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Last-modified: 2017-11-09 (木) 00:18:22

アルム村

 

ゼト「ふぅ……」
ナターシャ「今日もお疲れさまでした、はい、お茶です」
ゼト「ありがとう」
ナターシャ「お仕事の方はどうですか?」
ゼト「アルム君達年上組の方は問題無かったよ、若干グレイ君が不安が有るがそれでもクレアさんに並ぼうと頑張っているから受験は大丈夫そうだ。
    それに一番の問題児のデューテも最近はクレアさんが出るからと一緒に授業に出るようになったのも有難い、変わりにクレアさんの集中力が落ちてしまったのは若干問題だが」
ナターシャ「あらあら」
ゼト「君の方はどうかな?」
ナターシャ「こちらも大きな問題はありません、皆さんとも仲良くできてますし。
      ただ、鷺王様のようにセクハラしようとしてきたり葉っぱさんのようなしつこいナンパをされるのが困りますが」
ゼト「そうか……セクハラは兎も角葉っぱについては近くアルム君やエイリーク様に話して見よう、対策をしてくれる筈だ」
ナターシャ「ありがとうございます……その、今更ですが、良かったのですか?」
ゼト「何が……って、ひょっとして、エイリーク様の事か?」
ナターシャ「ええ……その、貴方は……」
ゼト「確かに、以前私はあの方をお慕いしていた、ここへ流れて来たのもあの方がリオン達を選んだ事の失意もある」
ナターシャ「……………」
ゼト「だが、貴女を……ナターシャを選んだことは決して自棄でも適当な思いでもない。
   私は、貴女の、優しさと暖かさに惹かれたんだ」
ナターシャ「ゼト様……」
ゼト「今は……違うだろう?」
ナターシャ「はい、あなた……」
ゼト「ナターシャ……」
ナターシャ「でも……少し今も不安です……だから……」
ゼト「……解った、君の不安が無くなるまで、愛するよ」

 

アルム村周辺の森

 

シュ!  ドスッ!

 

猪「ピギィ!」
ウィル「よし、命中!」
レベッカ「ウィル、お疲れさま、戦果はどう?」
ウィル「今日は中々だな、今猪を仕留めた、まだ若いけど中々大きいな。それと山鳥を3羽、モーサドゥークを1頭」
レベッカ「モーサドゥークは良かったわね、被害が出る前で良かったわ、弓の方は大丈夫?」
ウィル「ああ、異常は無いぜ、弦も緩んでない」
レベッカ「気を付けてよ、この間の大会みたいにならないでね。
     あの時は競技だったから良かったけど、実戦であんなポカやらかしたら命に関わるのよ」
ウィル「ご、ごめん、本当に解ったって………それにしても腹へった……」
レベッカ「もう、そういうと思って持ってきてあげたわよ、お弁当」
ウィル「マジで!?」
レベッカ「この間リン様のところで食べた物ほどとはいかないけど」
ウィル「すっげぇ、上手そうなサンドイッチだって、いただきます!」パクッ
レベッカ「ど、どう?」
ウィル「うめぇ! すっげぇ美味いよ、これは何の肉だ?」
レベッカ「昨日捕った兎よ」
ウィル「成程、このトマトサンドも美味いなぁ」
レベッカ「これは村長に多く取れた兎をおすそわけしたら、お返しに貰ったのよ」
ウィル「成程なぁ……本当に美味い、これなら午後も頑張れそうだ」
レベッカ「午後はどうするの?」
ウィル「他のみんなと一緒に西側の森だよ、畑に近いあの辺りに鹿や猪、一分魔物がいるみたいだから」
レベッカ「そう、気を付けて、無理しないでね」
ウィル「ああ、戦果、期待してろよ」

 
 

 ネタにならない人々が流れ着くアルム村、そんな中でもひっそりと進む関係もあったりする。

 

ジャンヌ「住民にも仲の良い方々が増えてきたみたいですね……っ!」
シルク「私達ももっと仲を深めたいですね……アルムさま……ん……!」
エフィ「アルム……私もリザイア覚えたから……もっと喜ばせてあげるね……」
モズメ「んん! ……ごめん……元気にするだけやったのにやりすぎたわ……でもまだ元気やね……次はあたいに……」

 

アルム「あの……僕も基礎体力強化の訓練に混ぜてもらっていいかな?」
エフラム「別に構わないが……何だ急に?」
アイク「まあ、鍛えたいなら理由はいいだろう」