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Last-modified: 2017-09-07 (木) 20:40:28

『しっこく家族』
フィル「たのもー!」
しっこく店員「ここは道場ではない、帰られよ。」
フィル「あ、いえすいません……アルバイトの面接に……」
しっこく店員(ガシャコン)「あ、そうでしたか。それでは店の奥で。」

 

ダルシン「どうも。私、店長を任されておりますダルシンです。フィルさんはどうしてうちの店を?」
フィル「え、えーと(まかないハンバーグ食べ放題につられたとは言えない……)武者修行の一貫のためです!」
ダルシン「……職種は剣士ですか……ウチはアーマーナイトの方が多いんですがね……」
フィル「は、はい。」
ダルシン「見ての通り、これがうちの制服ですからね、体力と根気がないと続きませんが……それでも大丈夫ですか?」つしっこく鎧レプリカ
フィル(む……ここで引き下がっては剣聖の叔父上の名がすたる!)「はい!頑張ります!」
ダルシン(最近バイトの子すぐ辞めちゃうし、とりあえず試しに雇ってみるか)「では、早速研修で入ってもらいましょうか。……メグちゃーん?」
メグ「店長!お呼びですか?」
ダルシン「新入りのフィルさんだ。色々教えてやってくれ。フィルさん、こちらはメグちゃん。バイトリーダーでうちのエースだ。」
メグ「よろしゅう!なんでも聞いてね!」
フィル「はい!よろしくお願いします!!」(よーし頑張るぞー)

 

フィル「……」(一応着てみたけど、重ッ!!)
メグ「では、まず言葉遣いと立ち振る舞いからにしような。お客様が来られた時は」『よくぞ参られた』(ゴワンゴワン)
フィル「ちょっ!今のどうやって声出したんですか!?」
メグ「……気合いで?」
フィル「いや無理ですよ!」
メグ「続いて、注文をお取りする際は」『そのタッチパネルを使われよ』(ボォンボォン)
フィル(声と動きがまんま漆黒の騎士そのものなんですが……どう突っ込めばいいのか……)
メグ「あ、それと。ウチはサラダはバイキングなんで、マナーが悪いお客様には」『身の程をわきまえられよ』(ゴシャアンゴシャアン)
フィル「わ、わかりました……」

 

メグ「フィルさん!早よ運ばんとハンバーグ冷めてまうよ!」(ガシャンガシャン!)
フィル「はい!」\ジュワワッ/(あ、熱ッ!)
メグ「フィルさん!団体さん入ったよ!注文とドリンクお願い!!」(ガッションガッション)
フィル(ぜーっぜーっ)「……は、はい!」(ガチャガチャ)
メグ「月光ステーキ・エルタルドカット、入りまあーす!!」
フィル「」(も、もうダメ……頭がクラクラする……)\バターン/

 

メグ「……店長、フィルさんはホール勤務じゃなくてキッチンスタッフにした方が……」
ダルシン「……うん……」
メグ「そもそもこの制服、ちょっと無茶があるんじゃないかと思うんですけど……」
ダルシン「……そうだよな、うちでも完璧に着こなしてんのはメグちゃんだけだしな……」
メグ「……みんなこの制服のせいでホールの子がもたないんよね……」
イグニス「俺とメグさんとオージェ君だけでホール回すのは流石に無理かと……」
オージェ「僕もそろそろ限界ですよ……」
ダルシン「……オーナーもこだわりすぎだよな……ハア〜……」

 

リリーナ「アーマーが制服……素晴らしいお店ね。今度一緒に行ってみない?」
デジェル「…………ここ、前にバイトしてクビになったから……」
リリーナ「え!? なにがあったの!?」
デジェル「仕事中も、スタッフや自分のアーマー姿に見いっちゃって……」
リリーナ「あっ(察し」

 

アメリア「アーマー装備でお仕事かぁ……お小遣い稼ぎながら訓練にもなるし、いいかも」
サラ「毎朝フル装備でランニングしておいて、まだやるの?」

 

メグ「ちなみに、名物の月光ステーキエルタルドカットというのは」(ジュワジュワ)
イグニス「お客様の前でこの特製肉厚ステーキを」(汗ダラダラ)
オージェつレプリカエルタルド「このレプリカのエルタルドでスキル・月光のごとく華麗にカットする!」(ズバシューッ!)
ダルシン「と、いった内容だ!」(しんどい……)

 

ワユ「……あたしも鍛錬のためにバイトしてみたい!」(キラキラ)
ロドルバン「そう言って剣士の人がバイト面接に行って地獄を見る店なんだよ?」(←被害者)
マリカ「そうそう。」(←被害者)