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Last-modified: 2017-08-19 (土) 21:52:21

ヴェロニカ「……ここ」
エフラム「……いきなり呼び出されて連れてこられたんだが……しかもここは運動公園じゃないか、やっと外に出る気に……」
ヴェロニカ「違うから、今説明する。あなたみたいな人の力が必要になった」
エフラム「違うのか……何なんだ?」
ヴェロニカ「今やってるゲームで、リアルの世界でスマホの画面を通してキャラを捕まえたり、拠点を制圧したりするやつがあるの」
エフラム「ああ、そういうのは知ってるぞ。というかやっぱりゲームのことだったのか……外に出ないのにいつやってたんだ?」
ヴェロニカ「うちの無駄に広い敷地内とか、コンビニ行くついでにレべル上げしてた」
エフラム「そういうことには労力を惜しまないのか……」
ヴェロニカ「で、今日はここにレアキャラが出るという情報があるの」
エフラム「そうなのか、そういえばやけに人が多いな……それらしい場所は隙間がないくらい大勢の人がいるな」
ヴェロニカ「このままじゃレアキャラが探しにくいから、この人混みをどけるとか吹っ飛ばすとかできる?」
エフラム「……待て、まさかお前このために俺を連れてきたのか?できるわけないだろ!とんでもないなお前は……」
ヴェロニカ「あなた強いんでしょ?これくらいの集団軽く蹴散らせると思ったんだけど」
エフラム「別に悪いことをしてるわけじゃない連中を蹴散らすわけにはいかないだろ……人が多いなら整理は警察か警備員の仕事だ」
ヴェロニカ「そんなの機能してないのは見れば分かるでしょ」
エフラム「……まあな」
ヴェロニカ「今回を逃したらいつ出るか分からない……ああ……レアキャラが……」
エフラム「仕方ない……少し待ってくれ、なんとかできそうな奴に連絡するから」

 

ベルド「サラ様、作戦は成功です」
サラ「はい、ご苦労様」
エフラム「教団の人間を少しづつ公園に入れて最終的に教団の人間で埋め尽くしてしまうのか……力技だな」
サラ「別に悪いことは何もしてないし。ほら、思う存分探しなさい」
ヴェロニカ「あなた……とんでもないわね」
エフラム「お前が言うなよ……」
サラ「別に礼は言わなくていいから、兄様から頼まれたからお礼は兄様から頂くから……」
エフラム「……無理のない範囲で頼む」
ヴェロニカ「これでレアキャラが……ふふ」
エフラム「どうせならこれをきっかけに本格的に外に出たらどうだ?」
ヴェロニカ「えー……ゲームはするけどそれは嫌」
エフラム(考えてみると、とりあえず外に出る要因になったのもまたゲームというのも皮肉な話だな……)
サラ「そういえば、あなたソシャゲとかやってるんでしょ?どうせならフレンドになってあげてもいいけど?」
ヴェロニカ「……そんなの必要ないし」
サラ「私の周りだけでも十人以上の子がいるから、それだけフレンドが増えたらゲームも有利になるんじゃない?」
ヴェロニカ「…………」
エフラム「それで揺らぐのか……」

 

ミルラ「…始めにお兄ちゃんと…している時に召喚で持ってかれて…その後も何度!デートのタイミングで連れてかれたか!」
チキ「ほんとに間が悪いよね…」
ミルラ「埋め合わせはしてもらってますけど」
セツナ「ミルラはあの子とフレンドになるの…嫌?」
ミルラ「…嫌とは言いませんけど…うー、複雑です…」
アメリア(ヒーローズで先越しちゃってなんか悪いからコメントは控えよう…)
ノノ「ノノは構わないよ?切っ掛けで仲間が増えたら嬉しいしっ」
ミタマ「そうして増えてきた感もあるかもしれませんが眠いので寝ます」

 
 

エマ「あっちの方は凄いなぁ…賑やかで…」
ユズ「入るのか?あそこに」
エマ「し、知り合ったばっかだから!?…わかりませんけど…」
ユズ「そーか…あ、そろそろ五体投地の時間だ。やってくる」
エマ「…よくあんな痛そうなのできますね…ミラ教徒でも熱心にやってる人はあんまりいないとかなんとか…」
ユズ「大地と抱擁し、大地に抱かれてその存在を感じられるからいいんだぞ。まあ無理にやるものでもないそうだが」
クレア「見習いなのになんでファルコンナイトなのです!見習いなのに!」
エマ「うわっ!?」
クレア「正規の騎士のわたくしだってペガサスナイトから始めましたのに!なんで!」
エマ「そ…そんなこと急に言われても…っ」