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Last-modified: 2017-09-18 (月) 21:40:29

〜クリミア市庁舎〜
レニング「ジョフレ君、入りたまえ。」
ジョフレ「……お呼びでしょうか、市長。」
レニング「……いや何、君にオマ村の役所へ一月ほど監察官として駐在してもらいたいのだが……」
ジョフレ「……オマ村に?……あそこは特に問題はないはずでは……?」
レニング「……実は、最近あちらでよくない動きがあるという噂が立っていてな…….」
ジョフレ「……!」
レニング「……噂は噂だが……万一ということもある、村の様子を見てきてくれまいか。」
ジョフレ「……承知致しました……」

 

ユリシーズ「やあ、我が友よ。」
ジョフレ「……オマ村に一月ほど行くことになった。」
ユリシーズ「……ほう、それは良かったではないか。最近の君はどうも冴えないからな。田舎の空気を吸って、少し休むといい。」
ジョフレ「……何が言いたい。」
ユリシーズ「……君は心の奥でエリンシア様のことをまだ引きずっているのではないかね?……この前セリノスでの帰りが遅かったのも、エリンシア様の弁当屋の配達を手伝ったからなのだろう?」
ジョフレ「……べ、別に俺は……!」
ユリシーズ「君も前に進むべきだ。……オマ村で気持ちを切り替えてくるといい。」
ジョフレ「……」

 

〜オマ村〜
ジョフレ「……振り切ったつもりではあったが、俺はそんなに未練がましい男だったろうか……」(パカパカ)
ジョフレ(……そうでなくとも、他人からそう見えるということは、まだまだ男も未熟ということか……)

 

ジョフレ(……そういえば、オマ村へ来るのは久しぶりだな……さて、役所はどこだったか……)
ネフェニー「……あっ」
ジョフレ「……君は確かセリノスで道案内をしてくれた……」
ネフェニ「……は、はい……ネフェニー、です……」
ジョフレ「……二度目の自己紹介になってしまったな、君のことは流石に覚えているよ。」
ネフェニー「//////」

 

ジョフレ「……ところで、道を聞くのも二度目になってしまうのだが、役所はどちらかな?」
ネフェニー「……え、と……そこの……道をまっすぐ、です……」
ジョフレ「……親切にありがとう。ここに、一月ほど滞在することになったのでね。君さえよければ、よろしく。」(ニコ)
ネフェニ「……はい……よろしく……//////」
\パカッパカッ/

 

レニング「……ルドベック議員の件だが……噂は誠に違いないのだろうか……」
ユリシーズ「……とある人物によりますと、限りなく黒に近いと。」
レニング「……ふむ……このまま、村人が何も起こさなければいいのだが……」

 

〜つづく〜