや…大体初体験してるし、僕ら男子だってそろそろって思うじゃんか」
ヒノカ「……興味あるのはわからんでもないが…まったく…け、結婚したらなのだ。そういうのは。お前はてれびの仕事もあるだろう」
ヘンリー「あははーでもさー僕ら先生が好きだしさー仕方ないさー、ちゅっ」
ヒノカ「んっ!?…こ、コラー!いきなりきすするのはやめいと何度言えばわかる!この悪戯小僧!」
ヘンリー「つかまえてごらーん」
ヒノカ「またんかーっ!!!」
ロス「ず、ずるいぞ!俺だって先生とキスしたい…っ!」
リヒト「ヘンリー君はどうしてなんのてらいもなくああいうのできるかな!」

 

ヴェロニカ「……ここはそれほど人もいないわ…静か…海辺のパラソルの下でスマホ起動してプレイするヒーローズも乙なものね…
       山田のマップも私の課金☆5スキル継ぎ足しまくり臨界突破しまくりの最強軍団の前には赤子の手をひねるようなもので…」
ファ「じー……」
ヴェロニカ「……っ!? な、なによ…子供はウザくて苦手…じゃなくて、あなたのお仲間はあっちで遊んでるわよ。しっしっ」
ファ「おねーちゃんサラおねーちゃんが言ってた人?りゅーおーけのしゆーちにどーやって連れてこようかって考え事してたー」
ヴェロニカ「行かないわよ…何企んでるんだか…あの子の陰謀教えてくれたご褒美にオーブあげる。これもってさっさと向こういって」
ファ「わーいキラキラきれー♪ありがとー♪」
ヴェロニカ「…行ったわね…やっと静かになった……あ…具体的に何しようとしてたのか聞いておけばよかったかしら…」