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Last-modified: 2017-07-23 (日) 20:43:54

デューテ「アルムアルム!村に池か湖作ろうよ!ボク、水着着て泳ぎたいよ〜〜」
アルム「え、田んぼに水引く用水路ならもうあるからそこでいいんじゃない?」
デューテ「ヤダ、ニュアンスがぜんぜんちがうじゃーん!用水路で遊んで夏休み気分が満喫できるとでも!?」
アルム「んー……でも池クラスのを掘るのは手間が…」
リュート「妹のわがままは適当に聞き流してくれ」
デューテ「なんだよーお兄ちゃんのバカー!一緒に遊び行く友達いないからって!」
アルム(セリカや僕のお嫁さんたちと水遊びもいいなってのもちょっと思ったけど。水着見たいし……こほん////)

 

クロムに負けず劣らずアルムもムッツリじゃない?
アルムッツリ。

 

アルム「待ってよ!? 男子ならこれくらい思うのは普通でしょ。取り立ててムッツリってほどじゃ…」
クロム「そうとも。普通だ。気にしなくていいぞ」
リーフ「アルムはセリカにそっち方面抑えられてた頃が長かったからね。思いっきり解き放っていいんだよ」
アルム「…二人にフォローされると逆にお前はムッツリスケベって言われてるような気になるんだけど…」

 

モズメ「……で、あたいを呼んだ訳やね」
アルム「うん、せっかくだからデューテの願いには応えてあげたいけどなかなか作業も大変で」
モズメ「………本当に子供の願いだけなん?」
アルム「うぇ!……その………//////」
モズメ「………まぁええわ、確かにあたいもif勢の中じゃ地味な方やし、前々からここには野菜の取引で来てたけど……
     ただ言っておくけどあたい王族じゃないよ、それ解ってる?」
アルム「うん、だからこれを」つ 始祖竜の血
モズメ「流石に解ってたみたいやね、それなら始めるわ、どの辺り?」
アルム「ええと……あの広場でお願い」
モズメ「解ったわ……それ!」

 

 始祖竜の血を飲んだ彼女によって発動した竜脈により、広場の一角に美しい泉が出来た。
 湧水らしく水も綺麗で、とても冷たい泉だ。

 

アルム「ありがとう、これなら水遊びにいい泉になったよ。
    御礼としてうちの野菜を……って思ったんだけど……」
モズメ「うん、あたいの方も農村やからね、これくらいだとこっちでも作ってるよ」
アルム「そうなんだよね、どうしよう……」
モズメ「それなら……///」
アルム「? 何かあるの?」
モズメ「あたいも、アルム君のお嫁さんに、貰ってくれへん?」
アルム「は? ええぇぇぇ!!ちょ!モズメ、何を言って!!」
モズメ「この際だから言うけど………あたい、前々からアルム君と農協とかで関わって。
    いつの間にかやけど、良い人やなって思ってて、それから、好きになってたんや」
アルム「あ、あぅ……///」
モズメ「だからな、あたい……アルム君が……」
アルム「モズメ……その、僕は……」
モズメ「……わかっとるよ、他のお嫁さん達の気持ちもあるから、今いきなり答えが欲しいとは言わへん。
    ただ、いい機会だから、あたいの思い、伝えたかったんや……」
アルム「モズメ……ありがとう」
モズメ「だからな……」チュ
アルム「へ?」

 

 完全に油断していた、そこへ不意打ちでされたキス、彼は、固まるしかなかった。

 

モズメ「今日はこれくらいで、ちゃんした返事は、また聞かせてな、じゃあ、また」

 

 突然動いた事態に混乱し、今の彼に出来るのは帰って行く彼女を見つめながら自身の唇を思い返すように触れること位だった。

 

デューテ「あっれ? アルムと…たまーに野菜や種もってくる白夜の…モズメだっけ?
      何してんだろ二人とも。遠くて何話してるか聞こえないや」
リュート「ん?取引の相談でもしてるんじゃないか?邪魔しちゃいけない。いくぞ…って…」
デューテ「……っ!?////////」
リュート「………//////」
デューテ「お、お兄ちゃん…あれ…キスしたん…だよね?」
リュート「あ…ああ…二人きりだと思ったんだろうが……と、とにかく行くぞ。じじじじ、邪魔しちゃいけないっ」
デューテ「どどどど、動揺しまくりでしょお兄ちゃん…」
リュート「おおおお、お前こそ!……じ、事情よくわからんがとにかくないしょだぞ。内緒だからな。特にジャンヌたちには絶対言っちゃいかんぞ。なんだかわかんないし!」
デューテ「う…うん………でもあれ…うー…キスってどんな感じなんだろ…
      お兄ちゃんに聞いても絶対知らないしクレアに聞いてみようかなあ」
リュート「そのとおり知らないでござる……別にいいし、俺、猫とか友達だし、魔法があればいいし」
デューテ「それもどうよ…」

 
 
 

ネフェニー「のお、チャップさんと嫁さんのなれそめってどないなんじゃ?」
チャップ「なんじゃやぶからぼうじゃのう。それ語るんはちいと恥ずかしいんじゃ」
ネフェニー「そおかのう。子供さんぎょうさんおるしラブラブに見えとるんじゃが」
チャップ「ありきたりじゃよ…誰でも経験するような…特別な事はなんもないんじゃ。
     小さい村で歳も近いし、気が付いたらそうなっとった」
ネフェニー「ほおか……あったかくってええのう」
チャップ「おっさんをからかわんといて。どれ、昼飯じゃ」

 
 

オボロ「異人相手の結婚が増えてしまった今日この頃。これをなんとかするため…」
モズメ「あかんよオボロちゃん。そんなことばっかいうとっちゃ」
オボロ「は、はえ? なんでよ?」
モズメ「なんでも。オボロちゃんちぃと了見が狭いんちゃう?」
オボロ「!?!?!?」
オロチ(普段あまり自己主張せんモズメに噛みつかれてめっちゃ動揺してるようじゃの
     くふふふ、モズメめ。なんぞ一波乱ありそうじゃのう)