63-303

Last-modified: 2017-08-26 (土) 23:43:10

エフラム「ほら、着いたぞ」
ヴェロニカ「ここが……」
エフラム「お前が行きたいっていうから連れてきたが、キヌの神社に何の用なんだ?」
ヴェロニカ「運気を上げたいから」
エフラム「運?」
ヴェロニカ「最高レアを引き当てるためには運気の上昇が必要なの……」
エフラム「またソシャゲの話か……まあ外に出る理由になるならいいか」
ヴェロニカ「何かご利益があるらしいから……で、どこにお参りすればいいの?」
エフラム「ああ、あそこだな」
ヴェロニカ「そう……じゃあこれを」
エフラム「いや待て、賽銭に札束を入れようとするな」
ヴェロニカ「……多いほど効果があるんじゃないの?」
エフラム「いや、そういうわけじゃないんだけどな……」
キヌ「あ、エフラム。どしたの?営業時間内だけど何か用?」
サクラ「お稲荷様……お店じゃないんですから」
ミタマ「まあお仕事みたいなものですし……あら、そちらの方は」
ヴェロニカ「……そうだ、開運グッズが欲しいんだけど」
キヌ「開運?えーっと、御守りとかミタマが作った御札とかあるけど……」
サクラ「それならこちらに……」
ヴェロニカ「そう……じゃあ全部ちょうだい」
サクラ「ぜ、全部ですか?買って頂けるのはありがたいのですけど……多ければいいというものではなくて……」
アサマ「いいじゃないですか、本人が欲しいと言っているのですから」
ミタマ「ちょっと、何を……」
アサマ「あの子は良家のご令嬢なのでしょう?それならうなるほどお金を持っているのでは?」
エフラム「まあ……それはそうだが」
アサマ「それなら死蔵されかねないお金を使って頂いて地域経済を回すのに貢献してもらいましょう」
ミタマ「この人は……」
エフラム「……必要な分だけ買うように俺が言っておくから」