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Last-modified: 2017-09-24 (日) 23:10:44

ヴェロニカ(ベッドに転がって一人で発散中)

 
 

ヴェロニカ「…はあ…喉渇いた…何か飲も…」
サラ「はい、水」
ヴェロニカ「ありがと…?…ええ!?ちょ…何でいるの!?」
サラ「細かいことは気にしない方がいいわよ」
ヴェロニカ「細かくないと思う…」
サラ「それより、また兄様のこと考えて一人で悶々としてたんでしょ?」
ヴェロニカ「…知らない」
サラ「全く…素直になれば妄想よりずっと良いことしてもらえるのに」
ヴェロニカ「…い、いいから帰って」

 
 

ミルラ「…やっぱりあの子のこと心配なんですか?」
サラ「…まあね、ミルラはいろいろ思うところがあるだろうけど」
ミルラ「確かに…二人のときに召喚されたり召喚されたりしましたけど…」
サラ「でもあの子がこっちに来てくれたらもう邪魔されることは無いのよ」
ミルラ「素直にならないなら多少強引でも引っ張ってきましょう」
サラ「…切り替え早いわね」

 

エフラム「何か俺に話があるそうだが、何なんだ?」
ヴェロニカ「……いや……その……」

 

サラ「いい加減兄様に告白しなさい」
ミルラ「そうです」
ヴェロニカ「い、いきなりやってきて何なの……!」
サラ「もうバレてるから……このままだと一人で悶々としてるだけよ」
ミルラ「お兄ちゃんは無理矢理は絶対しないから襲われるの待ってても意味ないですよ」
ヴェロニカ「……どうしろっていうの?」
サラ「段取りはこっちでつけるから、さっさと言っちゃいなさい」
ミルラ「素直に言えばきっと大丈夫です」
ヴェロニカ「何で……何でそこまでしてくれるのよ」
サラ「前にも言ったでしょ、昔の私みたいで放っておけないのよ」
ミルラ「こっちに来てくれたらもう二人のときに邪魔されないからです」
ヴェロニカ「……何か後半から棘を感じるんだけど」

 

ヴェロニカ(……色々考えてたけど本番になると何も出てこない……どうしよう)
エフラム「どうした?」
ヴェロニカ「あ……う……あの……話したいことがあって」
エフラム「ああ、そう聞いてる」
ヴェロニカ「最初に会った頃は……まあ……悪かったわ、今考えると」
エフラム「いや、あれは……お互い忘れよう」
ヴェロニカ「……それから、呼んでもいないのに勝手に来たりして」
エフラム「あんな不摂生な生活をしているのを放ってはおけなかったからな……」
ヴェロニカ「他人の番号をスマホに登録したの……初めてだったわ」
エフラム「……そうだったのか」
ヴェロニカ「……たまに一人で外に出るとめんどくさいから、ついてきてもらったわね」
エフラム「それくらい気にするな、……ただあまり無茶な要求はしないでくれよ」
ヴェロニカ「だから……その……」
エフラム「……ん」
ヴェロニカ「……か……感謝してるわ……少しは」
エフラム「………………ふっ……」
ヴェロニカ「笑った!今笑ったでしょ!な、何でよ!?」
エフラム「いや、悪かった。ただ……お前が人に感謝を伝えられるようになって嬉しくてな、成長したな」
ヴェロニカ「……何よもう」
エフラム「で、それが用事だったのか?」
ヴェロニカ「……まだある」
エフラム「何だ?」
ヴェロニカ「……だから……えっと……」
エフラム「……ん?」
ヴェロニカ「……エフラム」
エフラム「あ、ああ」
ヴェロニカ「……一回しか言わないから」
エフラム「何を……」

 

ヴェロニカはエフラムの耳に唇を寄せ、何かを呟いた

 

エフラム「……ヴェロニカ」
ヴェロニカ「……二度は言わない……だから」
エフラム「……いいのか?」
ヴェロニカ「……うん……あ……でも一つだけ」
エフラム「……何だ?」
ヴェロニカ「……は、初めてなんだから……最初はキスからにして……ね?」

 

ンン「あれ、どうしたんです?二人とも疲れた顔して」
ミルラ「やっと前から気になってた問題が解決しまして……」
サラ「まあ終わりよければってやつよ、歓迎とか色々準備しなきゃ……」