65-163

Last-modified: 2017-10-07 (土) 22:27:55

芸術の秋とも言うし、ギャグでも投下しとく。

 

チャド「あーあ、今日もヒマだよなー。」
ルゥ「何言ってるのチャド、もうすぐ中間テストがあるじゃない。」
レイ「バーカ、チャドにテストなんか年中関係ねーんだよ。」
チャド「どういう意味だよ!」
レイ「悔しかったら俺より上の点数とってみろよな。」
チャド「ク、クッソ〜……」
ルゥ「あーっ!そういえば今日ノスフェラコミックの発売日だよ!」
チャド「何ィ!?それをさっさと言えよ!!よし早速立ち読みに行くぞ!!」(タタタ)
レイ「漫画なんかに夢中になって、ホンットガキだよなー。」(フン)

 

〜駄菓子屋〜
ルゥ「やったね!ニイメさんいないよ!」
チャド「っしゃあ!立ち読みし放題だぜ!ああ〜『ソードマスタールトガー』続き気になってたんだ〜!!」
レイ「何だよそのどっかで聞いたことのあるような名前の主人公……しかも少年漫画なのにスッゲエ濃い劇画タッチだし……」
チャド「そこがいいんだよ!」
ルゥ「少年向けだけど、劇画で濃ゆい!そこが大人にもウケてるんだよ!」
レイ「ハイハイ、そーですか……」

 

ヤアン団『ワハハハ、ソードマスタールトガー!もはや逃れることはできんぞ!』
ルトガー&クラリーナ『くっ!』
\火竜ブレスの嵐/
『ウワーッ!!』
つづく

 

チャド「何だよもう!いいところで!!」
ルゥ「いっつも続きが気になるところで終わっちゃうんだよね、この漫画。」
チャド「チクショウ!続きが気になるぜ!!」(ウズウズ)
レイ「お前ら完全に作者ってか出版社の術中にハマってんな……」
ニイメ「こら!お前たち!立ち読みするなら買っていきな!!」つイクリプス
チャド「げっ!ニイメ婆ちゃんだ!逃げろー!」\ワーッ/

 

チャド「ちぇーっ、いいとこだったのに。……にしても、続きが気になって仕方ねーよ!」
ルゥ「うん。あれからどうなるのかなあ?あんなの絶対助からないよ〜。」
ルゥ「仲間が都合よく助けに来るか、どーせ生きてました〜ってオチだろ。しょーもねーな。」
チャド「お前、ルトガー馬鹿にすんなよな!メッチャ面白れーんだぞ!」
レイ「ルゥが持ってるから一回だけ読んだんだけどな……あんなワンパターンのガキ向け漫画よく読んでるぜ全く。」(ヘッ)
ルゥ「……レイはひねくれてるから……」(ブスッ)
レイ「お前らが幼稚なんだって!」

 

ヤナフ\バサバサ/

 

ルゥ「あっヤナフさんだ。どこに行くんだろう?」
レイ「んじゃ、いつもの一発いっときますか。」つリザイア
ルゥ「もう普通に呼び止めようよ……」
ヤナフ「んぎゃあああ!!」\ボトッ!/

 

ヤナフ「お前ら!用があるなら普通に呼び止めろっつーの!」
レイ「うるさいな。どうやろうと俺の勝手だ。別にいいだろ。」(つーん)
ルゥ「ごめんねヤナフさん。ところで、どこに行こうとしてたの?」
ヤナフ「フッフッフ、お前ら聞いて驚くなよ?……漫画家・シグレ氏の家だよ!」(バアーンッ)
チャド「ええええーーーーッ!?」

 

チャド「シ、シグレ先生っつうと、『ソードマスタールトガー』の!?」
ルゥ「凄い凄い!ヤナフさん知り合いなの!?」
ヤナフ「ん?いや知り合いって訳じゃねーんだけどな。俺のこの"千里眼"があれば、どこに誰がいるなんてすぐにわかっちまうのさ!」(ドヤア)
レイ「要するにただの覗きじゃねーか。」
ヤナフ「ちゃ、ちゃうわ!!/////」
チャド「いいなー!いいなー!俺たちも連れてってくれよ!!俺、ルトガーのファンなんだよ!!」
ルゥ「お願いします!!」
ヤナフ「しょ〜がないな〜、どーーーしてもって言うんなら、連れてってやらんでもないなあ〜?」
チャド「やったぜ!!」(イエーイ)
ルゥ「わーい!僕サイン貰おうっと!!」
レイ「馬鹿馬鹿しい……ったくお前らは……」

 

〜白夜地区・シグレ宅〜
チャド「ここがシグレ先生の家かあ〜……」(ドキドキ)
ヤナフ「な、なんだかこう、有名人ってやつのオーラ感じるぜ……」
レイ「……俺はお前らに聞くまで名前知らなかったぞ……」
ルゥ「き、緊張するなあ〜。/////」
レイ「なんだよ、たかだか作家の家で。くだらない。」(プイ)
チャド「そう言いながらもお前も着いてきてんじゃねーか!」
ヤナフ「じゃあ早そ(ry」
チャド「よし!俺が押すぞ!」つインターホン

 

\ピンポーン!/

 

ヤナフ「あーっ!俺が押そうと思ったのに!!」

\ガチャッ/

 

シグレ(ビクッ!)「……うわー!原稿まだなんですゴメンなさい!って、編集さんじゃなかった……(ホッ)……どなたですか?」
ルゥ「あの〜もしかして……シ、シグレ先生ですか!?ぼ、僕達『ソードマスタールトガー』のファンです!サインしてください!」つ単行本
チャド「俺も俺も!!」
ヤナフ「てめーら!人ん家に来たら最初はまず挨拶だろうが!!あ、すんません急に押しかけて。俺はヤナフといいます。ついでにサイン下さい!」(バッ)つ色紙
レイ「あんたも十分失礼だろ……」
シグレ「あ、いえ…いいんですよお気になさらず。サインぐらいいくらでもしますよ。」(カキカキ)
ルゥ「やったあ!ありがとう先生!」
チャド「家宝にするぜ!!」
ヤナフ「いや〜悪いですね先生!これ、フェニキスの菓子ッス!どうぞ!」つ折り菓子
シグレ「いいですよ、そんな気を使わなくても……」
チャド「いいやシグレ先生!サインもらって俺感動した!何かさせてくれよ!!」
ルゥ「そうそう!」
シグレ「そ、そう?……じゃあ、サインの代りといっちゃあなんですけど……」
ルゥ(ドキドキドキ……)

 

シグレ\ズササーッ!/(土下座)「頼む、漫画の続きを考えて欲しい。」

 

一同「エェェェェェエ〜ッ!?」

 

チャド「おおーっ!スゲエ!シグレ先生の仕事部屋だ!!」
ヤナフ「こ、こいつは!単行本5巻表紙の生原稿じゃねーか!ウヒョー!!生きててよかったあああ!!」
ルゥ「わあ〜!漫画家さんの仕事部屋だ〜……いっぱい資料があるなあ〜!すごいなあ〜!」(キラキラ)
レイ「で?どういうことだよ、あんたの漫画の続き考えろってのは。」
チャド「おいレイ!先生に失礼だろ!口の聞き方考えろよな!」
レイ「お前が言うな(ry」
シグレ「……君達、今月のノスフェラコミックは読んでくれたかな?」
チャド「おう!もちろん読んだぜ!ルトガーが大ピンチになって終わってたけど、あれからどうなるんだ先生?」
シグレ「それが……思いつかないんだよ……」(ズゥゥン)
ルゥ「ええ……」

 

シグレ「まずさ、あの火竜に四方八方囲まれて集中砲火でブレスなんか喰らったらどうなると思う?」
ヤナフ「普通に考えたら、まあ死ぬッスね。」
シグレ「ですよねー!!死ぬよねー!!」(ニッコオオ)
チャド「」
ルゥ「」
レイ(こいつ先のこと何も考えずに書いたな……)

 

チャド「でもよ!ルトガーはいつだってピンチを超えてきたぜ!?今回だって新技でなんとかするだろ!?」
ルゥ「そうそう!ホラ、前にジュドーでアインと戦ったやつ!」
ヤナフ「おお〜!アレカッコよかったよな〜!剣をよ〜、こうグルグルやりながら火のブレスを無力化して突っ込む、必殺『真・竜殺し(真・ドラゴンキラー)』ってやつ!!」
レイ(どっかで見たような技だなそれ……)
チャド「あれをパワーアップしたのでやっちゃえばいいんじゃねえの?」
シグレ「残念だが、ダメだ……」(ゴゴゴゴゴ)
ルゥ「ええ〜っ」
シグレ「前回のアインはいわゆる下級戦闘竜でザコ的な位置……親玉ヤァン率いる戦闘竜は全員上級戦闘竜……ブレスの威力はアインの3倍っていう設定なんだよ……」(ゴクリ)
ルゥ「あっ……そういえば先月号でヤァンの部下と戦った時にそんな展開になってたなあ……」
チャド「あれ喰らって、ルトガーは確かクラリーナの命を半分削って、やっと助かったんだよな!」
ヤナフ「あんときのクラリーナちゃん、健気で泣けたぜ……」(ウッ)
レイ(自分で作った設定で首しめてんな……)

 

ルゥ「……じゃあ、あのね。こういう話の作り方はよくないとは思うんだけど……」
シグレ「いや!是非言ってみてくれルゥ君!!」つメモ
レイ(メチャクチャ追い詰められてんなこの人……))
ルゥ「その、クラリーナちゃんが犠牲になって命をかけて結界をはって助かる……そこからルトガーが怒りの反撃!みたいな展開ならどうかなって。」
チャド「え〜っ!クラリーナちゃん殺すのかよ!」
ルゥ「ぼ、僕だって嫌だよ!僕この漫画でクラリーナちゃん一番好きなのに!」
ヤナフ「俺もキャラが死ぬのは嫌だけどよ〜。ん〜、でも展開的にはアリだよな。」
シグレ「ク、クラリーナはダメだ!!」(アセアセ)
ルゥ「えっ、どうして?」
シグレ「前にルトガーとくっつけようとした時、特定の個人から凄まじい脅迫を受けたんだよ!……殺したりしたらどうなることか……」(ガクガクブルブル)
ルゥ「そ、そうなんだ……」
ヤナフ「ひえ〜、キャラ信者ってこえーなー。」
レイ(なんだろう、その『特定の個人』ってのが誰なのかスッゲエわかるんだけど。)

 

シグレ「そもそもクラリーナだって元はクラリーネって名前にしてたら抗議がきて変えたし……」(ボソ)
レイ(やっぱりそうなのかよ!つーかルトガーもまんまだけどな!!)
ヤナフ「……じゃあよ、アレはどうだ!?ホラ、ブルガルのケル戦で使ったあの技!!」
チャド「ああ!アレか!!必殺『月光・流星剣』!!」(フンガー!))
レイ(やっべえ俺全然わかんねえ……)
ヤナフ「相手の防御を無効化して、目にもとまらぬ速さでシュババーって鉄まで斬りまくるってやつな!凄かったな!!」
ルゥ「かっこよかったよねえ〜!ケルとの一騎打ち!」
ヤナフ「我が名はケル……我が最後の剣、見届けよ……!」(キリッ)
チャド「ヒューッ!カッコイイ〜!敵だけど好きなキャラだぜ!」
シグレ「その手も……ダメなんだ……」(シクシク)
レイ「はあ!?」

 

シグレ「あれはケルが"光の剣"を使ってたから出来たわけで……」
チャド「あっ、そういえば"光の剣"の魔力をルトガーの"無我の境地"で相手に逆流させて防御を無効化させたんだよな?」
レイ(どんな状況だよ!)
ヤナフ「じゃあさ、火竜のブレスをその……"光の剣"原理でよ〜、気合使って剣で跳ね返したとか……」
レイ「そんなムチャクチャな……」
シグレ「そ、それだ!それはいけるかもしれない!!……謎の気合パワーは剣聖・マスターカレルから学んだ"無我の境地"を剣に応用したってことにすればいいか。(適当)」
レイ「はああ!?それでいいのかよ!?」
ルゥ「うーん、先生のOK基準がよくわからないや……」
レイ(ホントこいつその場しのぎで話考えてんな……)

 

\ピンポーン/
ダニエラ「先生!原稿はできたんですか!?」
シグレ「ヒャッ!へ、編集さんじゃないですか……ははは……」(ダラダラ)
ダニエラ「先生どうするんですか!来月の展開どうにかしないと!」
シグレ「そ、その……まだ1ページも……すみません……」
ダニエラ「きぃーっ!全く!いつまでかかってるんですか?もう締め切りとっくに切ってるんですよ?大体、私この後ファッション誌の特集の取材もあるから早く済ませてもらわないと困るし……」(ペラペラペラペラ)
チャド(ヒソヒソ)「ええっ!?こんなオバさんが特集組んでんの?」
シグレ(ヒソヒソ)「何言ってるんだチャド君!ダニエラさんが特集組むと売り上げがいつもの倍になるんだぞ!」
ヤナフ(ヒソヒソ)「マジかよ!!」
レイ「まあ、ファッションデザイナーやらコーディネーターなんつーもんは、だいたい本人はビミョーなカッコしてるのが多いけどな。」
ダニエラ「何か言いましたか?」(ジロッ)

 

ダニエラ「とにかく!原稿が仕上がるまで家から出しませんからね!」
シグレ「うう……どうして僕がこんな目に……大体、僕は漫画家じゃなくて歌手になりたかったのに……」(シクシク)
ダニエラ「で?微妙だったからCD出しても全然売れなかったんですよね?」(※詳しくはシグレの「ゆ〜るりゆ〜れり〜♪」をお聴き下さい)
シグレ「メタなことは言わないでくださいよ!!」(泣)
ダニエラ「ど〜してもって言って書かせてあげた、いわゆるラブコメ系漫画もイマイチ売れなかったし……」
シグレ「子供の前でそういうのやめてくださいよ!」(泣)
ダニエラ「貴方達も早く帰ってもらえますか?先生の仕事の邪魔になりますので。」
チャド「」
ルゥ「」
ヤナフ「」
レイ「……ま、大人の世界なんてこんなとこだ。帰ろうぜ。」

 

ディーク「おいルトガーじゃねえか、って!斬りかかるのはやめろ!」
ルトガー「ふん、外したか……」(チッ)
ディーク「全くお前ってやつは……あ、そうそう。この漫画にお前が出てるぞ?」つソードマスタールトガー
ルトガー(パラパラ)\ゴゴゴゴゴ/
ディーク「……どうした?」
ルトガー「少し用事を思い出した……」つキルソード
ディーク「お、おう……」

 

〜次の月〜
ルゥ「シグレ先生、ちゃんと続き書けたのかなあ〜。」
チャド「ああ!続きが気になるぜ!!」(パラパラ)つノスフェラコミック
レイ「どうせロクな展開になってねーよ……あれ?」

 

『ソードマスタールトガーはありとあらゆる大人の事情(主に個人テロ)で打ち切りが決定しました。シグレ先生の次の作品にご期待下さい。』

 

チャド「なんでだよおおおおお!!」
レイ「こんなもんだよ、大人なんてもんはな……」

 

おまけ

 

〜本屋〜
キルロイ「やあ、ウルキさん。」
ウルキ「む、キルロイか。本を買いに来たのか?」
キルロイ「うん。あれ?ウルキさんって漫画読むの?」
ウルキ「ああ、これか。ヤナフがハマていたんで買ってみたんだ。キルロイはこの漫画を知っているのか?」つソードマスタールトガー
キルロイ「……その漫画ですか。いやあ、前に読みましたけどね、キャラは言いと思うんですけど展開がいきあたりばったりっていうか、イマイチストーリーがまとまっていないんですよね、絵は素晴らしいので原作がつけば(ry」
ウルキ「そ、そうなのか。」(こいつガチだった……)

 

ちなみにキルロイの読んでる漫画
『史上最強の弟子ジョフレ』『バルオーラ来訪者』『ギースの奇妙な冒険』