65-446

Last-modified: 2017-10-22 (日) 23:25:36

エリンシア「それでは本日から配達のお手伝い、よろしくお願いいたしますね。」
ルキノ「騎馬が使えるとのことで、主に遠方と学校を担当していただきますが大丈夫ですか?」
セイン「はいっ!見目麗しいお二方の元で働けるなど、このセイン、至福の極みです!なんなりとお申し付けください!!」(ドンッ)
エリンシア「うふふ、頼もしいですわ。」
セイン「はい!全力で頑張らせていただきます!……では忠誠の証にお二人の手の甲に接吻を……」
ルキノ「それはまた、別の機会にお願いします。」(キリッ)
セイン「あらら〜……」(タハハ〜)

 

リン「あら?セイン、最近アルバイトを始めたって聞いたけど、エリンシア姉さんのお店だったの?」
セイン「ややっ!これはリンディス様!相も変わらずお美しい〜!」
リン「や、やーね!/////いっつもそれなんだから!それに、リンディス様…なんて……」
セイン「いえ!私にとってリンディス様はいつまでもリンディス様!このセインめのお仕えすべきリンディス姫なのです!」
リン「そこまで言われるとなんか恥ずかしいわ……」
ルキノ「……あの、弁当が冷めるんで早く配達に行ってもらえると助かるのですが……」
セイン「ああ!すみません!それでは、早速配達に行ってまいります!リンディス様、ではまた後ほど!!」\パカランパカラン/

 

ミカヤ「あれ?新しいスタッフの人?」
ルキノ「前に配達をやってくれていた女の子がバッくれやが…音沙汰なしに辞めましたので……」
エリンシア「……ええ……」(ズーン)
リン「プロ根性のない、フザけたやつだったわね〜!私のこともオバさんよばわりしくさりおってからに……」(ギギギギギ)
ミカヤ「まあまあ、それは置いておいて。リンの知り合いだったのね。」
リン「正確には、ケントの相棒?なんだけど。ケントと一緒に、昔からお世話にはなってたの。」
ミカヤ「ふーん。あれ?でもバイト候補の人って、あともう一人いなかった?」
ルキノ「オーシン君は、エリンシア様が押しに押しまくっていましたが、明らかに邪な下心が(エリンシア様に)ありましたので全力でおいのりさせていただきました。」(真顔)
エリンシア「ああ、四六時中KINNNIKUを思う存分楽しむ計画が……」(シュン)
ミカヤ「正解。」(ビシッ!)
ルキノ「あと、騎馬の方の方がなにかと便利ですからね。」
リン「まあ、普通に考えたらそうよね。」
リーフ「それはそうと、女性二人のお店にあの人を置いていいのかな〜っと?」(ヒョコ)
エリンシア「あら、リーフちゃん。帰っていたの?」
リーフ「うん。今日はジェミーにも追いまわされなかったしね。……それはそうと!見損なったよエリンシア姉さん!ティバーンさんと婚約ホヤホヤなのに、あんなナンパ師を店に置くなんてさ!」(ビシーッ!)
ミカヤ「あんたがそれを言うんかい!」

 

エリンシア「あら、セインさんは信頼のおける方ですよ?お仕事に対する真面目さは評判ですし。」
リーフ「何言ってんのさ!ヤツは女の子とみればとにかく声をかけまくる男だよ!?僕と同類だよ!?」
リン「ちょっと、それは聞き捨てならないわね。セインのこと悪く言うと怒るわよ。」(イラッ)
リーフ「リ、リン姉さんまで!!」
リン「確かにセインは女の子に目がないけど……その分全力で相手に尽くす、いわゆる紳士よ?」
リーフ「ええ……」
リン「嘘だと思うなら、見に行ってみる?ってか、あんたにはちょっと学習させてやった方がいいかもしれないわね。」(ガシッ!)\ズルズル/
リーフ「ちょ、ちょっと!!引きずらないでええ!アスファルトに顔がああああ!!」\ゾリゾリ/

 

セイン「えーっと、まずはエトルリア地区のリグレ公爵・パント夫妻のお宅かあ。……奥様のルイーズ様は癒し系美人!……気合を入れていかないとな!」(フンフンッ!)
リーフ「ホラ見てよ!鼻息荒げてるじゃん!ってかルイーズさん!?僕が野菜を配達に(ry」
リン「あんたは黙ってなさい!」(クロスチョップ!)
リーフ「ぎゃひい!」

 

セイン\ピンポーン/「おじゃましまーす!お弁当お届けにあがりましたー!」
ルイーズ「あらあら、ご苦労様です。」(ウフフ)
セイン「おおー!これはーッ!!このようなお美しい貴婦人にめぐり合えるとは!その瞳は夜空に輝く星々!その髪は黄金をとかしたよう!」
ルイーズ「まあ。お上手ですこと。」(フフフ)
セイン「これほど運命的な出会いを得られるとは…!騎士として、これ以上の誉れがあるでしょうかッ!!」(ムハーッ!)
ルイーズ「あら、わたくしも面白い方にお会いできてうれしいですわ。」
セイン「俺はキアランの騎士セイン!セ・イ・ンと申します!!」
ルイーズ「まあ、セインさんとおっしゃるの。」
セイン「はいっ!!」
パント「おや?奥さん、今日は出前なのかな?」
ルイーズ「ええ、たまにはよろしいかと思いまして。」
セイン「……だ、だめだセイン!それは人の道に外れたこと!ああ!だがしかしっ!この方はあまりにも魅力的!くっ、俺は一体どうすれば!?」(アア〜)
パント「……一人で何やってるのかな、なんだか面白い人だねえ。ねえ奥さん。」
ルイーズ「ええ、そうなんですの。」(クスクス)
セイン「……ふう、ですがこれは許されざる愛……このセイン、男としてはあなたに尽くせませんが、魅力的な貴女に弁当屋として全力でお尽くしいたしましょう!」(涙フキフキ)
ルイーズ「?」
セイン「お弁当、食堂までお運びいたします!食器への盛り付けもなんなりとお任せ下さいっ!」
ルイーズ「まあ、ご親切に。よろしくお願いいたしますわ。ではセインさん、どうぞこちらへ。親切ですけれど、なんだかおかしな方ですわね、パント様。」(クスクス)
パント「そうだね、本当に元気で面白い人だなあ。」(ハハハ)

 

リン「と、いうように。ナンパはすれど、身をわきまえて人妻には手を出さないのよ。」
リーフ「……へ、部屋の片づけまで始めてる……だと?」
リン「人妻にもルパンダイブかますド変態節操なしのアンタとは違うのよ。わかる?」
リーフ「ぐぬうっ……!」

 

セイン「ふう〜、思わぬロスをしてしまったな……だがルイーズ様が魅力的なんだし仕方がない、よーし次の配達先まで急ぐぞ〜。」\パカパカ/
セイン「えーっと、次の配達先は同じエトルリア地区だから近いな。えーっと、レイヴァンさんのお宅か〜。」
プリシラ「……くっ……兄様に媚薬入りの昼食をご馳走しようとしたら、『今日は弁当を取るから大丈夫』ですって?!……弁当屋の壊滅も視野に入れなければならないのかしら……」(ブツブツ)
セイン「おおっ!あの憂いを秘めた眼差し、高貴かつ繊細な儚さ!あれはまさしくプリシラ姫!こんにちはーっ!」(ズササーッ!)
プリシラ「……あ、あなたは以前お見合い番組にいた……」(アセアセ)
セイン「はいっ!俺はセインです!セイン!」
プリシラ「よ、よく覚えていますよ……色々と……」
セイン「フッ……遠くから拝見した、そのお姿に計り知れぬ愁いを感じとり、あなたの恋のしもべがはせ参じました!」(キラーン)
プリシラ「私は、いつもどおりですが?」(主に兄とどう結婚するかの悩みで)
セイン「そ、それはよかった!あなたのお心が、何かによって乱されたのではないかと、このセイン、気が気ではありませんでした!」(ホッ)
プリシラ「……確かに、私の心を乱すものはありますね。ずっと、以前から……」(フッ)
セイン「おお! そんな!悲しい顔をしないでください!!よろしければ、この俺になんなりとご相談をっ!誠心誠意をもってお応えする所存で……」
プリシラ「では、私の後ろにいる悪漢二名を追い払ってもらえないでしょうか?」(チラッ)
ラウス候「あっ」
エリック「あっ」

 

セインつ手槍「……いたいけな女性を脅かす者は俺が許さん!!そおい!!」(ブンブンッ!)
ラウス親子\サクサクッ!/「ひでぶっ!!」
プリシラ「ふう、ありがとうございました。」
セイン「プリシラ姫!またお困りごとがあれば、その時は、このセインになんでも言いつけてください!説明などは一切不要です!」
プリシラ「……」
セイン「何もうかがいません。あなたのために……なんだってやりましょう!!あ、それでは私は配達がありますのでこれで。」\パカパカ/
プリシラ「……セインさん……」

 

レイヴァン「弁当が遅かったのは文句を言いたいところだが……まあ妹を助けたことに免じて許しておこう。」(モグモグ)
セイン「ええっ!?プリシラ姫のお兄様だったのですか!?これは失礼致しました!!」(ペコペコ)
レイヴァン「……ついでに貰ってくれれば一番助かるんだがな……」(ボソッ)
セイン「え?」
ルセア「レイモンド様、この方はプリシラ様と支援はありましたがペアEDは……」
レイヴァン「もうね、そういうのなしでいいから!あいつをKINSHINから解放してくれるならどんな男でもいい!本気で身の危険を感じているんだ俺は!!」(クワッ!)
ルセア「レ、レイモンド様……」(シクシク)
セイン(なんか複雑な事情があるようだな、そっとしておこう。)

 

リン「振られた相手でも無下にしない、それがセインよ。」
リーフ「それは僕もなんだけど?めげずにアタックしまくってるっていうか?」
リン「あんたのはただのセクハラストーカーでしょーが!!」(チョークスリーパー!)
リーフ「そ、そんな!僕だって僕なりの想いをですね?あばばばばば!」\ヒトデナシー/

 

ミカヤ「ふーん、意外といい人だったのね。あの人。」(ヒョイ)
リン「あ、ミカヤ姉さんも来てたの?まあね。仕事に関しては責任感はあるし。なんせケントの相棒ですから。」
ミカヤ「ふんふん。」
リン「他にもねー、フィオーラさんが悪漢に絡まれてたのを高熱でフラフラなのに助けに突撃して助けたこともあったわね。……結局フラれたけど。」
ミカヤ「へーっ、そんなことが?」
リン「レベッカにもアタックしてるみたいだけど、やっぱ女の子にとにかく声かけまくっちゃうし、どの人にも優しくしちゃうってのがね〜。」
ミカヤ「皆等しく平等に魅力的ってやつなのよね、きっと。」

 

セイン「エリンシア様、ルキノ様!セイン、ただいま戻りました!」
エリンシア「あらセインさん、お疲れ様です。」
ルキノ「……ちょっと遅いですね?次からはもう少し迅速にお願いしますよ?」
セイン「う〜ん、ルキノ様は手厳しい……だがそこが……イイ。」
ルキノ「……」(ジトー)
エリンシア「まあでも、初日にしてはそこそこですし……これからよろしくお願いいますね、セインさん。」(ニコ))
セイン「はいっ!これからもセイン、世界中の女性に美味しいお弁当をお届けするべく、頑張らせていただきます!」(ビシッ!)

 

セイン「ああっ!そこにおられるのは可憐なお嬢さん!その重そうな荷物、是非俺に運ばせてください!!あとついでにお茶でも……」
ソレイユ「ちょ、ちょっとなにこいつ!!うわっ!こ、こっち来んなー!/////」

 

リン「セインもねー。女の子に声かけまくるのさえなければ、顔も結構イケメンだし、尽くしてくれるイイ男なんだけどねー。」(ウーン)
ミカヤ「何増やそうか悩んでんのよ、この貧狼。」
リン「でもケントがね〜、何て言うかな〜?とか?」(エヘ)
ミカヤ「早速候補に入れるなっちゅーの!」
ウォルト(そういやこの人って僕の父親候補でもあるんだよな……なんかフクザツだな〜。)
ロイ「どうしたのさウォルト、深刻そうな顔しちゃって。」
ウォルト「いえ、どの父親になってても遺伝的には結構いい成長率のはずなのにな〜…とか?ですかね?」(フッ)
ロイ「え?」