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Last-modified: 2017-07-15 (土) 22:54:01

ランド「んーで、最近は白暗夜家もすっかり恋愛に結婚にと甘甘になっててなぁ。
    悪かぁ無いんだけど、気まずさがあるわけよ」
グレゴ「解る解る、イーリス署もクロルフの2人を皮切りに結婚ブームでなぁ。
    めでたいことなんだが、職場結婚が殆どで空気が甘くてよぉ」
ランド「そりゃキツいよなぁ、ははは」
オロチ「なんじゃ、ランド、そんな所で何をやっておるんじゃ」
ランド「俺かい?昔馴染みの友人に顔会わせたから、話に花を咲かせてたのさ、そっちは?」
ユウギリ「今日の仕事が終わったので、2人で飲みに行こうとしてたのですわ。
     せっかくですからランドもいらっしゃいません?そちらの彼も」
グレゴ「お、俺もいいのかい?」
オロチ「構わぬ構わぬ、少し話が聞こえて来たが最近の甘い雰囲気の話じゃろう。
    それならそんなおっさん2人で話すより妾達のような花があった方が良かろう」
ランド「花……ね、ま、そうだな、せっかくだ、ご一緒させて貰いましょうかね、グレゴはどうする?」
グレゴ「いいんなら俺もご相伴に預からせて貰うよ」
オロチ「決まりじゃな、ならば来るとよい、今宵は飲み明かすぞ」
ユウギリ「とはいえ、明日も仕事ですから、程々でお願いしますね」

 
 

エマ「本当に凄いですよねぇ、戻ってきたらみなさん本当に恋愛の雰囲気になってるんですから」
サクラ「あぅ……その……///」
エリーゼ「あはは、そうだよね、でも大好きな人ができて、一緒にいられるって幸せな事だから」
エマ「失礼ながら、堅物な雰囲気のあるエルフィさんやカゲロウさんは少し意外な気がしました」
エリーゼ「そうかも、だけどあの2人、みんなの中だとかなり早くカップルになってるんだよ?」
エマ「そうなんですか?」
サクラ「ええ、エルフィさんは鍛錬を通して、カゲロウさんもふとしたきっかけでアイク義兄様と交流なされてそこから進んだそうです」
エリーゼ「今の注目はレオポンお兄ちゃんかなぁ」
サクラ「そうですね、リン義姉様にレオポンお兄様にシャンブレーさん、他にも何人が狙ってる男のひとが狙ってるみたいですし、誰を選ばれるのでしょうか?」
エリーゼ「案外、カムイお姉ちゃんみたいな形だったりして」
エマ「え……カムイ様というと女の人に対して複数の男の人が?」
サクラ「あぅ……そんな、破廉恥です……」
エリーゼ「うん、私達が言えることじゃないよね」
エマ「でも羨ましいですね、最近はシェイドさんもすっかり神将さんに夢中見たいですし」
エリーゼ「あ、そうだ、これから私達もお兄ちゃんの所に行くんだけどさ、エマも来ない?」
エマ「え!?そんな、せっかくの恋人との逢瀬を私が邪魔するなんて」
サクラ「せっかくですから、兄様に大切な友達を紹介したいんです、駄目ですか?」
エマ「サクラ様!わ、私は嬉しいですよ、大切な友達って言って貰えて、だからそんな寂しそうな顔しないで下さい」
サクラ「ありがとうございます、それじゃあ、早速行きましょう」
エマ「は、はい」

 
 

ゼフィール「だから貴様は甘いと言っているのだ!!」
エメリナ「貴方こそ!そちらのやり方は強引過ぎです!!」
ゼフィール「何を言うか!犯罪者に甘い顔をしていたら逃げられるどころか反撃の危険性すらあるのだ!
     故に、情けも容赦もなく、時にはぶちのめしても逮捕する事が必要なのだ!」
エメリナ「それで誤認逮捕が何回ありましたか!それに逮捕の際周囲に被害をもたらしたことも多いでしょう!
     犯罪者とて人間です、そこに理由がありうるのです、できる限り説得し正道に戻って頂く事で……」
ゼフィール「それが甘いのだ!正道に戻る?何度逮捕し厳しい罰を受けようと反省せぬ葉っぱの存在を忘れたか!!」

 

 それから3時間にかけて2人は意見をぶつけ合う、お互い警察署長として、人々を守る立場にある以上、己の持つ矜持を譲るわけにはいかなかった。
 そんな2人だが気付いていない、力強く意見をぶつけ合うお互いだがそうして向き合う互いに笑顔が浮かんでいることを。

 

ゼフィール「ふぅ……全く、強情な奴だ」
エメリナ「はぁ……そちらこそ」
ゼフィール「まぁ、そちらの逮捕、釈放後の再犯率の低さは素直に認めるところだ」
エメリナ「こちらこそ、そちらの検挙率の高さは認められるところです」
ゼフィール「ふむ……もうこんな時間か……これから食事でもどうだろうか?」
エメリナ「そうですね……構いませんよ」
ゼフィール「解った、それでは向かうとしよう」
エメリナ「ええ」

 

 花が咲けば種が落ち、そこから新たな芽が芽吹く、その芽はどの様に育って行くか、それは、これから……

 

リーフ「僕が逮捕されるたびにあの署長二人仲良くなってない?
    最近は合同捜査で協力して逮捕にくることも…まあ方針の違いから口論も多いけどさ」
クロム「お前はいい加減懲りろ。俺らの仕事増やすな」
リン「ちょっとだけ本気でジェミーに制裁された方がいいんじゃって気が…」
リーフ「やめてよ!?あれはあんまりだよ!?…そーいえば…アイク兄さんは最強だけど…
     金的くらっても平気だったりするのかな」
クロム「いや…さすがにそれは…人外の領域のリーフすらきついんだし…しかし…なんか跳ね返しそうな気も…いや…」
リン「あんたら…花も恥じらう乙女の前でそんな話すんな!」