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Last-modified: 2017-10-05 (木) 22:29:30

『三傑成立以前にアイクとミカヤが結ばれるifネタ』の派生なため、嫁候補たちはまだフラクラ中
KINSHINセンサー等は負の女神パワーでジャミングされています

 
 

「ミカヤ姉さん……いや、ユンヌか」
「ありゃりゃ、誰にもバレずにミカヤのフリできるかチャレンジ中だったのに……これも愛の力かしらー?」
 楽しげに、子供っぽく笑うミカヤーーその体を借りたユンヌに、アイクはため息を吐く。
「愛とやらは、俺にはよく分からんが……」
「愛してるんでしょう? ミカヤのこと、女として」
 アイクのため息も、言葉も、表情も、体も、心も、もしかしたら心臓すらも、瞬間的に停止する。凍り付く。
 余りにも過剰なその反応こそ、ユンヌが真実を衝いたことを、示していた。
「…………俺は、ミカヤ姉さんを姉として愛してはいる、と思う」
「自分も誤魔化せない嘘で、神様を騙せる訳がないでしょう?」
「っ!」
 動き出したまま揺れる感情を、ユンヌは更に揺らがす。
「触れたい、触れても抱きしめても足りない、もっと触れたい」
 揺らがして、震わせて、崩してゆく。
「断言するわよ。あなたは、アイクという男は、ミカヤを女として欲している」
 奥の奥の無自覚まで。
 無意識に避けた禁忌まで。
 探り当て、抉り出し、見せ付ける。
「…………たとえそうだとしても、姉さんが姉としてある限り、俺は……」
「ところでアイク。実は私ね、今ミカヤの体を『貸してもらって』いるだけなの」
「……いつもと、何か違うのか?」
「うん」
 目を逸らそうと、隠そうと、奥底に沈めようと。
「ミカヤは、今の私と全く同じものを、見て、聞いて、触れて、嗅いで、味わえる。
 そして、『ミカヤが取り返そうとすれば』体の主導権は、いつでもミカヤに戻るわ」
 誤魔化しなんて、つまらない。
「まさに今、この体の中で絶賛大混乱中よ♪」
 混沌は、何もかもかき混ぜ、乱し、暴き立てる。

 

 絶句して、停止して、反応一つできないアイクに対して、ユンヌは止まらない。
「証拠見せた方が早いわよねーーえ!? こ、ここで私に代わる!?! ちょっとユンヌ、何を考えて……っ!!」
「ミカヤ、姉さん……」
「ア、アイク……」
 間違いなくミカヤだった。
 どれだけユンヌが上手く演じようと、アイクがミカヤを見誤ることはない。
 そしてそれは、これまでの会話をミカヤが聞いていたというのも、事実であることを示していた。
「俺は……」
「わ、私……その……えっと……ごめん! ーーったく、ここで引っ込むとか、どんだけヘタレよ、ミカヤったら」
 ミカヤが下がり、再び場にはアイクとユンヌだけ。
 先程までと違うのは、ミカヤに全て知られ、今この時も見聞きされていることを、アイクも理解したという点。
「……これで分かっただろう。姉さんは、俺がそんな感情を持つことを望んでいない。姉として、弟である俺を見ている」
「あらあら。まだ諦めるような時間じゃないわよー」
 その相違点から、事態は更に、歪んで混沌へ。
「この場から逃げずに、私に体を任せたまま。つまりそれって、この先のことも、私に任せたって意味じゃない?
 ねえ、アイク?」
 ミカヤの体でユンヌは、アイクにしなだれかかり、顔を寄せる。
「キスしてみて、それでもミカヤが私に体を預けたままなら……最後まで、しちゃわない?」

 

 誘うように、導くように、無邪気に楽しげに、負の女神が笑う。

 

ユンヌ「突かれる度にミカヤと交代する擬似さんぴーが想像以上に良かった」
ミカヤ「あぁー……えぇぇぇー……うわぁぁー……やっちゃったぁー……」
ユンヌ「決め手はやっぱり、アイクのラグネルがミカヤへの性欲でオート大→天↑空↓する寸前まで待ったことよね」
ミカヤ「性欲言うな!」

 

一方アイクは、KINSHIN撲滅、シスコン姉スキー、KINNIKU淑女、嫁候補連合軍、しっこく等と交戦中

 

ユンヌ「ていうか抵抗しなかった時点でもう白状してるのと同じじゃない?」
ミカヤ「あーもうやめて……」
ユンヌ「でもほんと目の前が真っ白になるくらい良かった。またしない?」
ミカヤ「ちょっと本当に……」

 

ミカヤ「ユンヌの時の感覚も伝わるから、実質、突かれっぱなしだったんだけど、私」
ユンヌ「メッチャメチャのグッチョグチョになってたわね。すっごい声だったわよ」
ミカヤ「言うなぁっ!! ……あーもぉ……正直、今まで生きてきて、あんな経験初めてで……」
ユンヌ「ミカヤが初めてって、つまり史上最強じゃね?」
ミカヤ「そんなしょっちゅうやっとらんわ!」

 
 

そして、姉弟愛にまで教義を広げた、過激派たちが動き出す

 

プリシラ「大義は我らに有り! 全てはKINSHINのため! そしてAKJの未来のため! 総員! 突撃ぃっ!!!」
ジェミー「あっはははは! ジャマするヤツはみぃんな燃えろ燃えろ燃えろっ!!」
クラリーネ「……プリシラ会長……あなたたちは、やりすぎる……!」
ティニー「誰かを傷付けるKINSHINは……本当に愛なの……?」
ラケシス「今の私には……祈ることしか……できませんか……」

 
 

以上のパラレル検索結果を神将妻の皆さんに報告した結果

 

イレース「つまり……アイクさんがミカヤ義姉さんに対して暴発しないよう……」
シグルーン「我々で全て受け止めれば良いのですわね」
カゲロウ「なるほど……私も、全力を尽くす」
セルジュ「ふぅ……『本気』のアイクの相手は、私でも疲れるんだけど……」
リアーネ「Eドリンク……のんで……おき、ます……」
サナキ「今ほどお前たちが頼もしい瞬間もないのじゃ……」

 

アイク「……どうしたんだ、今日は目の色がいつもと違うぞ」
シグルーン「いつも通りですわ……あ……む……今日もたっぷりご奉仕しますわ」
イレース「全部……吸い尽くしてあげます……ん……っ……」

 

カゲロウ「二人の次は我々だな……」
ワユ「よーし、修行の成果見せちゃうぞ!」
セルジュ「本気のアイクなら、気合を入れないとね……」