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Last-modified: 2017-10-29 (日) 21:38:53

ロリコン剣士、浄化完了!

 
 

シャナン「ただいま……」
アイラ「む、帰ってきたか、久しぶりだ……な……」
シャナン「ああ。心配をかけてすまなかった、アイラ」
アイラ「シャナン……お前……」
シャナン「色々と、思い出した……剣を振る楽しさ……何故、剣を振るい始めたか……そして、バレたら袋叩きにされると知りつつ、何故、エフラムたちと一緒に居たのか……」
アイラ(強い……! 今はバルムンクを装備していないにも関わらず、私と互角……いや、私よりも……!)
シャナン「まだ私が幼い頃、スカサハとラクチェが生まれた時、守りたいと思ったから、私は真剣に稽古を始めたんだ……。
     強くなれば、あの子たちを守れるはずだと……。
     だから、その時の私と同じ志を掲げたエフラムたちの傍は、居心地が悪く、だけど、居心地が良かった」
アイラ「…………ああ、覚えている。
    そして、ラクチェが初めて流星剣を使って見せた日から、お前が変わったことも……」
シャナン「……勝てない、と、思った……。守りたかったあの子たちに、私では、神剣なしでは勝てない、と。
     あの子たちに比べれば、私は神剣がなければ、唯の一剣士に過ぎないんだと……」
アイラ「ああ……知っていたよ……私には、何も言えなかったが……」
シャナン「そうだな……私が答えを出すべき問題だったのに……私は……。
     迷った挙げ句に、最初の志を失い、欲望のまま振る舞い、沢山の人に迷惑をかけた……」
アイラ「それで、これからどうするんだ?」
シャナン「決まっている。0から……いや、マイナスからやり直しだ」
アイラ「……うむ。それでこそ、『イザークの剣士』だ」
シャナン「…………ありがとう……今まで、ごめんなさい……」
アイラ「言葉より行動で示して見せろ」
シャナン「はい……!」

 

アイラ(カレル殿……うちの馬鹿な甥を叩き直してくれて、感謝する)

 
 

こうしてシャナンは、顧みられずとも、見返りを求めず、ただ少女を守る守護者となった。
あと、初めに守りたいと思ったスカサハも、守護対象になった。

 

スカサハ「俺とばっちり!?」
シャナン「安心しろ。お前も、将来お前と結ばれる相手も、その子供たちも、私が守る」
ティニー「シャナン×スカサハ……! 尊い……!」
スカサハ「フィンさーん! お宅の娘さんが暴走してまーす! 引き取ってくれー!」

 

キャス「カレルおじさんが稽古つけてた変態おじさん…最初の頃はこっちの方見てハァハァしてたけど、
    だんだん瞳が澄んでいって、なんか…生暖かい慈愛の視線をこっちに向けるようになったんだけど」
カレル「彼は本当の守護者となったのさ。これからはきっと少女や幼女を守り抜くと思うよ」
キャス「少女限定なのは一緒じゃん!?ロリコンとどう違うんだろう…」
カレル「従弟も入るみたいだよ。それに世の中には似て非なるものもあるからね。そんなに単純じゃないのさ」
キャス「ふぅん……おじさんはさー、アタシを守ってくれるの?…な、なーんて冗談だけどさ。早くお嫁さん見つけちゃいなよー?」
カレル「ははは手厳しいな。けれどね。バアトルと一緒に君が大人になるまでは守るつもりだ」
キャス「うん…ありがと」

 
 

ゲイル「最近変態共が大人しくなってきたな。ヒマだ」
ツァイス「まあ我々の稼業はヒマな方が平和でいいですけどね」
ミレディ「葉っぱのナンパもルパンダイブまでは自重するようになったしね。声掛けはしつこいし通報もされるけど」

 
 

オイフェ「シャナン殿……答えを、見つけられましたか……」
レヴィン「悟りでも開いたみてーな状態だな」
フィン「何にせよ、迷いを振り切れたようで良かったです」

 

スカサハ「従兄が犯罪者じゃなくなったのは、確かに良かったですけど!
     気が付いたら俺の傍に居てメチャクチャ怖いんですよ! あとティニーが腐った目で見てくる!」
オイフェ「そう思うのなら、模擬戦をして、自分の身は自分で守れると見せてみなさい」
スカサハ「もうやりましたよ! 鉄の大剣同士でボロ負けしましたよ!
     その後、ラクチェも挑戦して負けてましたよ!」
レヴィン「うおーぅ、剣聖の訓練、はんぱねぇ……ラクチェに勝つとか、どんなだよ……」
スカサハ「んで……ボロボロになった俺にシャナン様が手を差しのべて立たせるところを、ティニーが大興奮でスケッチしてました……。
     本当に、本気で、娘さんをどうにかしてください……フィンさん……」
フィン「あの子のアレは……腐リージの血と言うか……トードの遺産と言うか……」
レヴィン「腐ってたのかよ魔法戦士トード!?」
オイフェ「まあ……腐リージの祖ですからなあ……」
スカサハ「歴史的衝撃の真実よりも! 今この時の俺の胃がマズイんですよ!」
フィン「……分かりました……」
スカサハ「おお!」
オイフェ「何とかできるのですか?」
レヴィン「いや無理だろ。腐リージだぞ?」
フィン「兄弟家の方々にお願いして、ティニーに隠密スキルを修得させます。せめて、スケッチするところを見られないように」
スカサハ「根本的解決になってませんけど!?」

 
 

その後、ロプトメイド指導の元、腐力で隠密スキルを得たティニーのおかげで、葉羽腐の隠密能力も向上した。

 

ミランダ「今度はどこ行ったあいつらー!?」

 

とばっちりも、連鎖する。

 

スカサハの台詞が、
「本当に、本気で、娘さんを(どうにかして)ください……フィンさん……」
に見えて、腐った目を向けられて恋が芽生えたかと……(ナイナイ

 

ティニー「私よりも、シャナンさんの気持ちに応えてください」
スカサハ「あらゆる意味で違うわっ!!!」