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Last-modified: 2017-11-09 (木) 00:43:00

警告:メッタクソ堅いです

 
 

リーフ「エフラム兄さん、お願いがあるんだ」
エフラム「いつになく真剣な顔つきだな。何かあったのか?」
リーフ「うん。精神を修業したい」
エフラム「なにっ!?! ………………本物、か?」
リーフ「いや確信持ってよ兄弟でしょ!? どうしてみんな、僕がいつもと違うことしたら、偽者扱いするのさ!?」
エフラム「普段の言動を省みろ」
リーフ「おけ、把握。おっぱいおっぱい言ってるイメージしかなかったんだね……合ってるけど」
エフラム「少し前までは、特に酷かったな。近頃は、改善してはいるように思うが……」
リーフ「理想のシチュエーションが妄想の中にしかないなら、エロゲを作れば良いと、気づいたんだ……。
    エロゲで高校進学できれば良いのに……」
エフラム「お前は何を言っているんだ……。
     それはともかくとしてだ。急に修業したいなど、何があった?」
リーフ「あー、うん……兄さんなら言い触らしたりしないか……奥さんたちにも、特にサラには内緒にしてほしいんだけど」
エフラム「ああ、分かった。……あんたも、下がってくれ」
リーフ「あんた?」
メイドX「主様の命ずるままに」
リーフ「うぉわぁっ!?!?」
エフラム「……これで、周囲に気配は無いな」
リーフ「僕、あの人が居たことも分かんなかったよ……」
エフラム「俺も、かなり集中しなければ分からん。メイドとして働いているが、相当の腕前だ」
リーフ「覇王家どうなってんの……」
エフラム「もしも、以前のお前が他のメイドを強引に襲っていたら、彼女たちが対処する予定だったらしい」
リーフ「あっぶなっ!?! ルパンダイブ自粛するようになって良かった!」
エフラム「それよりも、修業しようと思った理由についてだ」
リーフ「……うん……膨らみかけへの邪念を、断ちたい」
エフラム「まさかと思うが、胸が大きくなくても誰でも良いなどと……」
リーフ「違うよ。…………こないだ、ティニーの胸が73に育ってさ……ティニーで妄想しちゃったんだ……」
エフラム「ティニーは、お前のことを想ってくれているうちの一人だろう?
     お前が彼女に……形はどうあれ、好意を抱いたなら、気持ちに応えたらどうなんだ」
リーフ「ダメだよ。ナンナもティニーもミランダも、いつか本当に好きな相手を見つけて、幸せになるんだから」
エフラム「……矛盾しているな。3人の将来のために彼女たちを選ばないと言うなら、好みの女性に声をかけてまわるのは何故だ」
リーフ「そりゃ、巨乳好きなのもあるけど……あー、言いたくない……」
エフラム「どうしても言えないなら、何か理由がある、とだけ覚えておく」
リーフ「そんな高尚なものじゃ……っていうか、聞いたら確実に軽蔑するよ……」
エフラム「そうか」

 

再度:ここから先はマジでお堅いと思います

 
 

リーフ「…………………………。
    僕が声をかけるのってさ、巨乳で、綺麗なおねいさんとかさ、可愛い子じゃん?」
エフラム「そうだな」
リーフ「そんな人なら、僕と一時的に遊んだところで、すぐに次の相手を見つけるだろう、なんて……。
    うーわ……言葉にしたら余計に……」
エフラム「…………」
リーフ「色んな人から『相手に向き合ってない』って言われたし、マルス兄さんからは『将来を考えてない』って言われたよ。
    そりゃそーだよね。僕は、『相手がずっと僕と居てくれる』だなんて、想像もしてないんだから。
    だから妄想も、毎回違う人、毎回その場限りのものなんだよ」
エフラム「……他人の恋人や妻に声をかけても、兄弟の妻は自重すると言っていたのも、それが理由か?」
リーフ「一時とは言っても、兄弟の奥さんと浮気とか、それから先どうすんのさ。
    エスリンさんも、お茶くらいしか誘ってないよ。キュアンさんの奥さんだから。
    ……まあ、最近まで、自分が無意識にそんなこと考えていたなんて、想像もしてなかったんだけど。
    どう? 軽蔑したでしょ?」
エフラム「強引に襲いかからなくなったのは、それを自覚したからか?」
リーフ「そんな自分勝手な理由で女の人を傷付けていた、なんて考えちゃったらね。
    おかげで、マイナス100からマイナス90くらいにはなれたのかな?」
エフラム「そうだな。だが、それは成長だ」
リーフ「たったの10だよ? しかもまだまだマイナス」
エフラム「それでもだ。そして、理由はどうあれ、今もお前は、修業して成長しようとしている。
     マイナス85くらいには、なれたんじゃないか?」
リーフ「…………兄さんって、甘いのか厳しいのか、分かんないや」
エフラム「好きに思え。俺はただ、成長しようとしているお前に、全力で応じるだけだ」
リーフ「……お手柔らかにお願いします……」

 

エフラム(相手がずっと自分と居てくれるなど想像もしていなかった、か……。
     その自信の無さが、お前が彼女たちに応えられない原因なのか……。
     そして、そうやって自信を無くした理由は、俺たち兄弟なのだろうな。
     ……この修業を切欠に、いつかお前が、誰かを愛し愛される男になれるよう、俺はお前を鍛え上げる)

 

リーフ「白夜風の修業服かぁ……自分が着てもなぁ……。
    スレンダーが似合うって言うけど、爆乳着物も良いものだよね……次回作にしよう」
エフラム「邪念はそのくらいにしておけ。これから、この崖を登り、滝行場所まで行く」
リーフ「……ネズミ返しになってるんだけど、命綱は?」
エフラム「無い。だから、くれぐれも集中を切らすなよ。死ぬぞ」
リーフ「………………覇王の修業は……想像を絶していました……」
エフラム「先に行くが、俺の使った部分が崩れる可能性があるから、後ろを着いてくるのはやめておけ」
リーフ「はーい……はぁ……言い出したからには仕方ない……雑草根性見せてあげるよ!」
エフラム「その意気だ」