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Last-modified: 2017-11-06 (月) 00:19:59

バアトル「……カレル殿、話がある」
カレル「どうしたんだい? 何やら深刻そうだが」
バアトル「キャスを、カレル殿の恋人ということにしていただきたい!」
カレル「……何をどうしてそうなったのか、分からないな……」
バアトル「うむ……つまりだ……うーむ……!」
カアラ「私から理由を説明しよう」
カレル「お願いするよ」
カアラ「キャスはうちに養子に入る前は、盗賊だった。その頃の話はあまりしないが、柄の悪い連中と付き合いもあったと思う」
カレル「なるほど……そういった者を退けるために、か。しかし、私などで効果があるのかな?」
カアラ「兄上は元々剣聖として、神将になる以前とはいえアイク殿と引き分けた剣士として、武人の間では有名だ。
    そして、今回シャナンを更生させ、そのシャナンが少女に危害を加える者を成敗する守護者となり活動していることで、師匠としても有名になった」
カレル「ふむ……だが、一番の問題は、キャスがどう思うか、だ。恋人役とはいえ、私みたいなオジサンなど、嫌がるだろう」
カアラ「…………そこは正直、問題ないだろうが……兄上もそういうところは鈍いからな……」
カレル「どういうことだろうか?」
カアラ「いや。何でもない。もちろん、キャス本人が拒否するのであれば、無理にとは言わない」
カレル「そうか。それならば、キャスが本当に好きな相手を見つけるまでの間、ボディーガードを引き受けよう」
カアラ「……あー、うん……よろしく頼む」
バアトル「もしそこから進展しても、カレル殿なら安心だからな!」
カアラ「余計なことを言うな!」
バアトル「ゴフッ!」
カレル「大丈夫かい? 思い切り鳩尾に入っていたが……」
バアトル「う……うむ……問題、ない……!」
カレル「無闇に暴力を振るうのはいけないよ? カアラ」
カアラ「いやこれは……いえ、申し訳ありません。バアトルも、済まなかったな」

カレル「と、言うわけなんだが、キャスはどう思う?」
キャス「カレルおじさんが……こ、こここ、恋人……!/////」
カレル「嫌なら拒否してくれて構わないから……」
キャス「だ、大丈夫! 大丈夫だから! その……よろしくお願いします……カレル、さん……///」
カレル「ああ、よろしくね、キャス」

カアラ「……さて、これからどうなるか……」
フィル「父上も母上も、拙者が男性を連れて来ると怒るのに、カレル伯父上とキャスは応援して、ズルいでござる」
カアラ「お前がロクな男を連れて来ないからだ」
バアトル「貧弱な男は許さん!」
カアラ「ナバール系だの中二病も却下だ」
フィル「解せぬでござるー」

 

…フィルさんの趣味は両親的に合わないのだろうが…

 

ゲイル「なぁ、お前はバアトルさんから婿にどうよとか言われてなかったっけ?」
ツァイス「俺、バアトルさんとは支援あるけど肝心要の、その娘さんとは支援ないですよ。というかその娘の顔も知らないんですが」
ナーシェン「何してるのかね。あれを見たまえ」

 

キャス「カレルさんはセンスが枯れすぎ!洋服選んであげる!」
カレル「いやあ20年前はこれが流行ってたんだよ。若気の至りというかあの頃は私もね。恰好を大分気にしてロンゲにしてみたり」
キャス「ナバール系はフィル姉の趣味だね。意外とカレルさんから影響受けてたのかな」

 

ゲイル「…あの二人が何か?」
ナーシェン「どう見てもロリコンじゃないか。逮捕しないといけない」
ツァイス「いや…あれはおじと姪ですよ」
ナーシェン「だまらっしゃい!最近変態が大人しくて手柄を立ててないんだ。多少でっちあげでも逮捕者を増やさないと」
ジード「ふんっ」(ぐきっ)
ナーシェン「ぶげっ」(ばたっ)
ジード「わりいわりい。うちのボスが言った事は忘れてくれや」
ゲイル「頼むぞほんと。ナーシェン隊は冤罪やら強権的な取り締まりやらで市民の評判悪いんだから」

 

キャス「〜〜〜♪」
チャド「鼻歌歌ってやがる。なんかいいことあったのかあいつ?」
ルゥ「ヒノカ先生と付きあい始めた頃の僕らみたいだね」

 

フィル「妹が拙者を置いてリア充になってしまったでござる……誰か、強くて中二病ではない男性は……」
リーフ「それなら僕なんてどうかn
バアトル「ふんっ!!!」

 

コノヒトデナシー

 

バアトル「軟弱な男など許さぬぅぅぅぅぅ!」
ノア「ウボァー」
フィル「ノア殿ー!?」
カアラ「厨二病は立ち去れい!フィルの厨二をこれ以上悪化させることまかりならん!」
ルトガー「また…来世…」
フィル「ルトガー殿ー!?」
キャス「えーっと…とーさんたちのお手伝いする流れなの?これ」
シン「………」(傷薬庇うようにして逃走)
キャス「いや…盗らないから」
フィル「し、シン殿までも…」
リーフ「中学生の平均より上の方にいくそのDカップ!未来のカアラさんクラスに至るまで僕が育ててあげるよハァハァ!」
カレル「…ちょっと道場でお話しようか?」
リーフ「コノヒトデナシー!」
フィル「葉っぱはどうでもいいでござる。もう寄ってこないでほしいでござる」
リーフ「君で僕をフッた女性は10万人目だよおめでとう!?」

 

フィル「………むむ、家族が拙者が彼氏作る事承知してくださらん。フラグのある殿方みんなダメ出しされてしまうでござる。
    キャスはおじ上との間を応援されてるのにズルいでござる。いったい何がいけないのでござろうか…」
ユンヌ「あーちくしょー、ミカヤの体借りたって見てるのはミカヤなんだよねえ…自分でアイクとヤりてー…
     なーんでアタシだけ進展しないのかしら。ぐぬぬぬぬ」
ギネヴィア「…みんな新しい幸せ見つけていく中で…なんで私だけ浮いた話の一つも…わかってる。支援誰ともないしそういう話になりにくいのはわかるけど…」
3人「!?」
行き会った三人は何か共鳴するものを感じてスクラムを組んだ。
言葉は不要。そしてその後3人で散々愚痴った。

 

3人「ナカーマ」
ウルスラ「!?…周りがロリコンだらけな事をぼやきはしたけど私、百合だから別に」