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Last-modified: 2017-10-11 (水) 23:20:20

ベロアの誕生日ということで色々すっとばしてベタベタしてるだけな上に思い切りグレーです、自重? 知らない子ですね……

 
 

「すぅ……ふぅ……エフラムの匂いが恋しくてたまりませんでした……」

 

 ベロアが俺の胸元にしがみつき、息を荒くしてひたすらに深い呼吸を繰り返している。
 日付が10月11日、ベロアの誕生日に切り替わると同時にこの調子だ。
 目の中にハートマークが飛んでいるように見えるのは気のせいなのだろうか。

 

「あなたの顔をペロペロしたいです……」

 

 そう言うと、こちらの答えを待たずにベロアの舌が俺の顔を舐めまわす。顔中がベロアの唾液まみれになるが不快感は感じない、むしろ逆だ。

 

「愛おしくって、噛みつきたくなっちゃいます……」

 

 ひたすら顔を舐めていたベロアはそのまま俺を甘噛みする、耳に、首筋に、ベロアの歯形が刻まれる。

 

「だいすきです……もっとくっつきたいです……むぅ!?」

 

 お返しとばかりにベロアの背中と頭を抱き寄せてキスをする。唇を割り、舌を絡める。一瞬ベロアも戸惑ったが、すぐにこちらの動きに合わせてきた。

 

「はぁ……ん……っあ!?」

 

 そのままベッドに倒れ込むと、一度顔を離す。そして、ベロアの胸元で揺れる豊満な果実を鷲掴みにする。

 

「今日は、大胆なんですね……?」

 

 そのままブラウスのボタンを外すと、露になった果実が揺れる。
 ベロアは下着を身に着けていなかった。

 

「……あは……下着は先に脱いじゃいました……」
「……悪いが、今日は抑える自信が無い」

 

 ベロアが暴走するなら俺が冷静にならなければならないと思い、意識的に頭を冷やすように心がけていたが、これ以上は無理だと諦めた。
 愛する女性にこれだけのことをされて冷静でいられる自信と必要性を俺は感じなかった。
 鷲掴みにしたものを揉みしだく、柔らかいだけでなく張りのある感触を手だけでなくさらに堪能していると、ベロアが小さく声を上げた。

 

「あ……、そこはちょっと弱いんです……っ!」

 

 ベロアがそう言った場所、先端をさらに刺激する、弱いと言っているのに嫌がるそぶりを見せないのは、つまりそういうことのはずだからだ。

 

「……っ……いいんですよ……もっと……吸……んぅ!」

 

 ベロアの果実をひとしきり堪能し、一息つく。
 呼吸を整えていると、ベロアが蕩けた表情で口を開いた。

 

「エフラム……あなたの体温、ずっと感じていたいです……」
「俺もだ……」

 

 ベロアに覆いかぶさり、唇を奪う。ベロアも俺の背中に手を回し、更に密着する。
 呼吸をするのも煩わしく感じるほど深く舌を絡め合う。

 

「素敵な時間ですね……」
「ああ……ベロア……そろそろ……」
「……はい……私も……」

 
 

「ん……うぁ……っ……あ!」

 

「……っ……朝か……」

 

 気が付くと、カーテンの隙間から薄く光が差し込んでいた。どうやらいつの間にか眠っていたようだ。

 

「……ん?」

 

 ふと、腰のあたりに違和感を感じ目をやると、腰の部分にかかっている布団が不自然に盛り上がっていた。
 その違和感も熱を伴うものだとだんだんと理解してきた。

 

「ベロア……いや」

 

 違和感の正体を追求しようと思ったが止めた。
 今日はベロアのための日なのだ。ならば彼女の好きにさせてやろう。
 熱の他に更に張りと弾力を伴う刺激が増え、胸も同時に使い始めたな、とぼんやりと思った。

 
 

「……ん……ふぅ……おはようございます」

 

 口を空にした一糸纏わぬベロアが布団から出てきた。
 そういえばいつ全部脱がせたのか全く覚えていない。自分でも我を失うほど夜は夢中になってしまっていたようだ。

 

「ふふ……あなた……」
「あ、ああ……」

 

 いきなりの別の呼び方に面食らう、普段は全くそんなことは言わないのにそれは反則だろう。

 

「その……悪かったな、もっと長く時間を使いたかったんじゃないか?」

 

 今日はベロアのための日である。
 日付が変わった瞬間に俺のところに来たのも、できるだけ長く時間を作りたいからだろう。
 それを本来なら俺が制御しなければならないのだろうが、つい夢中になってしまった。
 寝てしまったのも加減できずにベロアを動けなくしてしまったからだろう。

 

「そんなことですか……いいんですよ」
「しかし……」
「エフラム……愛してます。あなたといるこの時間が……私にとって最高の宝物なんですよ。だからそんなことで謝るのはやめて下さい」

 

 再び抑えがきかなくなりそうになるが、なんとか堪えた。流石にこれ以上は俺が制御しなければならない。

 

「でも……そうですね……」

 

 ベロアがわざとらしく顎に指を当てて考えるそぶりを見せる。

 

「……エフラム。私のこと、よく見てください……」

 

 そう言うとベロアはベッドに膝立ちのままこちらに背を向け、上半身のみをベッドに倒れ込ませた。いわゆる女豹のポーズというやつだ。
 そのまま目線だけをこちらに向け、甘えた声で呟く。銀の尻尾が可愛らしく揺れている。

 

「好きにしてください……私はあなたのものですから……」
「ベロア……」

 

 前言を撤回する。これを我慢するのはやはり不可能だと結論を出した。
 ベロアの腰を抱える直前に、ふと時計に目をやる。現在、午前六時半を回ったばかりだ。
 まだ、一日は長い。

 

「今日は狼じゃなくて……けだものになって……うぁ……っ!」