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Last-modified: 2017-10-05 (木) 23:11:59

メイドα「何やら慰安ということでエフラム様にマッサージをして頂けるとのことですが……主にそのようなことをして頂いて良いのでしょうか?」
メイドβ「いいじゃないですか、主の好意を無にする方が失礼ですよ。それに私最近疲れ溜まってたんですよね」
メイドγ「ちょっと、疲れアピールするのは2000年くらい早くない?」

 

メイドα「……か……ふ……こんなの……人生で初めて……」
メイドβ「メイド長が戻ってこれてない……私も……無理……」
メイドγ「……奥様方が毎晩全員行動不能にされてるの……実感したわ……」

 

メイドA「エフラム様……あなたの所有物の私が厚かましくも懇願することをお許し下さい……どうかまた慈悲を……」
メイドC「忘れられないです……もっとして欲しいです……」
メイドB「駄目だ……二人ともまだ帰ってこれてない……」

 

メイドX「訓練で鍛えた精神力でもあれは無理……任務を完全に忘れてたわ……」
メイドY「ハァ……ハァ……エフラム様……何度でもご奉仕しますのでどうかもう一度……」
メイドZ「おーい、帰ってこーい。でも奥様方はあれより凄いの毎晩体験してるんだよね……羨ましい」

 

カムイ「あー……とけるぅ……お兄ちゃんそこもっと……そこがいいの……」
エフラム「かなり疲れているな……頑張ってるんだだな、偉いぞ」
カムイ「……言葉責めと同時とかお兄ちゃん容赦なさすぎ……あふ……」
エフラム「……何を言ってるんだお前は」

 

ンン「メイドのみんなに何を言いましたです?」
サラ「大したことじゃないわ。『今回は大人数だったから、一人一人の時間は取れなかったけど、次回からは頑張ってる者を優先で、順番にじっくりマッサージしてもらいましょうか』って伝えただけよ」
ンン「その結果が、あの作業スピードなのですか……」
サラ「普段の仕事を高速で済ませて、自分から積極的に仕事を探して働いているわね。上出来だわ」
ンン「社畜の人たちもビックリな働きっぷりなのですよ。あれじゃ倒れますです」
サラ「その前に、兄様からじっくりたっぷりマッサージしてもらえば良いじゃない」
ンン「そして更に働け、と。悪魔なのです」

 

メイドA「体が3つくらい欲しいですね」
メイドB「既に他のメイドの倍は働いてるじゃないですか。過労死しますよ、先輩」
メイドA「問題ありません。先程、ベロア様に先日購入した廃材アートを渡させていただいたところ、激レアな笑顔を拝見しました。元気百倍です」
メイドC「うわっ! まだ加速した!? これが……メイドの極み……!」
メイドB「多分違うから、真似しないようにね」

 

メイドα「白暗夜家の者にも、見所のあるメイドがいるではありませんか……!」
メイドβ「すごーく嫌な予感がするわ……」
メイドγ「同じく……」
メイドα「私たちも負けてはいられませんね! さあ仕事です!」
2人 ((やっぱりかぁ〜……))

 

メイドX「我々の任務って」
メイドY「基本的に裏稼業だから」
メイドZ「追加で功績を積もうにも、命令を外れた行動はできない件」
3人「「「……とりあえず仕事しよう…………」」」

 
 

 その後メイドAは、ミルラからの「お姉ちゃん」呼びで加速し、手入れした花壇を覇王妻たちに褒められ加速した結果、エフラムのじっくりたっぷり全身マッサージ第1号を勝ち取った。

 

メイドA「…………私はもう、エフラム様に捨てられたら、生きていけません……」
メイド達『どんな体験を……っ!?!』

 

メイドB「先輩。マッサージ第2号の人が出るまで、追加業務禁止です。このままだと2連続になります。
     監督役として私たちに仕事振ってください」
メイドA「……なん……ですって……」
メイドC(本気でショック受けてる……どんだけ働きたいんだろう……)

 

メイドX「…………そうだ、絡繰師になろう」
メイドY「? 急に何を言っ……ハッ!」
メイドZ「写し身人形……その手があった……!」