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Last-modified: 2017-10-05 (木) 22:45:38

可能性の事象をアイクが見ちゃったらどうなるのっと

 

アイク「……ここは?」
ある晩、確かにアイクは眠りについた筈だった。しかし、今アイクがいる場所は布団の中でもなければ自分の部屋でもない。
ただただ、濃い霧がモヤモヤと立ち込める中にいる。
もしかして自分は死んだのか?と思うがそうでもないようだ。きちんと足はある。
しばらくフラフラと歩いていると、霧の中には窓があることがわかった。
霧の中に窓がぽつんとあるのだから、不気味なことこの上ないのだが、アイクはつい好奇心が勝りそれを覗いてしまった。

 

アイク「……ミカヤ姉さん……」
ミカヤ「アイクったら、いつまでも甘えん坊なんだね。」
アイク「ああ、もっと甘えたい……」
ミカヤ「……もう……ダメだよ……」

 

窓の中の光景にアイクは思わず後ずさる。自分が、少女のような銀髪の姉と男女の愛し方で睦まじくしている……
ありえない、ありえないことだ……そう思いながらアイクは別の窓を覗いた。
しかし、そこに映っていたのはそれよりも衝撃的な光景だった。

 

エリンシア「……だ、駄目……もうすぐティバーン様が……」
アイク「……見られたって構わないだろう?姉弟が仲良くしている、それだけのことさ。」
エリンシア「……だからってこんなこと……」
アイク「ほら、鷹王の羽ばたく音が聞こえてきた……どうする?エリンシア『姉さん』」

 

悪魔のような表情で、優しい緑髪の姉を組み敷いている自分……
アイクはそれらを認めたくなくて、そこから走り出す。だが、その歩みを阻む者がいた。
それは、さっき窓の中にいた自分……

 

アイク「……お前達は何なんだ!?」
アイクA「やっと会えたな、ハーレムアイク。俺は甘えん坊アイク。ミカヤ姉さんが大好きなんだ。ずっと彼女に甘えていたい。」
アイクB「……俺はヤンデレアイク。大切なエリンシアは誰にも渡さない……いつか鷹王からエリンシアを奪ってやるんだ……」
アイク「何なんだこれは!?俺は、頭がおかしくなったのか?お前達なんか俺じゃない!」
アイクA「俺達は、様々な可能性……ifから生まれたお前さ。」
アイクB「……お前が、心の中でどこかに芽生えたが育たなかった芽……そうとも言えるな。」
アイク「ハッキリ言ってくれ。俺はややこしいのは苦手だ。」

 

アイクA「俺達は、お前の心の奥底の願望から生まれた存在。」
アイクB「お前もKINSHINしたいという願望があったということさ……」
アイク「嘘だッ!!」

 

???「嘘じゃないさ」

 

アイクC「やあ。俺は帝王アイク。ハーレムも、ミカヤもエリンシアも全てを手に入れた万能の存在だ。」
アイク「なん……だと……!?」
アイクA「俺達とお前が合わさることで……」
アイクB「……全てが手に入る万能の存在となる……」
アイクC「さあ、受け入れろ!全てを!!」

 

アイク「うわあああああっ!!!」\ガバッ/

 

リーフ「なんだよアイク兄さん……朝からうるさいなあ。」
ロイ「顔色悪いよ、どうしたの?」
アイク「いや、なんでもない……変な夢を見ただけなんだ。」

 

ルーテ「ふーむ、この『事象干渉・統合マシーン』はまだ不完全ですね。」
ユンヌ「何がなんでも完成させるのよ!資金ならいくらでも出すわ!」
シグルド「何をしているかこの破廉恥女神めがぁーッ!!」
ミカヤ「これ以上借金増やしてんじゃねーっ!!」

 

ユンヌ「よしじゃあここは一発明るい感じでやってみましょうかね」
ミカヤ「嫌な予感しかしないんだけど……」
ユンヌ「大丈夫、ミカヤの体でアイクとキスするだけだから、ちょっと舌が絡むかもしれないけどセーフ」
ミカヤ「それ、かもしれないじゃないわよね?」
ユンヌ「あとおっぱいも好きにさせてあげましょう、揉むか吸うかはアイク次第」
ミカヤ「選択肢に意味がないような気がするんだけど……」
ユンヌ「あと太もものマッサージもお願いしましょうかね、スキンシップだから」
ミカヤ「もう自分がアイクと色々するのが目的になってない?」
ユンヌ「そんなことないわよ、ミカヤと感覚共有してるんだからミカヤも堪能すれば……」
ミカヤ「ちょ、それは言わないで!?」