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Last-modified: 2017-08-04 (金) 23:03:23

ミシェイル「安さだ!ハンバーガーの原価下げまくって客を釣ってドリンクで稼ぐ!
       利益を上げるにはこれが一番だろうが!」
ミネルバ「何を言うか!そのために質の低い輸入肉使うなんて許さん!
      マッケの味を保つためにはこれ以上のコストカットまかりならん!よい物を出せば客足は伸びる!」
ミシェイル「今の不景気を見ろ!客は味よりまず安さを求めてるとなんでわからんのだこの石頭!」
ミネルバ「なんだとこのバカ兄!FC版じゃナバールの色違いだった使いまわし顔の分際で何を言うか!」
ミシェイル「黙れバカ!いちいち俺に口答えしおって!もう貴様の顔など見たくない!とっとと失せろ!」
ミネルバ「ふん!こっちこそその傲慢な口なんか聞いていられるか!」

 

…マケドナルドの社長室から怒鳴り合いが聞こえてくる。
まあよくあることだった。この二人経営方針の違いからよく喧嘩をする。

 

エスト「…またやってる…」
カチュア「以前ならマリア様が間に入ってくださったけど…」
パオラ「…お嫁にいかれてから緩衝材が消えちゃった感」
エスト「パオラねえさーん、ミシェイル様の恋人でしょ?代わりに間に入り…」
パオラ「無茶言わないで…」

 

部屋の外で三姉妹が困っていると戸が勢いよく開けられ、足早にぷんすかしながらミネルバ様が出てきた。
結局喧嘩を拗らせて飛び出してきたようだ。
ミネルバ「こんなとこで何を油売っているか!店の掃除でもしてこい!」
三姉妹「は、はーいっ!!!」
怒声一発で三姉妹が逃げ散っていく。
いかん…当たってしまった…褒められた事ではない…すまん三姉妹…
しかし…どうもマリアが家にいなくなってからイライラする事が多くなった。
恐らく愚兄のヤツめも同様なのだろう。
ああカリカリする…早く慣れなくてはいけないのに…

 

セリス「はい♪」
ミネルバ「ひゃっ!?」
頬に冷たいものがあたった。ああ、これはマッケコーラのMカップだ。
頭一つくらい背の低いセリスが下から笑顔で見上げつつほっぺにカップくっつけたのだ。
いや、私の背が高いのか。両方か…それはともかく…
ミネルバ「お…驚かせないでほしいな…」
セリス「ちょっとだけ頭を冷やそ♪クールダウンクールダウン♪」
差し出されたマッケコーラを受け取るとストローで一口。
笑顔が朗らかで可愛い……天使なんじゃないだろうか。ささくれだった心が穏やかになっていくのを感じる…
そうだ。これなのだ。マッケクルーはお客様をスマイル0Gで癒すものなのだ。
ミネルバ「…雰囲気を悪くしてすまなかったな。ありがとうセリス」
セリス「うんっ!落ち着いてくれてよかったよミネルバさん!」
ミネルバ「少し…気分転換といこう。店に出て体を動かさないとな」
半ば八つ当たりしてしまったが三姉妹と一緒に仕事しよう。
それとなく詫びもいれて。
セリス「えへへっ!じゃあ行こっ♪」
ミネルバ「あ、ああ今行く。だからそう急くな。転ばないようにな」
この娘(?)は本当に快活で働き者だ。
セリスの白雪のような手に手を取られ引かれてミネルバ様は苦笑すると経営者的なスーツから、たまには店のクルーの制服に着替えて現場に出ようと更衣室に向かったのだった。

 

ミネルバ(そういえばセリスが女子更衣室にいるの見た事無い気がするが…気のせいか?)