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Last-modified: 2017-09-21 (木) 22:52:26

ネフェニーの運命が気になる今日この頃に空気を読まず以前のマークス×ルキナ(+マーク♀)ネタの続きです。
ルキナの独身後日談を見て思い付いたネタです。マークスニーサンがケダモノじゃないのは多分私がニーサンがアレな支援Sを見てないからです。

 

ルキナ「ごめんなさいマークスさん、またお付き合いしていただいて…」
マークス「気にすることはない。私は教師だ、若者の悩みを聞くことは苦ではない」
ルキナ「(若者って、マークスさんまだ20代じゃ…)ありがとうございます。それで、相談っていうのはですね…その…」
ルキナ「…あ、赤ちゃんのことなんです!」
マークス「赤ちゃんだとぉ!?…ああ、そういえばこの時間軸の君が産まれるのだったな」
マークス(一瞬ルキナ君が産むのかと…)
ルキナ「はい、それで赤ちゃんの抱き方とかあやし方とかを調べようと思ったのですが、私の周りに意外と育児経験がある人っていなくて…」
ルキナ「そんな折、アズールからマークスさんが赤ちゃんの接し方に詳しいと聞きまして」
マークス「ああ、レオンやエリーゼが産まれた当時、私はすでにそれなりの年齢だったからな。何度か世話をしたことがある」
ルキナ「それで、その時の経験とか、気を付けることとかを教えていただけたらと…」
マークス「ふむ、気を付けることと言うのならば、一つだけ…難しく考えない事だ」
ルキナ「難しく考えない事、ですか…?」
マークス「うむ、私も初めて幼いレオンを抱いた時、どうすれば笑ってくれるかだの、泣かせてしまったらどうしようだの、色々と思い悩んでしまってな」
マークス「すると、それを感じ取ったのか、顔に出ていたのかは判らんが、レオンが大泣きしてしまったのだ」
マークス「私がどうすればいいかとあたふたしていると、父がレオンを私の元から抱き抱え、あやしながらこう言った」

 

ガロン『赤ん坊とは不思議なものでな、無駄に緊張すればそれを感じ取って怯えてしまう。故に…赤ん坊を抱くときはただただいとおしいとだけ考えていればよいのだ』

 

マークス「…無理に良くしようなどと考える必要はない、ただ自然体で愛してやれば良いだけなのだ」
ルキナ「…勉強になります」
マークス「父の受け売りで申し訳ないがな」
ルキナ「いえいえ、凄く為になるお話でした。成る程、あまり気負い過ぎない事が大切と…」
マークス「…無心であろうと意識しすぎるのも逆効果だと思うぞ?」
ルキナ「あ、はい、すいません…」
マークス「何、最初はどうしても緊張してしまうものだが、回数を踏めば案外自然に出来ているものだ」
マークス「私でさえそうだったのだ。聡明な君ならば、すぐに慣れるだろう」
ルキナ「そんな、私なんて…でも、ありがとうございます、勇気が出ました」

 

マークス「所で、私からも一つ聞きたいことがある」
ルキナ「は、はい、なんでしょう?」
マークス「私は今、君が何か思い詰めているように感じている」
ルキナ「そ、それは…」
マークス「実は以前から、ラズワルドやルーナから君が何かで悩んでいるようだと聞いていてな。今日実際に会ってみたら、成る程どこか浮き足立っているように見えた」
マークス「無理にとは言わない。だが、出来ることならば私は君の力になりたいのだ」
ルキナ「…ありがとうございます。…実は私、近々どこか遠くへ旅立とうと考えているんです」
マークス「何…!?」
ルキナ「もうすぐ、この時間軸のルキナが産まれます。なのに、いつまでも私がいれば、お父様もお母様もお優しいですから、私の事も変わらず気にかけてくれるでしょう」
ルキナ「…それじゃあダメなんです。この時代の御二人の愛は、この時代のルキナに注がれなくてはならないんです」
マークス「だから自分は二人の前からいなくなろうと…しかし、行く当てはあるのか?」
ルキナ「いえ、でも速く出ていった方がいいですし…」
マークス「ハァ……君はどうやら、過度に思い詰めすぎるきらいがあるようだ」
マークス「考えてみたまえ、そのように優しいご両親は、君が突然姿を消したとしたらどう思うだろうか?」
ルキナ「…!」
マークス「確かに君の思い遣りは尊いものだ。しかし、だからといって君がいなくなったとしても、悲しみこそすれど喜ぶはずなどないだろう」
ルキナ「ですけど…私がいつまでも居座っていたら、産まれて来る赤ちゃんに申し訳ないですし…」
マークス「ふむ、ならば考え方を変えてみたらどうだ。要はご両親に心配を掛けなければ良いのだろう」
マークス「…例えば、就職して独り立ちするのはどうだろうか」
ルキナ「独り立ち…ですか?」
マークス「ああ、何もいなくなる必要など無い。もう君が一人でも社会で立派に生きていけると分かれば、ご両親も安心して育児に集中できるだろう」
ルキナ「それは…確かにそうですけど…でもまだ子供の私を雇ってくれる所なんてあるんでしょうか」
マークス「それならば簡単だ、私のモノになれば良い」
ルキナ「成る程、マークスさんのモノに…」
ルキナ「ってえええええええぇぇぇ////!!??ど、どう言うことですか////!!?」
マークス「ああ、ラズワルドの様に私の臣下になれば良いのだ」
ルキナ「あ、そういう事ですか、私てっきり…////」
マークス「?てっきりどうしたのだ?」
ルキナ「な、何でも無いです///!!…それより、マークスさんにはもうアズールとピエリさんが居るじゃないですか。その上私までとなると、マークスさんの負担になってしまうのでは…」
マークス「大丈夫だとも。恥ずかしながら、私には趣味と言えるようなものがなく、貯金がたまるばかりなのだ。それならば、いっそ未来ある若者の投資に使った方が健全だろう」
マークス「それに…君の様に強く聡明で美しい者が私の元に来てくれるならば、これ程に嬉しいことなど無い」
ルキナ「うつく…///!!?」

 

マークス「どうだ、私のモノにならないか…?」
ルキナ「ええっと、その///……ま、前向きに検討させていただきます/////」

 

ルキナ「その、今日は色々とありがとうございました///」
マークス「ああ…先程の話だが、無理にとは言わんし、返答は良く考えてからで構わんからな」
ルキナ「は、はぃいい!!?///////(←高めの画伯ボイス)」

 
 

マークス「さて、ルキナ君は帰った。そろそろ出てきてもいいのではないか?隣の席で聞き耳を立てている二人」
???「「!!!??」」

 

マーク♀「むー、うまく隠れられてたと思ったのですが…」
ラズワルド「い、いつから気づいてらしたんですか!?」
マークス「ルキナ君が町を出ていこうとしている話をし出した辺りだ、あそこから気配が駄々もれだったぞ」
ラズマク「「え」」
マークス「…まあ今回は友を心配しての事として不問に処す。幸いルキナ君も緊張で気付いていなかったようだしな」ハァ…
マークス「……だがラズワルドよ、次にこのような無礼を働いたら、わかっているな?」ゴゴゴゴゴ
ラズワルド「は、はいいいいいいい!!」*1)
マーク♀「…でも、ありがとうございました。ルキナさんを救ってくれて」
ラズワルド「うん、僕らじゃあそこまで的確な対応はできなかったよ」
マークス「…正直な所、自分が産まれてくると言う状況で人は何を思うか、私には想像もつかん。無責任な言葉を口にしていなければいいが…」
ラズワルド「大丈夫ですよ、マークス様の思いはルキナにもしっかり伝わっていました」
マーク♀「激熱でしたもんね、マークス先生の言葉。ルキナさん惚れちゃったんじゃないですか?」
マークス「はっはっは、それはあり得ないだろう。ルキナ君のような若者が惚れるには、私は歳が離れ過ぎている」
マーク♀(10年程度で離れ過ぎていてあり得ない?…あっ(察し))

 
 

ラズワルド「じゃあ僕らはもうちょっとだけお茶していきますので」
マークス「あまり遅くなるなよ」
マーク♀「はーい」
マーク♀「………で、もしかしてマークスさんがモテない……いえ、恋人が出来ない理由って…」
ラズワルド「…気づいた?お察しの通り、あの恋愛は同年代の者同士がするっていう古びた恋愛観のせいなんだ」
マーク♀「FEに登場する女性キャラの大半は未成年の女の子、数少ない成人女性もほとんどにお相手がいますよね」
ラズワルド「その上あの人は意外と自己評価が低いから、若い女の子が自分に惚れてるなんて思わないんだ」
ラズワルド「そんな状況なのに、あの人ロマンチストだからお見合い突っぱねるし……マークス様には悪いけど、そりゃあ恋人なんて出来ないよ」
マーク♀「…でもルキナさん、あれ確実にマークス先生の事を意識しちゃってましたよね?」
ラズワルド「うん、マークス様は誠実で頼り甲斐のあるお方だからくっつく事自体は僕も賛成だけど、脈有りかと聞かれると…」
マーク♀「でも、ルキナさんには幸せになってほしいです…」
ラズワルド「それは僕もだけど…」ハア…
マーク♀「…よし、ここはこのマークちゃんが一肌脱いじゃいましょう!」
ラズワルド「………え」
マーク♀「この未来の大軍師マークちゃんが、お二人の薔薇色の未来のためにこの苦境を打破する秘策を考えちゃいますよ!」
ラズワルド(ふ、不安だ!この状況でマークの作戦は大概録なことにならないよ!)
ラズワルド(で、でも、生半可な事じゃどうにもならないのは確かだし…ああもうどうすれば)
マーク♀「ふっふっふ、待っていてくださいね、お二人とも!!」

 
 

こうして、運命の歯車は動き始める…
マークス(まさかルキナ君が私の事を?…フッ、何を自惚れているのだマークス)
恋に不器用な男に春は訪れるのか?
ルキナ(この服、マークスさんにきっとぴったりです!)
恋に不慣れな少女は運命を変えられるのか?
マーク♀(あ!これを仕掛けるのを忘れてました!!)
軍師を目指す少女はキューピッドに成れるのか?
三人の運命は如何に?
ガロン「これで無理ならもうダニエラとでもくっつけるか」
続く!!


*1 ( ;゚Д゚