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Last-modified: 2017-08-21 (月) 23:59:13

ジル「いろいろあったっけ……あの頃……」
ハール「なんでいきなり黄昏てるんだ」
ジル「急に昔の事思い出しちゃいまして」
ハール「昔…なあ。お前、典型的なラグズ嫌いだったからな」
ジル「自分で言うのもなんですけどレイシストなんてバカな事してたものでした。
   あの頃の出会いがなければ今でも軍人続けて弾圧とか摘発とかしてたかもです」
ハール「昔よりそういう風潮は減ったけどな。そうそう無くなるもんでもないし」
ジル「原因はワンサイドじゃありませんから。言っちゃ悪いですけどゴミ荒らしする烏さんとか評判悪くする人がいるのも事実ですし、
   本能や習慣の違う人らが近いところに住むのって難しい事多いですよ」
ハール「運送やってるといろんな土地が見えてくるか」
ジル「はい、気が付く事もいろいろ。世界が広くなって感じられます。最近興味深いのは暗夜と白夜です」
ハール「へぇ?」
ジル「妖狐もガルーも動物の化身なのは一緒なんですが一方は神、一方はモンスター的にみられてますよね。人間から。
    これもそこに住む人たちの受け止め方の違いみたいです。文化や国民性っていうか…うまく言えませんが」
ハール「まーそんだけ自分の頭で考えるようになったんなら上等だろ。お前の石頭もちっとはやわこくなったみたいだな。
     大人になってスタイルまでやわこくなったのと一緒だ」
ジル「は、ハールさん!セクハラです!オヤジ入ってます!」
ハール「わりいわりい。もうお兄さんって歳じゃねえのは事実だし」

 

リーフ「…出かけて帰ってきたら部屋の空気が入れ替えられ、使用済みティッシュがまとめて処分され、
    エロ本がジャンル別に整理整頓されて本棚に収納されてた件……」
ロイ「エリンシア姉さん家の大掃除してたから…」
リン「あんた…ちょっとは気使いなさいよ。自分の部屋ってのはわかるけど…」
クロム「貴様ぁぁぁぁ!清らかな姉さんに汚物を片付けさせおって!せめてティッシュは自分で捨てろ!」
リーフ「ご、ごめんごめん!!!毎晩沢山出るゴミだからまとめて処分しようとは思ってたんだよ!
    でもティッシュ生産してたのは兄さんも一緒のくせに」
クロム「う、うるさい。ほっといてくれ!それに俺は自分で始末してたぞ。最近はルフレと…げふん」
ロイ(僕も彼女いないしたまに自家発電しなくはないけど…リーフ兄さんのティッシュ量はそれにしたって異常だ…
   これがスタミナ∞って事なのかな。剥げた頭もまた生えるまであんまり時間かからなかったし)
リン「まったく男子ってのはこれだから…」
リーフ「リン姉さんの彼氏たちだって男子じゃん。同じだって」
リン「一緒にすなっ!みんなデリカシーも持ってるし、あんたなんかよりずっとイケメンなんだから!
   …そ、そりゃそういう欲求あるのわかるし…わ、私だって…えと、なくはないし…は、初めてどうするかもえと…その考え…って、何言わせる!?」
ロイ「姉さん姉さん。返事は帰ってこないよ。兄さんたち鼻血の海に沈んでるから…僕だってえっと…その…//////」

 

デギンハンザー「ちなみにマークスとヘクトル、レックスも同志になる予定だ。熱意を得られればだが」
トムス「あの後退ぶりを見るとハゲるのは時間の問題だからな」
ミシェラン「ローズマギーシリーズの連中もこっち側」

 

ヴェロニカ「…HAGE同盟のホームページの同志候補者に名前があったわ。ハゲるの?」
マークス「そそそ、そんな事はなな、無い。それより夏休みの宿題をしたまえ」
ヴェロニカ「…えー…」
マークス「えーじゃありません。君はやればできる子なのだから」
ゼト「その通り!箸にも棒にもかからぬ輩ならだれも小言など言いはしません」
マークス「ゼト先生!?まったく姿を見かけなかったが…生きていたのか!?」
ゼト「アルム村分校で村に1人しかいない子供のデューテの勉強を見ています。
   夏休みになりましたので久々に街に来てみましたがマークス先生が手を焼いてる生徒がいると聞き協力に来ました」
マークス「…そちらの子も勉強嫌いそうだな…」
ゼト「ええ…毎日遊んでばかりで私の言う事などろくに聞いてはくれません…」
ヴェロニカ(な、何かまた口うるさそうなのが…話始めた今のうちに脱出…はっ!?
       こ、ここは私の屋敷…脱出したら一人で外に出ちゃう!?)
マークス(ここに留まれば二人がかりで説教&勉強のコンボ)
ゼト(出ていくなら夏の間に少しは外に出る機会を作り脱引き籠りを進めると…)
ヴェロニカ(とかなんとか考えてる顔ね…大人って汚い…いいもの。外に出てネトカに籠るんだから)

 

サラ「行くとこないなら覇王家(ウチ)に来る? 1泊2日で、ね」
ノノ「大丈夫大丈夫。いきなり参加しなくても、最初は見学で良いから!」
キヌ(あー。アタシそのぱたーんだったなぁ……)
ソフィーヤ「……お客……さま……?」
イドゥン「大変……お菓子とお茶の用意しないと……」

 

アイク「そういえば黒竜王、聞きたいことがあるのだが」
デギンハンザー「なんだアイク、それにエフラムよ」
エフラム「はい、義祖父上のお作りになられましたHAGE同盟でしたか。
     主に禅修行を活動の旨としているとお聞きしました。」
デギンハンザー「うむ」
エフラム「リーフに聞きました所リフ殿のでの修行が初心者用との事。
     それでは上級者用の修行とはどのようなものなのでしょうか?」
デギンハンザー「うむ、上級者用の修行は2つある、1つはバレンシア巡礼」
アイク「巡礼?」
デギンハンザー「そうだ、自然豊かなバレンシアの地を歩いて修行地を回る。
        主な修行はリゲルの滝にて瀑布に打たれる滝行、屍竜の火山にて心頭滅却しての座禅。
        そしてドーマ教本山にて厳格と強さを教えとする説法を聞きミラ教神殿にて心を鎮めつつ豊かさと優しさを説く経典を写経するのだ。
        お前達の様に武も合わせた修行を望むなら地元の漁師に依頼しダゴン漁に参加させて貰うことも出来る」
アイク「ほぅ………」
デギンハンザー「そしてもう1つはアンリの道巡礼だ。
        砂漠、火山、氷河の路を越え氷竜神殿にてナーガ、並びにその娘チキに祈りを捧げるのだ」
エフラム「それは素晴らしい、義祖父上、俺も参加擦ることはできませんでしょうか?」
デギンハンザー「その熱意なら可能だ、だが、もう1つの条件は解っておるな?」
アイク「HAGEになることだったな、それだけの修行に参加できるなら、髪など惜しくはない」
デギンハンザー「その意気や良し、それではリフを呼ぶから待っておるといい」
エフラム「わかりました」

 

 それからどこから漏れたのか兄弟と嫁達総出で止められる事になった。
 流石の黒竜王も孫娘達の懇願には逆らうことが出来ず同盟としての参加ではなく修行コースを教えることで本人達と修行に興味があるものが参加して行う事となった。

 

 嫁を連れだって修行に向かう兄達の姿にリーフは涙するも自身が共に参加する度胸はなかった。
 残ったメンバー達は後日別にデートしてもらうことで埋め合わせを了承させるのだった。