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Last-modified: 2017-10-22 (日) 22:59:55

Q. 理想の男性のタイプは?

 

フィル「どことなく影のある凄腕剣士、なんて、良いでござるなぁ……」
キャス「理想ねー……。包容力っていうか、ちょっとバカなことしても受け止めてくれるような、大人な人……とか?」

 
 

カアラ「あの子らの好み、明らかに、それぞれ剣魔と剣聖の兄上が元だと思うのだが」
カレル「可愛い姪たちに憧れてもらえる叔父になれるよう、私も頑張らないとね」
バアトル「もし将来カレル義兄殿のような男を連れてきたなら……ぬぐぐぐ……認めざるを……ぬぅ……っ!」
カレル「まだ先の話……なんて思っていたら、すぐかも知れないね。若い子は成長も早いから」
バアトル「ヌグワォォォォォ!!!」
カアラ「……あまりバアトルをからかわないでくれ。オーバーヒートしかけている」
カレル「ごめんごめん。ああそうだ、これ、今月分の生活費」
カアラ「…………前々から言っているが、多すぎるぞ」
カレル「長年苦労をかけたのも含めて、だからね。それに、最近は道場の景気が良いから」
カアラ「ああ、言っていたな。儲かった資金で、新しい倭刀でも買うのか?」
カレル「私には、鉄の剣でもあれば良いよ。
    近頃、キャスが『カレルおじさんはもうちょい人生楽しむべき』と言って、安くて美味しい店を色々と紹介してくれてね」
カアラ「ほう……仲良くやっているようだな」
カレル「ベルン署に職務質問されたのには参ったが、姪だと説明したら納得してくれたよ」
カアラ「奴らか……兄上を疑う暇があるのなら、変態どもを捕らえておけば良いものを……」
カレル「彼らも仕事だ。そう邪険にするものではないよ」
カアラ「疑われた本人が言うなら、そうしておこう」
バアトル「…………分かったぁぁぁっ!!!!」
カアラ「黙りこんでいたのに突然叫ぶな!」
カレル「どうしたんだい?」
バアトル「カレル義兄殿にならばキャスを任せられる! 義兄殿がキャスと結ばれるなら、安心だ!」
カレル「本当にどうしたんだい?」
カアラ「バアトル……珍しく頭を使いすぎて熱暴走したか?」

 

キャス「…………何か今、父さんがとんでもない発言してたんだけど……」
フィル「何と! 叔父と姪で!? いやしかし、妹夫婦の養子であればKINSHINではござらぬし……」
キャス「フィル姉ぇまでわけわかんないこと言わないでよ!?」
フィル「しかし、このままでは姉妹そろって独り者でござる。父上と母上の両方に認められる殿方など、そう上手く巡り会うことは……」
キャス「まだ中学生でしょーが。同年代や年下が結婚してるからって、焦るもんでもないよ」
フィル「なるほど。では、二人で姉妹百合とやらを極めるのでござるな!」
キャス「百合が何か分からずに言ってるでしょフィル姉ぇ!?」

 

リーフ「あれ、僕ってゲブより評判悪いの?マジ?」
マリータ「どんぐりの背比べみたいなもんやけどな。あんただったらまだゲブのがマシや」
ラーラ「一応人間ではあるしね」
カリン「変な花粉まいたりしないしね」
リーフ「なんでみんな植物を嫌うのさ!?誰が二酸化炭素を酸素に変えてると思うんだい!?僕らだよ!君らが息できるのは僕らのおかげなのに…」
タニア「マジもんの植物なら黙って動かないでその辺に生えてろよ」
リーフ「今気が付いた。これってつまり僕が吐いたものを地球のおねいさんみんなが吸ってるんだ!
    ディープキスで唾液交換するのと一緒じゃん!はぁはぁブバァァァァァァァァ!!!」
マリータ「鼻血噴いて倒れおった…」
カリン「キモ……あっち行こ……」
ラーラ「葉っぱ君の側じゃ息するのすら気持ち的にキツいわ……」
タニア「…どこまで突っ走るんだろコイツ…」

 

ラクチェ「なんか最近シャナン様の評判悪くない?母さんもスカサハも近寄らないように言うし」
パティ「うん、どうしちゃったのかなあ…ガチロリコンだってシーフの情報網にもかかったんだよね」
デイジー「それで気になってシャナン様の部屋に盗…改めてみたらL…こほん…とか園…ん…とか、ロリものエッチ本がたくさん隠してあったし」
ラクチェ「…………」
パティ「どったの?」
ラクチェ「ヨハヨハ…そしてシャナン様まで……この世の男子にまともな人はいないの!?信じてたのに!?」
パティ「いっやーそこまで思いつめなくてもいいんじゃなーい?」
ラクチェ「もうだめだ男は!だから私は百合に走る!剣道部のフィルが前にリン先輩と噂あったし!」
パティ「そ、そーいえばそんなのもあったけど…」
デイジー「でも走るったって…相手はどーすんの」
ラクチェ「あんたらがいるじゃん」
パティ「頭でも沸いてるんかい」
デイジー「ご飯食べて寝て一晩休んで冷静になりなさい。ショックなのはよくわかったから」
ラドネイ「いや、その手もあるよ?女同士も悪くないよ」
パティ「あたしらノーマルだってば!?」

 

デューテ「クレアは耐性つけるべき!ボクニウム取るたびに鼻血噴いてたらなーんもできないじゃん」
クレア「そ、それはそのとおりですけど…いったいどうやって…?」
デューテ「軽いとこから段々に…かなあ。手をつなぐ→ハグ→キス→最後まで…みたいな…/////」
クレア「ブバババ!?」
デューテ「実行しないうちから鼻血噴かないでよ!?ぼ、ボクだって早くクレアとそうなりたいんだから…」
ルフレ「…意識さえ無くさなければ鼻血浴びながらデートやハグや…その、夜の方も最後まですることも可能ですよ?
     デューテさんは白魔法できるんですから回復しながら行えばいいのです」
クレア「そんな状態で子供作るところまでたどり着いたんですの…」
デューテ「すごいや……って、ところで…えい、不意打ち!…ちゅっ」
クレア「んっ!?」
デューテ「えへへー、萌える間もなければ大丈夫…でしょ?ボク可愛いからしょーがなかったけどさ」
クレア「済んだ後で鼻血出ますけどブババ!」
ルフレ「先の先…なるほどその手も。クロムさんには…でもクロムさんムッツリ超えスケベだから結局鼻血噴くんだろうなあ…」

 

チャド「おいお前エンコーしてるってマジか!?バカ!早くやめろよ!」
ルゥ「そうだよ!そんなのよくないよ!今ならまだ取り返しがつくから!」
キャス「してないよ!?ベルン署といいなんですぐ勘違いするのよ!昨日一緒に道歩いてたのはおじさんだから!」
レイ「そうならそうと言えよ。紛らわしいな」
キャス「いうヒマもなくあんたらが誤解したんじゃんか…そりゃおじさんは美形だし…懐深いしいいなって思うけど…」
チャド「やーいオジコン」
レイ「そしてファザコン」
キャス「うるさーい!今日の昼ごはん盗むぞー!」
ルゥ(実際キャスってバアトルさんとの支援見ると年上の大人の落ち着いた人に弱いのかもね。僕らだってヒノカ先生にめろめろだし)

 

シャナン「カレル師匠のようになれば、キャスたんとお付き合いできると聞いて」
カレル「ははは。なら、もっとみっちり訓練しようか。
    模擬戦だ。武器は互いに鉄の剣で良いね?」
シャナン「え? あの……バルムンク、を……」
カレル「良い武器を使いこなせることも実力。それは確かだ。
    しかし、それが無ければ戦えない、などということは、実戦では許されない」
シャナン「ぐうの音も出ない正論……!」
カレル「では……死 ぬ が よ い」
シャナン「はい? え、これ決闘じゃなくて模擬戦……ウギャーーーッ!?!」

 

キャス「この辺りに来るのは、あたしも久しぶりだなー」
カレル「トラキア地区、か。聞いてはいたが、荒っぽいところだね。
    こんなところに、本当に隠れた名店があるのかい?」
キャス「あたしも話で聞いただけなんだけどね。
    ま、カレルおじさんがボディーガードしてくれるなら、ここの連中相手でも楽勝でしょ」
フィル「油断大敵でござるよ、キャス。先日ストーカー被害にあったばかりだというのに」
カレル「キャスは可愛いからね。もちろん、フィルも十分に用心するんだよ?
    鍛錬は怠っていないようだけど、アウトローというのは、どんな手を使うか分からない者も多い」
フィル「むむむ……なるほど……。大事な妹を守るためにも、もっともっと精進するでござる!」
キャス「…………人目のあるとこで『可愛い』だの『大事な妹』だの言わないでくんない?」
カレル「事実だからね」
フィル「当然でござる」
キャス「あーもー! 二人して父さんの影響受けすぎ!」
フィル「おお! そうでござる! 前に話した姉妹百合というものについてでござるが……」
キャス「このタイミングでその話題ぶっこむ!?」
カレル「姉妹百合? 花の品種かい?」
フィル「拙者にもよく分からないでござる。それで、調べたところ、ルネス女学院で『百合学』を教えているらしく」
キャス「そんな理由で進路決めないでよフィル姉ぇ!?」
ヘザー「あら、自分から学ぼうとする姿勢は良いと思うわよ?」
フィル「っ!? 何奴!?」
カレル「大丈夫。敵意は無いみたいだ」
キャス「敵意はなくても別の危険があるよ! 下がってフィル姉ぇ! こいつに近づいちゃダメだ!」
ヘザー「あらあら。可愛い盗賊さん? お姉さんと強い剣士さんより前に出て良いのかしら?」
キャス「あんたが強引な手で来るなら、カレルおじさんがどうにかしてくれるけど、言葉でたぶらかすのは止められない。
    フィル姉ぇをあんたの目の前にやって、後ろに隠れるなんて論外だ」
ヘザー「盗賊としての技量の差は、分かっているでしょう?」
キャス「嫌になるくらいね。だけど、それが何さ。フィル姉ぇに余計なこと吹き込むな!」
フィル「キャス……」
ヘザー「美しいわ……素晴らしい姉妹愛ね……。フィルさんだったかしら? 貴女も、胸がときめいたんじゃない?」
フィル「と、ときめくだなんて……わたしは……い、いや拙者は……」
キャス「余計なこと吹き込むなって、言ったよ?」
ヘザー「ふふ……そんな凛々しい顔しないで? 貴女たちへの個人授業も楽しそうだけど、今は見守ることにしたから。
    もし興味が湧いたら、先達として教えるけどね。はいこれ、連絡先」
キャス「連絡しないし、こっちの連絡先なんて渡さないよ」
ヘザー「ええ、今はそれで構わないわ。必要になった時で良い」
カレル「……なるほど……聞いていた人物像とは、随分違うようだね」
ヘザー「あら、知られていたのね。……そうね……昔なら、きっと貴方が聞いていた通りだったと思うわ」
カレル「人は変われる。変わりたいと思えば、必ず」
フィル「叔父上……」
キャス「おじさん……」
ヘザー「……ありがとう。貴方とも、いつかゆっくり話してみたいわね」
カレル「こんなオジサンで良ければ、いつでも」
ヘザー「ええ、いずれ。それじゃ、気をつけて楽しんでね。トラキア地区は、物騒だけど面白いところだから」
フィル「…………行ってしまわれたでござる」
キャス「……何だったの、あいつ……」
カレル「人生の先輩、というものかな。さて二人とも、そろそろ行こうか」
キャス「はーい」
フィル(それにしても、さっきのキャスの背中、何だか大きくてかっこよくて……////)
キャス「どしたの?」
フィル「な、何でもないでござる!」

 

キャス「こんちわー、差し入れだよー」
カレル「道場に顔を出すなんて珍しいね。これは……スポーツドリンクと握り飯かな?」
キャス「うん。鮭とかだけで、変わった具は入ってないけど、みんなで食べてよ」
カレル「助かるよ。それじゃあ皆、少し休憩にしよう」
ギィ「よっしゃー! これ食って強くなるぞー!」
キャス「あたし別に料理上手とかじゃないから、期待しないでよね」
シャナン「キャスたんの手作りおにぎりハァハaーーぐぅっ! 静まれ私!」
キャス「……どうしたのさ、あのオッサン」
カレル「彼の好みギリギリくらいの子が、自分の顔だけ見て息を荒げて付きまとってきたら、どう思うか、と聞いただけだよ。
    鉄の剣で滅多斬りにしながら」
キャス「自分の言動を反省したのか、単純におじさんから痛い目見せられたからなのか、分かんないね」
カレル「そこも含めて、今後の彼次第かな。神剣無しでも決して弱い男ではないから、自覚さえ持てば化けるかも知れない」
キャス「ふーん……あたしには、ただの変態にしか見えないけど」

 

シャナン「あの……アイラ叔母さん……」
アイラ「なんだ、愚甥」
シャナン「その、通ってる剣術修行先で聞いたんだが、私の評判は葉っぱ以上ゲブ以下だと言われたんだが……」
アイラ「ふむ、的確な表現だな」
シャナン「ひょっとして、今の私はシャナム以下なのだろうか?」
アイラ「当たり前だろう、今はお前『シャナムのパチモノ』と言われてるぞ」
シャナン「な! パチモノは向こうの……」
アイラ「どちらもそっくりなら世間にとっては評判が良い方が本物扱いさせるのは当然だろう。
    方や最近業績を伸ばしてるTV局の社長、方や葉っぱに並ぶ変態的犯罪者」
シャナン「ぐぅ……」
アイラ「それとも、今のお前が自信を持ってあいつに勝れると言うのか?」
シャナン「け……剣の腕なら!」
アイラ「だがそれは今は自慢ではないぞ、むしろ下手に力のある犯罪者等蛮族に過ぎん」
シャナン「わ、私はバルムンクの継承者だ、私と結婚すれば子供は継承者に……」
アイラ「それはお前である必要はないだろう、この町には神器使い等ごまんといる、現に三傑は全員神器使いだしな……」
シャナン「あ、あいつはケチで守銭奴だろう!!」
アイラ「それがお前の性癖犯罪歴に劣るものなのか?」
シャナン「な……なら私はどうすれば」
アイラ「正直ここまで堕ちきった評判は取り戻せん、今お前にできるのは慎ましく生きる事だ。
    先ずここでしっかり働け、そして今の様にカレルさんの元に通って性根を鍛え直せ、今のお前ではイザーク流剣術の師範すら相応しくない」
シャナン「はい……」