シグルーン「ティルテュ様は、今夜はブレザーでオタノシミでしょうか?」
サナキ「すっかり本人も楽しんで着ておるようじゃな……ところで、」
シグルーン「何でしょう?」
サナキ「アイクをセルジュに独占されているからといって、コスプレ衣装を持って私ににじり寄るのをやめろ!」
シグルーン「いえいえサナキ様。日付が変われば、今度は私たちの番ですもの。
入念な『準備』は欠かせませんわ」
サナキ「どうせ着替えさせながら身体中ベタベタ弄り回すつもりじゃろう!」
シグルーン「サナキ様の成長を確かめるのは私のライフワークです」
サナキ「せめて否定せんか!」
「アイク、今日一日は私に付き合ってくれるんでしょう?」
「ああ……だが、それだけでいいのか?」
「あなたと秘境巡りも悪くないけど、たまにはのんびりとしたデートもいいものよ?」
「分かった。あまり詳しくはないがな」
そう言って彼は私の手を握った。
優しく、固く繋いだ手を離す事は無い。
今日の誕生日もいい日になりそうね。
シグルーン「という訳で、昼間はショッピングだったそうです」
サナキ「誰に言っておるのじゃ」
シグルーン「もちろん夜は……」
サナキ「やめんか」