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Last-modified: 2017-09-23 (土) 23:18:01

訓練ガチ勢の朝は早い。夜にどれだけ消耗していようと早い。
日の出前に起床して、明るくなる頃には柔軟体操まで済ませている。

 
 

ネフェニー「……準備よし、と」
エフラム 「お早う、ネフェニー。早いな」
アメリア 「ぉっはようございますっ!」
ンン   「おはようございますです」
カザハナ 「おはよー」
ミルラ  「おはようございます……」
ネフェニー「おはよおさん。みんなも早いなあ」
エフラム 「これから日課のランニングにな。ネフェニーは外出か?」
ネフェニー「うん。ひとっ走りクリミアまで行ってくるわあ。
      ……ちょっと、腰に違和感あるけど、まあ何とかなるじゃろお」
アメリア 「あー、そのー……」
カザハナ 「うんっと……」
ミルラ  「初めて、でしたし……?」
ンン   「……このメンバーだと、この手の話題でもツッコミが要らなくて楽、なのですが……ものたりませんです?
      いえまさか! そんなはずはありませんですよ……!」
エフラム 「まあ……なんだ……ネフェニーなら自己管理はしていると思うが、無理はするなよ? 何か用事があるのか?」
ネフェニー「あっちで、ジョフレさんっちゅう人に稽古をなあ。
      あたしの方は、普段より軽めにするけえ、心配せんでええよ」
アメリア 「ネフェニーさんの……弟子……?」
ンン   「……隣から、槍馬鹿スイッチの入る音がしましたです」
ミルラ  「わたしも聞こえました」
カザハナ 「アメリアってば、ほんと好きだよね」
ンン   「そういうカザハナも、目に見えてうずうずしていますですよ」
エフラム 「ふむ。皆も、そのジョフレ殿に興味があるようだし、俺たちも同行して良いか?」
ネフェニー「ええと思うよお。賑やかになるなあ」
エフラム 「よし。では、本日の午前のメニューは、クリミアまでのランニング、ネフェニー考案の訓練及び模擬戦とする!」
アメリア 「分かりました! 師匠!」
カザハナ 「テリウス地区って強い人が多いらしいし、良い手合わせ相手が見つかるかも!」
ンン   「まったくみんなして、笑うという行為は本来攻撃的なものであり、って感じなのです」
ミルラ  「そう言うンンも、獣が牙をむく顔しています……こういうところが、ガチ勢とわたしの差なのでしょうか……」
ネフェニー「ほんじゃあ行こうかあ。走るペースはどうするん?」
エフラム 「ネフェニーに合わせよう。皆も、それで良いな?
      ミルラは、限界が来たら俺が背負って走る」
アメリア 「大丈夫です!」
カザハナ 「うぉーみんぐあっぷ、だっけ?」
ンン   「まあ、クリミアまでなら、特に問題ないのですよ」
ミルラ  「お兄ちゃんのおんぶは魅力的ですが……おいていかれないように、がんばります!」
ネフェニー「よーし、出発じゃあ!」
ガチ勢「「「おおーっ!」」」
エフラム 「元気があって何よりだな」
ミルラ  「お、思った以上に……速い、です……!」

 
 

その日、ジョフレは、今までの訓練ですら、『教官が一人だけ』という温情があったことを知る。

 

なお、覇王家については、訓練はいつもと大差なかったが、午後からクリミア観光を満喫した。

 

ジョフレ 「姉さん。知って。いるか。覇王家の。少女。たちは。音を。置き去り。に。する」
ルキノ  「大体、何があったか察したけれど、正気に戻りなさい」
ジョフレ 「…………ハッ!
      ネフェニー殿とエフラム殿の訓練を受け、更に、それを4人中3人の少女がこなすのを見て、錯乱していたようだ……。
      ………………模擬戦怖い……」
ルキノ  「お帰りなさい」
ジョフレ 「比較的常識の範疇だったミルラ君も、私よりついていけていたし……」
ルキノ  「あの子も、竜王家の出身で、十分強い部類だものね。
      周りが周りだから目立たないけど、あのメンバーに同行している時点で、尋常じゃないわ」
ジョフレ 「噂では『スレ補正』というものを得れば強くなれるそうだが……」
ルキノ  「その恩恵を受けられる前提条件は、『強者としてプレイヤーに認識される』ことよ」
ジョフレ 「無慈悲な……」
ルキノ  「あなたはあなたにできることをなさい。その内いいことあるわ。多分」

 
 

アメリア 「うーん、レテお義姉さんに手合わせお願いしてみようかなあ」
カザハナ 「アイク義兄さんとエリンシア義姉さんから、フェニキスの人たち紹介してもらうのは?
      対空戦って、なかなか経験できないよ」
ンン   「ゴルドアの人は……竜なら家で頼めますですね」
ミルラ  「以前、チキやファとやっていたみたいに、メディウスおじいちゃんにもお願いできます」
エフラム 「無邪気に相談し合って、良いものだな」
ネフェニー「ふふ……楽しそうじゃなあ」
サラ   「ほんわか見守っているけれど、内容は手合わせとかばっかりよ?」
エフラム 「ん? そうだが?」
ネフェニー「うん、そうじゃね」
サラ   「………………わたしがおかしいのかしら?」

 

ガチにもなりきれず、さりとてソフトでもないあたりがミルラちゃんらしいような
アメリアはブルマと体操着。陸上とかやってそうなしなやかな体付してそう
体育系女子の素晴らしさが凝縮されとる

 

ノノ「体操着とブルマが素晴らしい?じゃあ今夜当たりにでも…」
ンン「少し落ち着いて話を聞く努力をした方がいいと思うのです」
チキ「いろいろ衣装揃えてるときに用意したのがあったような…」
ンン「持ってるんですか…」
大人チキ「あったわねそういえば…まだ着れるかな」
ンン「そっちもですか!?」