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Last-modified: 2017-09-30 (土) 20:57:38

サラ「兄様……」
ファ「お兄ちゃ〜ん!!」
ミルラ「はぅ! また先を越されてしまいました!」
エリーゼ「まぁまぁ、順番に腕を組んでもらえば良いじゃない」
サクラ「そ、そうです! 兄様は、みんなの兄様なんですから!」
エフラム「そうだな、腕を組みたいなら、みんな順番にするから、喧嘩するな」

 

シャナン「……………」

 

ユミナ「映画、面白かったわね」
オグマ「………そうだな」
ユミナ「……何よ、仏頂面で、面白くなかったの?」
オグマ「いや……その、俺はだな」
ユミナ「そうなの、せっかくのデートだったのに、楽しくなかったんだ……」
オグマ「い……いや、俺は……」
ユミナ「クスッ、冗談よ、あんたの仏頂面は元々だって、知ってるわ………こ……恋人、なんだもの」
オグマ「……勘弁してくれ」
ユミナ「ごめんなさい、慌てるのが可愛くって……」

 

シャナン「……………」

 

マリア「マルス様」
マルス「ん、マリア、どうしたんだい?」
マリア「ふふ、呼んで見ただけ」
マルス「そっか」
マリア「ふふ、私、とても幸せ、マルス様と結ばれて、良かった」
マルス「ありがとう、僕も幸せだし、君もこれからずっと大切にしていくよ。
    他のみんなもだけど」
マリア「うん、みんな一緒だね♪」

 

シャナン「……………」

 

シャナン「何故だ……同志はみんな少女をgetしただけでなくロリコンと呼ばれなかった者までロリ嫁がいるのに、私にはいないのだ。
     特にエフラム、あんなに何人も独占して、爆発してしまえ……む?」
ラドネイ「おい! いい加減にしろ!」
ヨハン「良いではないか、せっかくだから私達との交流を深める位」
ラドネイ「そんなのアタシじゃなくてラクチェにすれば」
ヨハルヴァ「だからそのラクチェが店の手伝いで空いてないんだって、それにお前とだって俺達は仲良くしたいと」
ラドネイ「だからアタシはあんた達はお断りと言ってるんだ! いい加減諦めろよ!」
シャナン「あれはラドネイ、ナンパに絡まれてるのか……
     ここで彼女を華麗に助け出せば彼女も私を見直して………グフフ……よし、では早速!!」
シュ!!!
ヨハルヴァ「グハァ!!」
ヨハン「な、短剣だと!? どこから……」
ヘザー「はいはい、女の子が嫌がってるのに無理矢理迫ろうなんて見過ごせないわ。
    ここは素直に退きなさいな……さもなくば……どうなっても知らないわよ」ゴゴゴ
ヨハン「グ……ここは退かせて貰おう……私は諦めんぞ!!」ズルズル

 

ラドネイ「ヘザーさん……あ、ありがとう」
ヘザー「気にしないで、私は可愛い女の子の味方だもの、困ってたらいつでも助けるわ」
ラドネイ「うん//////」
ヘザー「さ、行きましょ」
ラドネイ「う、うん」

 

シャナン「……………」
ヘザー「………フフン」
シャナン「あ……あんな百合女にすらラドネイをかっ浚われて……こうなったら」

 

バアトル家前

 

シャナン「ふふ……あの温泉の時の少女、尾行してここに住んでることは調査済みだ(※犯罪です)
     あの時は邪魔が入ったが今度こそ彼女へのナンパを成功させ一気に我が嫁にするのだ………いざ!」ピンポーン
カレル「……どちらかな?」
シャナン「………」
カレル「……我が家に何か?」
シャナン「む……その……ここにオレンジの髪の少女が住んでいるはずなのだが……」
カレル「オレンジの……キャスの事かい?
    君はあの子の何なのかね?」
シャナン「そ……その、今は関係は無いのだが……単刀直入に言うと彼女に好意を持っていて……その……」
カレル「……成程、君がバアトルの言っていた彼女に邪な目を向けていた輩か」
シャナン「よ、邪などと! 私は純粋にあの子を!!」
カレル「ならば、何故この家が解ったのかな? 義弟や、ましてや当の義姪が教えた訳ではあるまい」
シャナン「ぐぅ!!」
カレル「……ふぅ、このまま追い返すのは簡単だが、それで済む話では無いか……
    こちらに来なさい」
シャナン「?」

 

バアトル家の庭

 

シャナン「あの……ここで一体?」
カレル「本来なら義弟の役目だが、不在故に私が相手をしよう。
    君も剣士なら、剣で向かって来なさい、君が勝てばキャスに会わせる、だが負けたら、素直に帰り、もう姿を見せない事だ」
シャナン「い、良いでしょう」
    (腕はよさそうだが、このバルムンクと流星剣があれば……)
カレル「行くぞ!!」

 

 剣聖と称されるカレルの鋭い斬撃を回避し、斬り返して行く、だがそれ以降はあまり攻撃されず、守に徹していた。

 

シャナン(いける、これなら!)

 

 その時、カレルの身体がが何かににぶつかった様子で動きが止まった。

 

シャナン「いける……必殺、流星けぇぇぇぇん!!」

 

 剣が緑色の光を帯び斬撃が放たれる、1撃目の袈裟斬りは紙一重で避された。

 

シャナン(ぐっ!だが、まだ4撃ある、それさえ当たれば……)

 

 だが……2撃目の薙ぎはバックステップで避され、3撃目の突きは剣で打たれ反らされる。
 焦りを感じ4撃目はやや無理な体勢で放った為普通に外すがそれで体勢を整え直し、渾身の唐竹を放つ……だが。

 

ガイン!!
シャナン「なっ!!」

 

 最後の一撃を避けたカレルの変わりに剣が打ったもの、それは……

 

カレル「君の技はとても素晴らしい、だがもっと回りを見るべきだったね」

 

カレルの立っていたその地形、それは墓(地形効果60%)

 

シャナン「何故庭に墓があるのだ!!」
カレル「ここは庭と同時に訓練場でもあるんだ、様々な状況を想定し、複数の地形がある。
    これもその1つだが、あくまでただの石塔で、下に誰かが眠ってる訳では無いがね」
シャナン「くそっ!」
カレル「素晴らしい技を見せてくれた礼だ、ここで決める」(E:キルソード)
シャナン「なっ!!」
カレル「一刀……両断!」critical
シャナン「アー!!」

 

カレル「私の勝ちだね」
シャナン「ぐっ……私は……まだ負けては……」
カレル「その意気込みは買うが、時間切れだ」
シャナン「へ?」
バアトル「くぉらぁぁぁああ!! キャスを狙う変態が、家まで押し掛けおったかぁ!!」
シャナン「なぁ!!」
バアトル「もはや容赦はせん、こいつで叩き潰してくれるわぁ!」(E:ソードキラー)
シャナン「ひぃ! それは、その対剣神器だけわぁ!!」
バアトル「待たんかぁぁぁぁあ!」

 

カァラ「やれやれ、騒がしいな」
カレル「カァラ、おかえり」
カァラ「ああ、しかし兄上も随分甘いな、あの様な輩、容赦なく叩き潰せば良いものを、態々鍛えてやるとは」
カレル「そうだね……やっぱり、重ねてしまったのだろうね、昔と……」
カァラ「……………」
カレル「あの頃の私は、己の欲望のままに生きていた、その結果、君を含めた、まわりの気持ちを踏みにじって……」
カァラ「そうだったな……」
カレル「だがそんな私も変わることができた……だから、彼にも変わるチャンスがあればな……てね」
カァラ「そうか……」
カレル「また、彼と会ったら、鍛えてやっても良いだろうか?」
カァラ「好きにしろ、今の兄上はかつての厨二ニートの面影もない、サカ流剣術道場の師範なんだからな」
カレル「耳が痛いね」

 

 それから、バアトルに情け容赦なくぶちのめされたシャナンはキャスへのストーカーの罪科によりベルン署に引き渡された。
 その事でアイラ達からの信用は勿論周囲からの信用もがた落ちし、親により娘から遠ざけられただけでなく当の少女達からも避けられ気味になった。
 その代わりにカレルの元に通い剣の腕を心を鍛える事が新たな日課となったがこれにより彼自身とその状況が改められるのか……今はまだ、解らない。

 

リーフ「シャナンさんから僕と同じ気配を感じるよ」

 

 早急に改めないとヤバい事になりそうだ、色々と………

 

終わり