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Last-modified: 2017-08-13 (日) 21:36:51

セシリア(自宅のベッドからおはようございます、セシリアです。土曜日の朝っぱらから申し訳ないのですが、頭がものすごい痛いです)
セシリア(更に、現在着ている物が下着の上下のみです。昨日文科省の役人の査察があったので久々にクローゼットから引っ張り出したいいスーツが床に散乱しています)
セシリア(そして何より)

 

ロイ(onソファー)「スー…スー…」

 

セシリア(………)
セシリア(何をした!?一体何をしたの昨日の私!!?)
セシリア(落ち着け、KOOLになれ私!(©マリクとマシューの中の人)そして昨日何があったか思い出すのよ!!)
セシリア(まず夕方、あの糞ジジイの相手で溜まったストレスを発散するためにいつものバーでやけ酒したのよね)
セシリア『マスター!この店でいちばん強いのちょうだい!!』
セシリア(それから、たまたま呑みに来たアーダンに絡み酒して…)
セシリア『それでその糞ジジイがね〜って聞いてんのかパイナップル!!』バシバシ
アーダン『いてえいてえ!聞いてるってば!!』
セシリア(あんまりにも酔いが酷いから店から引きずり出されて)
セシリア『もっと呑ませなさいよ〜!あーたんのいけずー!』
アーダン『これ以上呑むと体壊すぞ!あとそのあーたんってのやめろ背中がぞわぞわする!』
セシリア(たまたま帰りが遅くなったロイを捕獲して…)
セシリア『あーロイだー(はぁと)』ダキッ
ロイ『え、セシリアせんせわぷっ!!??////////』
アーダン『コラ離れろ!生徒に恥をさらすな!』
セシリア(そのまま部屋まで送ってもらって…)
セシリア『やー!ロイもいてくれなきゃやーなのー!!パイナップルは帰れ』
アーロイ『『ええ…(困惑)』』
セシリア(無理矢理ロイに泊まっていってもらったと…)
下着姿のセシリアさん『…(慈愛の微笑み)』ベッドポンポン
ロイ『ソファーで!ボクはソファーでいいですから!!///////////』
セシリア(…)
セシリア(大人としても女としてもおわってたああああああああ!!)
セシリア(完全に引かれたわ、頭のおかしい痴女じゃないあんなの。63スレも頑張ってきた恋の終焉が、こんなあっさりと…)

 

ロイ「ふぁ〜…」
セシリア「!!!」フトンガバッ
ロイ「…あ、セシリア先生…おは…ようございます///」
セシリア「お、おはよう!///」
ロイ「…///」
セシリア「…あの、ロイ?///」
ロイ「なななんですか!?///」
セシリア「…悪いのだけれど、服を着たいからちょっと廊下にでてくれないかしら?///」
ロイ「は、はいぃ↑!!///」ダーッバタン
セシリア「……///(今の雰囲気、新婚夫婦の初夜明けみたいで悪くなかったわ!)」

 

セシリア「ご飯できたわよ」
ロイ「はい、いただきます」
セシリア「いただきます」
ロイ「…」モグモグ
セシリア「…」モグモグ
ロイ「あのセシリア先生、昨日のよるn」
セシリア「誠に申し訳御座いませんでしたー!!!」ドゲザッ
ロイ「ええええええええ!?」
セシリア「教師の身でありながらあのような無様な姿を晒してしまった事、何の申し開きも御座いません…」ゲザ-
ロイ「あ、頭を挙げてください!セシリア先生の暴走には慣れてますからあの程度気にしませんって!」
セシリア「ぐはぁ!!?」グサリ
ロイ「それより、何があったんですか?あんなになるまで呑むなんて、普通じゃないですよ」
セシリア「そ、それは…」

 

『どんなに頑張っても成果が上がらない生徒、それはあなたの実力不足か、それとも…』
『あの歳で逆ハーレム、しかも見るからにろくでもない者ばかり。彼女は将来ギャングにでもなるのですかな?全く誰の教育…おっと失礼』
『15歳でバイクレースとは、そんな物騒なオモチャを欲しがる時点で将来お察しですが、買い与える親も親ですなぁ』

 

セシリア「………ッ!」ギリッ
ロイ「…アーダンさんは詳しくは教えてくれませんでしたけど、「仕事でどうしても腹に据えかねることがあった」って言ってました。」
ロイ「僕で良ければ、話しを聞かせてもらえませんか?」

 

セシリア「………」

 

セシリア「大丈夫よロイ。あなたが気にすることはないわ」

 

ロイ「…それは、僕が子供だから…ですか?」
セシリア「いいえ、あなたが私の生徒だからよ。私も教師の端くれ、生徒を関わる必要のない教育現場のいざこざに巻き込むなんて事、私のプライドが許さないもの」
セシリア「アーダンが詳細を語らなかったのも、アイツが私のそういうスタンスを知ってるからだしね」
ロイ「…アーダンさんのこと、随分信頼しているんですね」
セシリア「まあね。付き合いの長い不遇グリーンのなかでも歳が近いし、アイツ聞き上手な上に口が固いから、ついつい色々相談しちゃうのよ。モテないモテない五月蝿いのがたまに傷だけど」
ロイ「…そう、なんですか…」
セシリア「…ロイ」ダキッ
ロイ「!!!??///////」
セシリア「役に立てなかった、とか考えなくていいのよ。今回は私が意地を張っただけだし、何よりあなたが私を応援してくれる、その事実だけで私は何度でも立ち上がれるんだから」
ロイ「は、はい////////」
セシリア「…ありがとう、ロイ」ギュウ…

 

ロイ「それじゃあ失礼します」
セシリア「またいつでも来てね」

 

バタン

 

セシリア「…」
セシリア(…ロイにはカッコつけたけれど)
セシリア(ウォルトの頑張りを、リリーナの紡いだ絆を、ロイの真剣な熱意を貶されたあの時、頭に血が上りきって、マークス先生がやんわりと止めてくれなければ大暴れして問題を起こす所だった)
セシリア(マークス先生は「よく耐えてくれた」と労ってくださったけれど…)
セシリア「私もまだまだ未熟ね…」ハァ…

 

ロイ「…」
ロイ(…セシリア先生には、色々暴走される事もあるけれど、いつも感謝してる)
ロイ(それだけに…先生本人はああ言ってくれたけど、助けになれなかったのは、やっぱり正直悔しい)
ロイ「…アーダンさんが羨ましいな」ボソッ

 

ちなみに件の役人は数日後に横領やら収賄やら円光未遂やらが発覚して逮捕されました。なんか色白とハゲに嵌められたとか喚いていましたがまあ気にしなくていいでしょう。
あとそれより少しを前に珍しくマークス先生がガンズとマクベスと話していたようです。何かの調査を頼んでいたようですが一体なんだったんでしょうね?(すっとぼけ)