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Last-modified: 2017-11-07 (火) 22:54:19

ミカヤ(やば……寝不足……。夢もだけど、やらしい夢見て自家発電しちゃうとか……何千年ぶりよ……しかも連日……身体を持て余した小娘かっての……)
ニュクス「随分とお疲れみたいね」
ミカヤ「分かる……?」
ニュクス「長い付き合いだもの。……そんなに、アイクに愛される夢に動揺した?」
ミカヤ「なっ!?! な……んで……!?」
ニュクス「図星、か。……まあ、あんなに頻繁に神の力が行使されるのを感じたら、少しくらい調べるわよ。
     そして、やけにみんながそわそわしてると思ったら、アイクとミカヤが結ばれる可能性の世界がある、って聞いて、ね」
ミカヤ「……その話って、その……アイクの奥さんみんなが知ってるの?」
ニュクス「私とシェイド以外は全員、らしいわ。平行世界を検索する機械で調べたって聞いたわね」
ミカヤ「あー……パラレル検索機だっけ……。……あなたたちからしたら、そりゃよく思わないわよね……大事な旦那さんを、その実の姉が奪うだなんて……」
ニュクス「そうかしら?」
ミカヤ「は?」
ニュクス「アイクが最初に選んだ相手があなただったら、誰より大切な姉が誰より大切な人になって、彼は他の女性に目を向けなかったかも知れない。
     だけど、彼が今更、姉を選ぶ代わりに私たちを捨てるとは思えないもの。
     一緒に一人の男を愛し愛される仲間としてなら、みんなも歓迎するんじゃないかしら?
     そもそも、まさしく神と人くらいに年齢差があるあなたとアイクで、姉と弟とか些細なことに思えるのよね」
ミカヤ「些細って……! そんなわけ……!」
ニュクス「ええ。物事の受け止め方は当人次第よ。
     私はただ、あなたに避けられて傷付くアイクも、感情を圧し殺そうとして疲れはてるあなたも、見たくないだけだもの。
     友人が心を磨り減らしてしまうくらいなら、たかが常識、木っ端微塵にしてあげる」
ミカヤ「…………ほんと、昔っから、動き始めたら極端に走るんだから」
ニュクス「あなたは、出会った頃から、面倒見が良くて人のことばかり考えて、『私の友人』を蔑ろにしすぎよ」
ミカヤ「……恥ずかしい台詞ね……」
ニュクス「あら? それなら、もっと言ってあげましょうか?
     数少ない古くからの友人で、周囲に取り残されていると感じて寂しくなった時は傍で励ましてくれて、私が自暴自棄になりかけた時は叱ってくれて、他愛ない話や惚気話にも付き合ってくれて、優しくて暖かくて癒してくれて……」
ミカヤ「ちょっ!? やめやめやめ! 本気で恥ずかしいわ!」
ニュクス「そういうわけで、あなたが何を選ぼうと、それであなたが救われるなら、私はあなたの味方をするわ。
     アイクも、そして他のみんなも、きっとね」
ミカヤ「うぅ……まぁ……とりあえず、ありがと……」
ニュクス「どういたしまして。悔いのない選択を祈るわ」

 

ニュクス「ところで……夢でどんな風に愛されてるとか、どういうこと想像して自家発電してるとか聞いてもいい?」
ミカヤ「は!? ななな何言ってるの?」
ニュクス「私はいつもアイクにどんな風に愛されてるとか言ってるじゃない」
ミカヤ「それはあなたが惚気たいだけでしょうが! それとこれとは全然違わない!?」
ニュクス「いいから相談してみなさい、友達でしょ? 話せばすっきりするわ」
ミカヤ「いやちょっと……さっきの話の流れからいい話で終わると思ったのに」
ニュクス「こういうオチもある意味定番ということで、いいから言ってみなさい」
ミカヤ「いやちょっと……ええー……」

 

ニュクス「ふむふむ……なるほどね……」
ミカヤ「メチャクチャ根掘り葉掘り聞かれた……」
ニュクス「基本的には受け身でされるがままだけど、時々優位を取って攻める感じ、か……」
ミカヤ「分析しないでよ……。Eドリンクっていうの、飲んだことないのに夢では飲んじゃって積極的になってたのよね……」
ニュクス「ああ。確かに良く効くわね、アレ。副作用もないし」
ミカヤ「性格変わるのは副作用でしょ絶対……」
ルーテ「ちなみに、平行世界のミカヤさんは、3日に1回服用していたそうです」
ニュクス「意外ね……2日に1回かと思ったわ……」
ミカヤ「私のこと何だと思ってるの!? そしてあんたはどっから入ってきた!?」
ルーテ「優秀ですから」
ニュクス「……その手の万能な決め台詞、私も欲しいわね……」
ミカヤ「何の話してんの!?」

 

ミカヤ「……と、いうわけで相談に来たわ……このままいくと面倒なことになりそうだから、てか飛び火でまたラクズと戦争が起きそう」
ルーテ「私が考察するに、ユンヌが暴走するのはアイクさんと結ばれたいからなのですよね?」
ミカヤ「まーね」
ルーテ「では、ミカヤさんに憑依せずとも活動できる肉体を用意すれば問題ないのでは?」
ミカヤ「なるほど」
ルーテ「ここは人形作りの権威、ネルガル氏にも協力を仰ぎ、ユンヌの器を制作してみましょう。」
ミカヤ「よろしく、頼んだわ。私にとって兄弟は大事なものなの。恋人とかそういうレベルじゃなくて、私の居場所というか。」
ルーテ「私にはまだよくわからない考えですが、肉欲がすなわち愛ということではないのは理解しておりますから。」

 

フィル「……orz」
キャス「あー…えっと……その…こ、声はもうちょっと抑えた方が…いい…よ?」
フィル「わ、わ、忘れてくだされええ…//////」
キャス「う、うん!あたしは何も!何も見なかったし聞かなかったから…!あ、あたしだってしちゃうことあるし気にしない気にしない/////」