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Last-modified: 2017-10-17 (火) 22:32:54

セーラー服ティルテュを想像して、脳が爆ぜました、フィンも弾けました
ラグネルやジークムントは、☆何桁だろう……

 
 

「ど、どう、かな……?」
 それは、必殺トローンを超えていた。トールハンマーでも、敵わないだろう。
「……似合っているよ、ティルテュ」
 全身を衝動という雷撃が駆け巡る中で、フィンはにこやかに微笑み、妻を抱き寄せる。
「そう? えへへ……よかったぁ……」
 腕の中の感触に香りにこちらを見上げる表情に恥じらう仕草にその声に、更に痺れが増す。
「年甲斐もなくこんな格好とかキツい、なんて言われたら、どうしようかと思った……」
「まさか。とても魅力的だ。出会った頃を思い出すね……あの頃から、君は変わらず美しい」
「うわ!? どうしたのフィン!? そんな台詞言えたんだ!?」
 ここに来てようやく、ティルテュもフィンの様子がおかしいことに気付くが……時既に遅し。遅すぎた。
「そうだね……私らしくはないだろうけど、仕方無いか」
 今のフィンに、Eドリンクは不要。
「えーと……何だか、笑顔が怖いよ?」
 そしてティルテュには、最早、Eドリンクを飲む暇は無い。
 抱き寄せられた時点で詰んでいたのだから。
「年甲斐も無く、と言うなら、私もかな。自制できないなんて、本当に久し振りだ」
 獲物を目の前にした肉食獣そのものの笑みで、男が笑う。
 勇者の槍は、必殺率100%でスタンバイ。
「ま! 待って待って! この服! 友達から借りたやつだから! よ、汚したら!」
「大丈夫。汚さないように気を付けるから。
 その友達も、こういう用途として貸してくれたなら、クリーニングに出せば許してくれるさ。いや、いっそ買い取ろう。今後も使う」
「えーっとえーっと……先にシャワー浴びたい!」
「無理だね」
「えぇーっ!?!」
 追撃のみならず、連続と突撃まで覚えたかのような怒濤。
 いつの間にか抱き上げられていたティルテュは、そのまま寝室へ拐われていった。

 
 

 その後、宣言通り汚しはしなかったものの、皺が付いたからという理由で、セーラー服は買い取った。

 
 

「次はバニーガールですわね」
「セーラー服に食い付いたなら、ブルマもいいと思うわ」
「スパッツにして、スポーティーに行くのも……」
「ここは、学生っぽさを演出して、チアガールもありだと思うな!」
「テーマは部活動?」
「ちょっと衣装探してみるね!」
「それはそれとしてメイドだよメイド。文化祭も学生らしさでしょ?」
「白夜風はいかがでしょう?」
「常に新たな魅力で夫を魅了することも、大切ですわね」
「露出度が低い方が燃えるタイプかしらね?」
「やっぱりマイクロビキニかな!」
「話を聞いてませんですね!?」
「もうこの連中に突っ込むだけ無駄なのじゃ……」

 

 三傑家女性陣協力。
 その内の何着が買い取られたのかは、当事者と関係者だけが知っている。

 

ティニー「母様がサラ達と奥様友達になって様々な情報交換してくるようになったのですが……」
ミランダ(絶句)
ナンナ「あはは……」
ティニー「サラ達から衣装を買ったことでコスプレでスル事に目覚めたと言われて私はどうすればいいのでしょう?」
ナンナ「それは……なんと言いますか……」
ミランダ「流石に笑えないわね……」
ティニー「まぁそれで父様からお詫びとして戦いのエピソードを聞きましたのでフィン×ケンプフとかフィン×ベルクローゼンとか色々わいたので良かったのですが」
ミランダ「あんたそれでいいの!?」
ナンナ「やっぱり母子揃ってフリーダムですね」
ティニー「と言いますかこのエピソードを持っていけば父様フリージ家に入れるんじゃ。
     父様キュアン様とリーフ様が絡まなければ自身に関して寛容ですし」
ミランダ「それでいいのフリージ家!!」

 
 

リーフ「相変わらずあの3人仲いいねー」
フィン「そうですね、ティニーもナンナも、楽しくやれてる様で何よりです」
リーフ「フィンはどうなのさティルテュさんとは」
フィン「ええ、お陰様で仲良くできています。愛する人との共に生きる事の幸せを、再認識できました」
リーフ「フィンが幸せなのはいいけどやっぱり羨ましいよ、僕にもそんな相手が……」
フィン「そう願うのでしたら、お早目に彼女達の想いを受け止めて下さいませ」
リーフ「ぅ……でもさぁ」
フィン「できればリーフ様を優先したいところですが私も父として、彼女達の幸せを願っております。
    何時までも答えを見つけられぬのならば別の可能性もありうると言うことを、肝にお命じ下さいませ」
リーフ「わ、解ったよ」