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Last-modified: 2017-10-02 (月) 20:26:59

リズ(カキカキ)「ええと、ここはこうまとめて……ふああ〜っ……」
リズ「やっとレポートが半分埋まったよ〜。う〜ねむーい……」(フアー)
エメリナ\コンコンッ/「……リズ?入るわね。遅くまでお疲れ様。」つクッキーとココア
リズ「わ〜い!!お姉ちゃんの手作りクッキーじゃん!やったあ!!」
エメリナ「ふふふ、順調みたいね。安心したわ。」
リズ「むふふ、もう24時間リズちゃんに何でも任せなさいってカンジ?」
エメリナ「いつでも、そういうふうにやる気を出しておけば……こんな夜遅くまで頑張る必要はないのよ?」(ハア)
リズ「あいたたた……」
エメリナ(ペラペラ)「……レポートはもう半分で完成で、後は薬を調合しないといけないのね?私が材料買ってきてあげましょうか?」
リズ「いいの!自分のことは自分でやるから!」(フンヌー!)
エメリナ「あら、頼もしいわ。頑張ってね、リズ。」(ニコ)

 

〜森〜
\パカッパカッ/フレデリク「お嬢様、こちらでよろしいでしょうか?」
リズ「うん!ありがとフレデリク!」
フレデリク「よろしければ私もお手伝いを……」
リズ「大丈夫!フレデリクはここで待ってて!」(ピョン)
フレデリク「はあ……ですが私としましては、お嬢様が心配で……」
リズ「もう!子ども扱いしないでよね!日が暮れるまでには戻るから、ここで待ってて!」(スタスタ)

 

リズ「もう、お姉ちゃんもフレデリクも子供扱いするんだから……」(テクテク)
リズ「ええーっと、万能薬に使う薬草はっと……」つ図鑑
リズ「これと、これと……あれ?」(プチプチ)

 

\キノコ/

 

リズ「あ、キノコが生えてる!そっかあ、もう秋だもんね〜。」(キョロキョロ)
リズ「可愛い色してるし、採って持って帰っちゃおうかな〜?……エヘヘ、フレデリクに味見させちゃおっかな?」(そーっ)

 

???「いけない!」

 

リズ「ほえ!?」(ビクッ!

 

亜麻色の髪の青年「ダメだよ、それは毒があるキノコだから……食べたら笑いが止まらなくなるんだ。」
リズ「ええーっ!?そ、そんな怖いキノコだったの!?」(うわ〜っ!フレデリクに食べさせなくてよかった〜)
亜麻色の髪の青年「知らないキノコは食べちゃダメだよ。薬にもなる種類はあるけれど。」
リズ「はううう……す、すみません……」(シュン)
亜麻色の髪の青年「そ、そんなにしょげなくても……こちらこそ、驚かしてごめんね。」
リズ「そんなことないよ!悪いのあたしだもん!」
亜麻色の髪の青年「そうかな?……君、もしかして万能薬の材料探してるの?」
リズ「うん……って、よくわかったね!どうして?」
亜麻色の髪の青年「君のカゴに入ってる草の種類を見て、そうかな〜って思って……余計なお世話だったかな?」

 

リズ「ううん!ちっとも!もしかして、お兄さん薬草とか詳しいの?」
亜麻色の髪の青年「いつも学校の課題や仕事先とかで調合してるから……だいたいはわかるかな。」
リズ「へえ〜!じゃあさ、ちょっと手伝ってほしいかな〜……なんて。図鑑見ながらやってみたのはいいんだけど……私、イマイチ自信なくて……」
亜麻色の髪の青年「いいよ。僕で力になれるなら。」(ニコ)
リズ「わ〜い!やったあ!ありがとっ!!」(ダキッ)
亜麻色の髪の青年「わわっ/////」
リズ「あ、ごめんなさい!つい友達にやってるノリで……」(テヘヘ)

 

リズ「ん〜っと、このギザギザの葉っぱの草!……これは正解かな?」
亜麻色の髪の青年「う〜ん……」
リズ(どきどき)
亜麻色の髪の青年「……正解。」(ニコッ)
リズ「よし!これで6問中3問!」(グッ!)
亜麻色の髪の青年(あ、危なっかしいなあ……)
リズ「よしよし、と。これで全部かな?」\こんもり/
亜麻色の髪の青年「んー、そうだね。万能薬ならこれで大丈夫だと思うけど……」(ゴソゴソ)
リズ「何してるのー?」
亜麻色の髪の青年「これこれ。僕はこれも入れるんだ。薬の効きが良くなるから。」つ木の根
リズ「ほえ〜。」
亜麻色の髪の青年「あと、もし余裕があるならこの草とこの木の芽はできればもっと成長したやつの方がいいかも。若い芽だと、まだ成分を溜め込んでないからね。」
リズ「ふむふむ。」(メモメモ)

 

リズ「えへへ、おかげですっごくはかどっちゃった!……たまたま会っただけなのに色々教えてもらっちゃって、ありがとうございます!」(ペコ)
亜麻色の髪の青年「ははは……そんなたいしたことじゃないけど……」
リズ「って、もうこんな時間!?やばっ!フレデリクに怒られちゃう!」(タタタッ)
亜麻色の髪の青年「あっ、ちょっと!」
リズ「ごめん!また絶対会おうね!!会ったらお礼いっぱいするから!!」
亜麻色の髪の青年「……行っちゃった……そういえば名前、聞いてなかったな……」(フウ)

 

フレデリク「お嬢様、遅かったではありませんか!もう日が落ちてしまいますよ。暗くなってしまうと危のうございます!」
リズ「ごめんごめん、ちょっと色々あったんだー。」(ヨイショ)
フレデリク「お嬢様、妙に機嫌がよろしいですね。森で何かあったのですか?」
リズ「えへへ、あったけど……フレデリクにはナイショなんだよ〜。」
フレデリク「左様でございますか……」(シュン)

 

リズ「ただいまー!」
エメリナ「お帰りなさい。その顔だと、首尾よかったみたいね。」(ニッコリ)
リズ「うん!親切な人が手伝ってくれたんだよ!」
エメリナ「あら、それはよかったわね。今度お礼をしなくちゃ。何とおっしゃる方なの?」
リズ「……あ!いっけない!名前聞き忘れちゃった……」
エメリナ「まあリズったら。」
リズ「あうう〜……ど、どうしよう〜」(オロオロ))
エメリナ「ご縁があればまたきっと、そのうち会えるわよ。今はとにかく薬の調合済ませてらっしゃい。」
リズ「……はあ〜い……」(トボトボ)

 

〜グレイル工務店〜
キルロイ「シノンさんどうぞ、いつもの傷薬です。」
シノン「どーも。お前さ、なんか最近機嫌よくねーか?」
キルロイ(ギクッ!)「そ、そそそそんなことないですよ〜。」
ガトリー「いーや、怪しいね〜。これは、ガトリーさんからすると女のニオイがするなあ〜。」
キルロイ「ち、違いますよ!/////」
シノン「おっ、コイツ赤くなりやがったぜ。完璧100%クロだなクロ。」
ガトリー「ヒューヒュー。どんな子なのかな〜っと。真面目なキルロイ君がナンパとは!」
キルロイ「そんな大袈裟な……この前、薬草を摘みにいったときに女の子と出くわして……学校の課題を手伝ってあげただけですよ……それだけです!」
ガトリー「またまたあ〜、水臭いぞキルロイ君!女の子のことなら俺に任せなさいって!」
シノン「こりゃあ〜面白いネタがきたぜ。」(ニヤニヤ)
キルロイ「だから、そんなんじゃないですってば!僕もう帰ります!/////」\バタンッ!/

 

オスカー「いい歳した大人が何をやってるんだか。意地が悪いぞ、お前達。」
シノン「何だオスカー、いたのか。お前も聞いてたんだろ?」
ガトリー「それよりオスカー!今度合コン行くんだけどよ〜?オスカーも来ないか?」
オスカー「……私はそういうのは苦手なんだ。今度、ヨファの運動会があるからその準備もしないといけないし……」
ガトリー「騎士系ばっか集めるように言われてんだけどさ〜。人数足りないんだよ〜。頼むよ〜。」
オスカー「う〜ん。」
シノン「いいから行くだけ行っとけよ。ここはどーせ出会いもクソもねー職場なんだしよー。」
オスカー「……仕方ないな……」
ガトリー「よっしゃあ!待ってて天馬騎士の可愛い子ちゃん達〜!」(デヘヘ)
オスカー「……はあ……」

 

おまけ

 

〜ダイニングバー・IKAZUCHI〜
アーダン(キョロキョロ)
セシリア「あら、アーダンさん。こういうお店はあまりお好みではなかったかしら?」
アーダン「い、いや!その〜……女の人が好きそうというか、オシャレっていうか〜……俺がいると浮くな〜なんて……」
セシリア「いいじゃない。たまにはこういうお店に行くのも勉強よ。」
アーダン「そうですねえ。実は、こういうオシャレなお店って入ってみたいってのはあるんですけど、なかなか……ねっ?」
セシリア「じゃあ次はオシャレなカフェでも行きましょうか?」(クスクス)
アーダン「い、いやあ〜……緊張しちゃうなあ〜……/////」
セシリア「じゃあうんとオシャレなカフェにしなくちゃね。」(ウフフ)
アーダン「意地が悪いっすねえ、もう……」

 

\ダンッ!!/
タニス「ヒック!/////……白ワインお代り!グラスでぇ!」
マーシャ「ふ、副秘書長……飲みすぎですよ〜!」
タニス「マーシャ!お前も飲め!」つビール\ドボドボ/
マーシャ「ちょ、ちょっとそれは……」
タニス「何だ!私の酒が飲めにゃいとゆーのか!!////」
マーシャ「ええ……も、もう!勘弁してくださいよ〜……」
タニス「う〜……シグルーン秘書長めえ〜……まーた旦那とお楽しみするからといって定時帰りしおってかりゃにぃ〜!」\バンバン!!/
マーシャ「あっ」(察し)
タニス「私らってえ!女なんりゃあ!独り身で悪りゅかったにゃあ!ちょっとは気を使えっちゅーの!/////」
マーシャ(き、気にしてたんだ……)

 

アーダン「……あ、あれってもしかして……ベグニオングループの……?」(ヒソヒソ)
セシリア「……そ、そうね……っぽいわね……」(ヒソヒソ)

 

タニス「わらひはあ!ずーっと、ずーーーっと!仕事に一生懸命やってきたのにぃ!それをみんな!鬼副秘書長だのお局だの好きに言いおってえ!/////」(グビグビッ)
マーシャ「だ、大丈夫ですよお〜!みんな副秘書長のことはちゃんと尊敬してますから!」(小言凄いし厳しいけど)
タニス「男みたいだの、宝塚だのも言いおって!わらひはビアンじゃないんら!できることなら素敵な三高イケメンとも付き合いたいんらあ!/////」\ダンダン!/
マーシャ「わかってます、わかってますよ〜……タニス副秘書長が、本当は繊細な女の子なのはみんなわかってますから!ってか、タニス副秘書長の理想の男の人って……具体的にどんなですか?」
タニス「リュシオン王子もファンらったのにぃ〜……ん〜ああいう顔でぇ、料理もできてえ、優しくってえ、家事とかもできちゃうみたいなー?/////」
マーシャ(理想高ェ!!)「えっと……流石にそんな人はいないかと思います……」
タニス「あ"あ"〜〜〜!そうやってみんにゃして、バカにしてぇ〜!わらひが、料理とか家事ができにゃいからってぇ!なんらのおお〜!!」(ウルウル)
マーサシャ「よ、世の中料理が上手い男性なんていっぱいいますって!だから泣かない泣かない!」
タニス「あうう〜……なんれ、なんれわらひばっかり……ふうう〜……ふうううう〜……」(サメザメ)
マーシャ「ほらほら元気出して!今度一緒に騎士団とかの合コン行きましょ!ねっ?ねっ?」(あーもー!兄さんよりも面倒くさいいい!!)

 

アーダン「……」
セシリア「……」
アーダン「と、とりあえず俺、この"サンダーストーム"にしよっかな〜?」
セシリア「じゃ、じゃあ私はこの"ルーンソード"で……」
\お疲れ様カンパーイ/

 

ちなみに、翌日酔っ払った醜態を思い出したタニスがガチ凹みしたのは言うまでもない。