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Last-modified: 2017-10-11 (水) 22:52:42

まだ極めてなどいない、メイド道には、まだ先がある

 
 

メイドA「どうぞミルラ様、お飲み物とタオルです」
ミルラ 「いつもありがとうございます。……あ、この飲み物、おいしい……」
メイドA「お口に合ったようで、幸いです」

 

メイドA'「ベロア様、流木に折れた武器を突き刺した、廃材アートを自作してみました」
ベロア 「これは……!? すごいです! 川の流れにさらされた木と、一見乱雑に刺された壊れた武器が、お互いの美しさを高め合っています!
     ああ……なんて芸術的……! これを見れば、みんなもきっと、私の宝物の良さに気づいてくれます!」
メイドA'「覇王家玄関の脇に配置させていただけるように、エフラム様に上申したく存じます」
ベロア 「はい! 私もこの芸術を、1人でも多くの人に見てもらいたいです!」

 
 

メイドC「……先輩。変なこと聞いてもいいですか?」
メイドB「そうね。気持ちは分かるわ」
メイドC「……あの人……増えてません?」
メイドB「特別報酬2人目が出るまで追加業務禁止って言ったら、空いた時間に絡繰師レベル15になってきたそうよ」
メイドC「写し身……人形……」
メイドB「暇がある間に資格でも取っておこう、みたいなノリよねー、あはははは」
メイドC「先輩。しっかりしてください。1人だけ現実逃避しないで置いてかないで」

 

メイドX「そんな……馬鹿な……!?」
メイドY「写し身で倍の仕事をし、主様から全身くまなく撫でまさぐり揉みしだき快楽に溺れさせていただく作戦が……!」
メイドZ「あんたはそろそろ自重しようか!?」
メイドX「…………順番に休暇を申請しよう」
メイドY「一刻も早く、こちらも写し身人形を修得しないと……!」
メイドZ「……言っとくけど、あたしも『3番目で良いよ』なんて先を譲らないからね?」

 
 

カゲロウ「エフラム義弟のところのめいどから、ばでぃになってほしいと言われて了承したのだが……そもそも、一般めいどは支援を組めないのではなかったか?」
セルジュ「メイドに不可能なんて無いわ」
ミスト 「怖いくらいの説得力……」