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Last-modified: 2017-10-31 (火) 22:58:16

エマ「え……エフラム様、とりっくおあとりーとです」
エフラム「そうか、エマもハロウィンを楽しめているようで何よりだ、確かプレゼント用のクッキーが……
     む……参った、切れてしまったのか」
エマ「そ、それじゃあ、悪戯させて下さい」
エフラム「あ、ああ……お手柔らかにな」
エマ「それでは……」チュ
エフラム「ム?」
エマ「あの、エフラム様、こんな事の後で申し訳ありませんが……私、エフラム様の事が、好きです!」
エフラム「エマ……」
エマ「始めは貴方から槍の技術を学ぶ為にお仕えしました。
   でもその内に、貴方の凛凛しい所も優しい所も目にして……そしてサクラ様達奥様方と接して、私もここに、貴方の側にいたくなりました」
エフラム「エマ……お前の気持ちはとても嬉しく思う、この状況は、お前もよく知った上で言ってくれたんだな」
エマ「はい、私もみなさんと一緒に、エフラム様に……」
エフラム「……わかった、お前も、俺の妻として受け入れる、俺の側にいてくれ、エマ」
エマ「はい、貴方の側にいさせて下さい」
エフラム「ああ、これからもよろしくな」チュ
エマ「はぅ……大好きな人からの口付けって、こんなに素敵なんですね……」
エフラム「これからも、よろしくな、エマ」
エマ「はい、こちらこそよろしくお願いいたします」

 
 

シェイド「あの、少しいいかしら?」
セルジュ「なにかしら、シェイド」
シェイド「その、ね……うん……私、決心がついたわ」
セルジュ「成程、そう言うことね」
シェイド「私も、彼を見ていたけど、段々惹かれて行くのが解ったわ、そして、それを見てて、思ったの。
     私も、彼の側ににいたい、彼の隣でこれからを生きたいって……そう、思えたわ」
セルジュ「そう、私は貴女を歓迎するわ、それに、他のみんなも、貴女と過ごすことも多かったから、そう思っていると思う、勿論、アイク自身もね」
シェイド「そう……それなら、とても嬉しいわ、それからね……」
セルジュ「?」
ニュクス「こんにちは」
セルジュ「あら、ニュクスじゃない、どうしたの?」
ニュクス「ええ、シェイドが遂に決心したって聞いたからね、私も一緒に来たの」
セルジュ「一緒にって、シェイドの付き添い?」
ニュクス「それだけじゃないわ、私も、彼に想いを伝えたくて」
セルジュ「あら、ニュクスもなの、いつの間に?」
ニュクス「始めは、シェイドの相談から、彼に興味を持ったわ。
     それから、こっちにきて、彼を近くで観察したり、貴女達の相談を受けて話してる内に、この場所が好きになって……
      同時に、彼にも惹かれて行ったわ」
セルジュ「そうなの……」
ニュクス「だから、私も、彼と、貴女達のこの先を一緒に見たいの」

 

セルジュ「そうなのね……それで、どう? 2人のこんな告白を聞いて」
アイク「気付かれていたか」
シェイド・ニュクス『!……//////』
アイク「シェイド、ニュクス、お前達の想いはとても嬉しく思う、だが改めて聞く、本当に、俺で良いのか?」
シェイド「ええ、私は、これからも、貴方の側にいたいです」
ニュクス「こんな私だけど、貴方への想いは皆にも負けてないつもりよ、私も、貴方を愛してる」
アイク「……解った、お前達の想い、受け止めよう、こんな俺だが、側にいて、見守ってくれ……頼む」
シェイド「ありがとう、想いを受け入れてくれて、愛してるわ」
ニュクス「これからも、よろしくね」
セルジュ「ふふ、また賑やかになりそうね」

 

エマ「お二人とも、おめでとうございます!」
シェイド「エマもね。……それにしても、我ながらやっとって感じだわ」
エマ「シェイドさん、ずいぶん考えてましたもんね」
ニュクス「まあ、あれだけ男性的魅力があって強くて仕事もできる人なら慎重になるのもわかるけど」
シェイド「……何か妙に詳しくない?」
ニュクス「ああ……実はね、アイクのことは結構前から知ってたのよ」
シェイド「……え?」
ニュクス「私、女性向けのカウンセラー……というか実質悩み相談みたいなことをしてるんだけど」
エマ「あ、知ってます。ニュクスさんは女性の心情をよく分かってくれるって」
ニュクス「それで、仕事場とか部屋の改装とかをアイクの職場に頼んだりしてて……色々話したりとかしてたのよ」
シェイド「もしかして……私の恋愛相談の相手がアイクだって最初から知って……」
ニュクス「シェイドは恋愛相談の相手が誰だか知られてるのを嫌がるかと思って……ごめんなさいね」
エマ「あー、分かります! シェイドさんそういうのすっごい恥ずかしがりそうです」
シェイド「い、いいわよもう! 言わなくて!」

 

エフラム「……」
アイク「どうしたエフラム、手が止まっているぞ」
エフラム「あ……申し訳ありませんアイク兄上。手合わせ中だというのに」
アイク「何を考えていたんだ?」
エフラム「前にもあったんですが、俺の方からも想いを伝えなければと思い、告白の言葉を考えていました」
アイク「そうか…………俺も同じかもしれないな」
エフラム「というと?」
アイク「口下手なのは自覚している、行動で示す方が得意だと分かっている。
    だが、言葉で伝えなければ伝わらないこともある。なら俺も俺の言葉で、皆に思いを伝えよう」
エフラム「お互いにじっくりと考えましょう、アイク兄上。
      気を取り直して手合わせをお願いします」