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Last-modified: 2017-09-24 (日) 23:20:11

時系列は>>260の1時間後くらいです
現時点で覚醒子世代の戦闘力トップ2ってこの2人かな、と
将来的には他のメンバーも成長しそうですね、特にマーク♂♀

 
 

ジェローム「……2人とも、私の訓練など眺めて、面白いのか?」
シンシア 「面白いよ!」
ノワール 「気が散るんだったら……私は……」
ジェローム「いや、退屈ではないかと思っただけだ。居てくれて構わない」
ノワール 「……それなら……見てる……」
ジェローム「ああ。…………む? 今日は客が多いな」
シンシア 「あっ! ンンだ! 久しぶりー!」
ンン   「たのもー、なのです。シンシアとノワールは、海水浴ぶりに会いますですね」
ノワール 「うん……久しぶり……」
ジェローム「それで、槍を携えての来訪とは、どうしたんだ?」
ンン   「エフラムさんとネフェニーお姉さんがデートに行っているので、たまには違う稽古相手を探していましたです。
      アメリアとカザハナも、それぞれ格上との模擬戦に行っていますですよ」
シンシア 「武者修行! 道場破りだよ!」
ジェローム「お前は静かにしていろ。
      それにしても、お前から『格上』として挑まれるとは、驚いたな」
ンン   「ジェロームが強いことも、もっと強くなろうとしていることも、知っていますです。
      相手にとって不足なし、なのです」
ジェローム「だが、勝つつもりだろう?」
ンン   「負けるつもりで挑むなんて、鍛えてくれた人たちに合わせる顔がありませんですからね」
ジェローム「すっかり武人の……覇王家の表情だな。良いだろう、受けて立つ」
ンン   「……どうして、斧を置いて槍を選びましたです?」
ジェローム「父さんーー神将や覇王は、その意志の力で武器の有利不利も大賢者(喪)の魔法もはね除けた、と聞く。
      ならば、覇王の妻にして娘にして弟子であるお前に、武器が有利などという油断を持って相対するのは、自殺行為だ」
ンン   「いくらなんでも、エフラムさんみたいな真似はできませんですよ。
      …………それにしても、改めて聞くと、私の肩書き意味不明なのです……」
シンシア 「え? 今さら?」
ノワール 「しー! シンシア! 黙って!」
ンン   「……まあ、いいのですよ。槍同士の手合わせは望むところです」
ジェローム「では、」
ンン   「尋常に勝負、なのです」

 

シンシア 「いきなりンンが突っ込んだー! これをジェローム弾き返すー! が! ンン踏ん張る! そのまま連続突きの打ち合いだー!」
ノワール 「誰に向けての実況!? え、というか、ンンってあんなに強かった!?」
シンシア 「最近、覇王家訓練ガチ勢、って呼ばれてるうちの1人らしいよ。もっとカッコいい呼び方ないのかな?」
ノワール 「いやそんな、ウードみたいな意見はいいから……」
シンシア 「あ! ジェロームが、下から掬い上げるように、ンンの防御ごと打ち上げて……!」
ジェローム「行くぞ……! 大→ 天↑ 空↓ ッッ!!!」
ンン   「くっ! 防ぎ……きれま……!」
シンシア 「出たぁーっ!! アイクさんの最後の切りふだ! 大→天↑空↓だぁぁぁーっっ!!!
      ンンも必死にガードガードガードォッ! しかし守ってもその上からダメージを与える怒濤の攻撃ぃーっ!!
      そして最後は叩きつけからのぉぉぉ、フィニーッシュッッッ!!!!!」
ノワール 「地面が……吹き飛んだ……。って! ンン生きてるのアレ!?」
シンシア 「ちょっとここからじゃ砂ぼこりで分かんない」
ノワール 「そんなのんきな……ああ……大丈夫かな……?」

 

ンン   「痛たたた…………参りましたです……」
ジェローム「怪我はないか?」
ンン   「躊躇なく最後まで決めて、それを言いますですか?」
ジェローム「そうしなければ勝てんと思った。
      それに、加減できる相手ではなかったからな」
ンン   「……誉め言葉として受け取ってあげますですよ」
ジェローム「ああ。強かった」

 

ノワール 「よかった……生きてた……」
シンシア 「大怪我もしてなくてよかったね!」
ノワール 「うん……というか、アレを受けて大丈夫なんだ……」
シンシア 「とりあえず、お疲れさまー! 2人ともー!」
ジェローム「……ああ」
ンン   「疲れましたです……いつの間に、あんな技を覚えましたですか」
ジェローム「努力した。お前こそ、短期間で随分と腕を上げたな」
ンン   「エフラムさん、ネフェニーお姉さん、アクアお姉さん、アメリアにカザハナと、訓練相手には事欠きませんですから。
      ジェロームも参加しますですか?」
ジェローム「いや……私は1人で鍛える方が性に合っている」
ンン   「美少女2人もはべらせて言う台詞ではありませんですね」
ジェローム「む……」
シンシア 「あたしたち、はべらせられてる?」
ノワール 「は、侍ら……でも……ジェロームが望むなら……!」
ンン   「……ノワールからサクラ色の空気を感じますです。ジェローム、将来がんばるですよ」
ジェローム「何の話だ……?」
シンシア 「桜色? ピンク色? 桃色?」

 

ンン   「それはそれとして、おなかが空きましたです」
シンシア 「ンンは何か持って来たの?」
ンン   「エリーゼとサクラが、白暗夜折衷弁当を作ってくれましたです」
ノワール 「本当に、覇王家の人たちって仲が良いのね……」
ジェローム「私もそろそろ、食事の用意をするか」
デジェル 「あの……」
シンシア 「デジェル! 久しぶりー!」
ジェローム「久しぶりだな。どうした、何か用か?」
ンン   「美味しそうな匂いがしますですね」
デジェル 「久しぶり。えっと、KINNIKUーー訓練用のお弁当を作ってきたから、良かったら、と思って」
ジェローム「それはありがたいが、良いのか?」
デジェル 「ええ。良かったら、みんなも」
シンシア 「いただきます!」
ノワール 「少しは遠慮しよう!?」
デジェル 「良いのよ、ちょっと作りすぎちゃったから」
ンン   「私のお弁当も、一緒に並べますです」
シンシア 「なんだかピクニックみたいだね!」

ジェローム「…………私の周りも……賑やかになったものだ……」