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Last-modified: 2017-11-09 (木) 00:07:22

既に組織としてガッタガタなところに暗躍系幼女参戦とかトドメだな、と思って

 
 

プリシラ「これは……どういうことです!?」
クラリーネ「見ての通りです、プリシラ『元』会長。あなたの会長辞任と、あなたとジェミーさんの幹部降格を求める、AKJ会員過半数の署名です」
プリシラ「そんな……なにかの……何かの間違いです! こんなこと……ありえないっ!!」
ティニー「……元々、ラケシス元会長と私たちが四天王と呼ばれていたのは、実家の後ろ楯があったからこそ、です。
     実家から再三受験勉強するように言われても、AKJの活動を優先した結果、支援を打ち切られたあなたや、元から後ろ楯のない、あなたの権限で幹部になったジェミーさんでは、四天王とはなりえません」
プリシラ「…………裏切るんですか……私を、裏切るんですかっ!?!」
クラリーネ「あなたは……過激派はやり過ぎました。
      兄弟家襲撃を始め、度重なる強引な施策とその失敗による被害、会員への過激派活動強制。最早、誰もあなたについていけません」
プリシラ「……これからどうする気です?」
ティニー「私たちは、清らかで穏やかな兄妹愛を標榜し、穏健派を主軸にAKJを立て直します。
     元過激派の方々も、それに同意してくださるのであれば……」
プリシラ「清らか? 穏やか? 何を言っているのです。
     兄妹愛は、それだけで何よりも尊く清い、そして、激しく燃え上がる愛です。
     あなたたちは、何も分かっていない。そんな方たちと一緒になんていられません。
     ジェミーも、同じことを言ったのではないですか?」
クラリーネ「ええ。彼女に賛同した者とともに、既にAKJを去りました」
プリシラ「でしょうね。私もそうします。
     さようなら皆さん。……楽しかった時間も、ありましたわ」
ティニー「…………私も、楽しかったですよ」
クラリーネ「さようなら……どうか、幸せに」
プリシラ「私の幸せは、お兄様と結ばれることです」

 
 

サラ「お疲れさま、ティニー」
ティニー「サラ……私……私は……」
サラ「泣きたいなら泣きなさい。人払いは済ませているから」
ティニー「……ごめんなさい……彼女を追い出した私に、泣く資格なんてないのに……」
サラ「別に良いわ。わたしの友達は、友達と喧嘩別れして平気なほど薄情じゃないって、知っているもの」
ティニー「ごめんなさい……ありがとう……」

 
 

こうして、過激派と穏健派の対立の末、AKJは、穏健派代表クラリーネを新会長とし、恭順を拒んだ一部の過激派は、新たに自分たちの会を設立した。

 

工作員「ついに平和が、と思ったら、プリシラさんたち過激派の自称『真・AKJ』に潜入することになった件……助けて……」

 

ゼフィール「……AKJ分裂、か」
ギネヴィア「良いニュースなのではないのですか? 難しいお顔ですが」
ゼフィール「確かに、テロ組織が力を半減させた、と見れば、良い話だろう。
      だが見方を変えれば、特に過激な連中がブレーキを無くした、と言える」
ギネヴィア「……なるほど」
ゼフィール「物事は見る角度で姿を変える。結局のところ、主観次第だ。
      黒を白と、白を黒と主張する者もいる。灰色など言うまでもない。
      我々警察は、そのような輩に惑わされる存在であってはならん。
      故に、疑わしきは捕らえ罰する。冤罪を恐れて犯罪者を取り逃がすなど、あってはならない!」
ギネヴィア「その議論については、イーリス署のエメリナ署長と、どうぞ心行くまでなさってください」
ゼフィール「ふん! 既に幾度となく行っている! 決着などありはしないがな!」
ギネヴィア「……それでも毎回議論はする、と……お互いに認め合う部分も多いのでしょうね……。
      そろそろ、所帯を持って落ち着いてくださらないかしら……」
ゼフィール「何か言ったか」
ギネヴィア「いいえ……何も」

 

ドーマ「あの者らの強さと激しさも中々のものだな、組織の改革などそうできることではない」
ミラ「どちらも愛ゆえになのでしょうが……人の子のしがらみも面倒なものですね」
ドーマ「全くだ、我らのように仲良くすればいいものを」
ミラ「本当に……今日も可愛がってくださいね」
ユンヌ「このリア充神どもは……」

 

サラ「それも更に見方を変えれば、危険分子がまとまって動きを監視しやすくなった、とも言えるわよ。
   上手く『目』と『耳』を潜り込ませることができれば、もっと、ね」

 

工作員「かーえーりたーいー」
メイドY「残り湯を飲んだ罰として、女だらけの組織の諜報なんて……。
     はぁ……天井裏は寒い……。
     だけどそんな厳しいサラ様も……夜にはご主人様から……」ハアハア