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Last-modified: 2017-08-13 (日) 21:12:25

ベロアの部屋を掃除しようのコーナー

 

エフラム「………これはそっち。あれはここ…これは…捨ててもいいのか?」
ベロア「あう…はい」

 

せめて二人ぶんの寝るスペースくらいは!

 

サクラ「お掃除をしましょう」
ベロア「必要ないです…」
サクラ「しないと汚れるばかりですから、なのでしましょう」
サラ「エリーゼからメイド服まで借りて気合入ってるわね」
ベロア「…どうしてサラまでいるんですか?」
サラ「面白そうだから」

 

サクラ「これは…壊れた武器の柄や破片がたくさん…」
サラ「兄様がアメリアとかカザハナと訓練したときの武器の成れの果てね」
ベロア「欠けた面やひびの入り方が芸術的でしょう?なので捨てないで下さい」

 

サクラ「ぼろぼろになった布のようなものがありますけど…これは必要ないでしょう?」
ベロア「エフラムさんからもう着ないシャツを貰って弄り倒していたらいつの間にか、でも趣のある見た目になったので…」
サラ「元は着るものよね?これ…」

 

サクラ「な、何か処分していいものは…あら、この毛玉はさすがに処分…」
ベロア「そ、それは絶対に駄目です!」
サラ「今度はなに…?」
ベロア「それは私とキヌの毛が混ざった毛玉で奇跡的に大きくまとまったものなんです…同じものはもう二度とできないかもしれません」
サクラ「ええ…そんなこと言われましても…」
サラ「でも二人の毛が混ざるってのも変な話ね」
ベロア「ああそれは…私とキヌはエフラムさんに後ろからされるときに尻尾も弄られますから、そのときに毛が抜けて…」
サクラ「あっ…そうですか」
サラ「それで納得しちゃうの?」
ベロア「でもよく見るとキヌの毛の割合が高い気もしますね、キヌは触られたがりだからその分毛が抜け…」
キヌ「な、何言ってるのかなっ!?」
サラ「どこから湧いてきたのよ…ていうかもうみんな知ってるから」

 

サラ「このままだと埒が明かないから、知ってる範囲で家事の熟練者を呼んでおいたの」
ベロア「やめて下さい…」
エフラム「…大丈夫なのか?」

 

エリンシア「さあ、片づけて差し上げましょう!」
ミスト「よーし!やっちゃうよ!」
セルジュ「あらこれは…腕の振るい甲斐がありそうな部屋ね」

 

エリンシア「紙くずや糸くずが散らばっていますわね…とりあえず一か所にまとめましょう」
ミスト「壊れた瓶とか何かの骨とかもあるよ…踏んだら危ないから処分していい?」
セルジュ「どうせなら一度徹底的に掃除したあとに床にワックスをかけたいわね…」

 

ベロア「やめて下さい宝ものなんです捨てないで…」
エフラム「あの…ベロアが泣きそうなので少し手心を加えて頂くことは…」

 

エフラム「…とりあえず、部屋の掃除自体は行って、大事なものは後でアイク兄上がスペースを作ってくれるからそこにしまうことで落ち着いた」
サラ「まあ、そのへんが妥当かしらね」
ベロア「ありがとうございます…エフラムさんが説得してくれたおかげでコレクションを捨てられずに済みました…お礼は今夜たっぷり」
サラ「いつも通りじゃないの」

 

ワユ「まあ、家事の熟練者って言っても、料理に関しては……」
ミスト「昔よりはよくなったよ!」