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Last-modified: 2017-11-09 (木) 00:52:53

大人の部やらも交えて書いたら長くなったので分割します。弓でもやってたら死んでいた。

 

闘技場
ケル「それでは、学生の組の者はこちらに集まり、試合を始められよ。」
ホマサ「社会人の方はこちらになりますー。予選は一本勝負、本戦は二本勝負になるんで覚えておいて下さーい。」

 

リン(キョロキョロ)「ホント、色々な人がきてるわね。モチベーション上がってきたわ!」
エリンシア「なんとか間に合いましたわねミカヤ姉様。」
ミカヤ「そうみたいね。リンー!頑張ってねー!」(ヒラヒラ)
リン(姉さんたち来てくれたんだ!)「うん!絶対優勝するわ!!」

 

ケル「それでは、予選を開始する。皆、剣を構えよ!」
ホマサ「社会人の組は、死者を出さない程度にお願いします。」(切実)

 

リン「さーて、一回戦は誰なのかなーっと。」
ワユ「あっ、リンちゃんだ。」
リン「ワユさんじゃない。ふっふっふ、アイク兄さんの嫁だからって容赦しないわよ。」
ワユ「望むところだよ!負けないんだからね!……先手必勝!えーい!!」
リン\カキーン!/「素早い太刀筋……でも甘いわ!」(ススーッ)
ワユ「!?受け止めた後にそのまま流された!?」
リン「毎日アイク兄さんと鍛錬してるのはよくわかるけど、アイク兄さんと鍛錬してたのはあなただけじゃないのよね〜。」(フッ)
ワユ「が、がーん!まさか!やば!!」
リン「アイク兄さんやクロム兄さんの太刀筋は、大体お見通しよ!……流石に正面からぶつかられると力で負けるから本人相手じゃこの手は通用しないかもだけど。」
ワユ「し、しまったっ!他の流派で攻めればよかったのに……毎日大将を相手にしてるからいつものクセでつい!」
リン「とったわ!」\ブンッ!/
ケル「勝負あり!」
ワユ「そ、そんなあ〜!」\わゆ〜ん/

 

エリンシア「リンちゃん、無事一回戦が終わりましたわね。ワユさんにもケガがなくてよかったです。」(ホッ)
ミカヤ「そういえばアイクは今年は出ないのね。」
エリンシア「以前、出たら漆黒さんや、他の町から来た緑の服の剣士様が何人も出てきて会場がメチャクチャになってしまいましたもの……剣の部で出場していたルキノも巻き込まれて大変な目に……」
ミカヤ「そ、そーね。平和が一番よねー。」(遠い目)

 

ゼルギウス「私も大会出たああい!」(泣)
セフェラン「残業溜まりまくりの貴方が何言ってんですか?」

 

ギィ「たあーっ!!」\シュババババッ!/
トルード(いっつも思うけど、強豪剣士ばっかりって……サカとイザークってどうなってんの!?)

 

シン「……」\ブンッ!/
ロドルバン「くっ……こいつ!なかなかに強い!ラドネイのやつも、同じサカのやつとやりあってるみたいだけれど……」

 

ラドネイ「……男なんかに負けてたまるか!」\ブンッ!ブンッ!/
ラス「……」\スカッスカッ/

 

エディ「なんか遊牧民の人無表情で避けてて怖いよ……」
マリカ「スキあり!勝負の最中に余所見するな!」\ザシュ!/

 

カレル「私はカレルと申す者。よろしくお願いする。おや?貴方はもしやナバール殿では?」
サムトー「えっ!?カレルってあの"剣聖"の!?違う違う!俺はナバールじゃなくて!ちょ、棄権します棄権!!」
カレル「遠慮はご無用。いざ!」\ドダダダダッ!/
サムトー「ちょっと!棄権するっていってんじゃん(ry」

 

アイラ「どうした!その程度か!」\キンキンキンッ!/
マチュア「なんという太刀筋だ……イザークの剣士とはこれほどまでに……だが私だって!」

 

シャナン「トラキアの剣士か……いざ勝負!イザークの剣技、受けてみよ!」\ハアアアア/
シヴァ「くっ!負けてたまるか!!」\ウオオオ/

 

オージェ「くう!」\カキーン!/
マリータ「……とったで!」
オージェ(弟と妹たちに賞金持って帰ってやりたかったけど……無理して社会人組に出たのが悪かったかな……)
マリータ(まあこの子も家の事情で賞金目当てなんやろうけど、うちにも目標あるからな。仕方ないで。)

 

砂漠
ソーンバルケ(フラフラ)「すまぬがそこの人、武芸大会の会場はどちらか?」
ムワリム「ここには砂しかありませんよ?」
トパック「おじさん、こんなとこでなにやってんの?」
ルーテ「興味深いので調べさせてください。」
ソーンバルケ「」

 

リン「大人の部も盛り上がってるわねー。」(フウ)
ラスつスポーツドリンク「……一回戦突破、おめでとう。」
リン「ラスこそ。流星軒で修行してる二人に勝つなんて、すごいことよ?」
ラス「だがギリギリだった。あと一歩間違えていれば俺もシンも負けていただろう。」
シン「……コクリ」
リン「そうね。気は抜けないわ。お互いベストを尽くしましょ!」

 

リン「さて、次の相手はっと。」
ギィ「ありゃ?リンの姐さん!?」
リン「あ、ギィじゃない!……カレルさんとこに弟子入りするってサカを出てから何やってんの?」
ギィ「それが必死で溜めた小遣い落としちまって、ずっと食いっぱぐれ続きでさー。親も学校は出ろっていうし。今は入門金溜めるために、マシューんとこで仕事しながら学校行ってんだ。」
リン(あら?カレルさんのところで入門金なんて取ってたかしら?)
ギィ(あれ?おっかしーな。リン姐さんが複雑な顔してる?確かボイズって人からそう聞いたんだけど……)
リン「とにかく、事情はどうあれ手加減はしないわ!」\チャキッ!/
ギィ「あーもー、何でこんな時に限って姐さんに当たるんだよー!女の人相手ってなんか苦手なんだよなあ、くそーっ!」\キンッ!/

 

ラクチェ「えい!」\キイン!/
ラス(!!早い!!)
\ギギギ……/
ラクチェ(受け止めるなんて、流石反応が早いわね。でも力でぶつかってはダメ。ぶつかると見せかけて、相手を誘って流れに乗る!)
ラス「……」(このままでは、押し負ける……!ならば引いて!)
ラクチェ(かかったわね!)\ググッ!/
ラス(読まれた!!……間合いが!)
ラクチェ「たああーっ!」\スバアアアッ!!/
ラス「くっ……」
ケル「勝負あり!」

 

シン「……お前は、確か"剣聖"カレルの……」\ススス……/
フィル「む、シン殿が相手でござるか……サカの遊牧民は剣も得意だと聞くでござるからな。」\スッ/
シン\カン!カン!/「……」(先ほどから打ち込んではみているが。なかなか、スキができない……)
フィル(う〜ん、どうも遊牧民特有の、騎馬での癖が抜けないようで。慣れてしまえば、わかりやすい!)\ダダダッ!/
シン「!!」(……急に距離を取られた!追わねば……!)
フィル\ググッ/(そうそう、上から畳み掛けるのも手でござるが、下から引くのも手なのでござる!もらった!!)\ススススッ!/
シン(……まずい……罠にかかった……)\キーンッ!!/
ケル「剣を飛ばされたようだな。そこまで!」
シン「……」(してやられた……)
フィル「あ、あの〜。」
シン「……」(ジッ)
フィル(お、怒ってるのかな〜?)
シン「……面白い。」
フィル「え?」
シン\スタスタ/
フィル(……あれ?怒ってない?)「あ、シンさんちょっと待って。じゃなかった、待つでござるよ!」

 

スカハサ「くらえ!流星剣!!」\ズババババ!!/
ラディ「くっ!……まずいな、連撃のせいで剣の軌道が反れる!」\ガキン!/
ケル「1本!スカハサの勝利!!」
スカハサ「ふう、なんとか勝てた……やっぱりもうちょっと持ちこたえるようにしないと不味いなあ。」

 

リン「ふう、ギィには悪かったけど、準々決勝もなんとかなったわ。ラス、残念だったわね。」
ラス「……生粋の剣士との差を思い知らされた。倭刀がサカのものとはいえ、やはり俺たちの騎馬での剣術の戦い方とはまるで違う。これは、研究しなくては。」
シン「同じく。」
フィル「されど、シン殿にも拙者は才を見たでござる!弓の部を拝見して思ったのでござるが……自然を纏うという心は母上のサカの心に通ずるものでござるしな!」
シン「……そうか。」(ボソ)
リン「あら、フィルさん。次もし当たったら負けないわよ?」
フィル「ふっふっふ、リン殿とは以前から試合ってみたかったでござるからな!望むところでござる!」

 

\ワーワー!/

 

リン「あら?何かしらあの人だかり。」
ラス「……俺たちと同じ学生組の試合のようだが……」

 

ヒナタ「……へん、随分スカしてくれてるじゃねーか!ルトガーさんとやら。」
ルトガー「……俺は遊びの剣には興味はない。」
ヒナタ「なんだと!?この野郎っ!」
ルトガー「……斬る!」\バババババッ!/
ヒナタ「な……」\バタッ/
ルトガー「……話にならんな。出直して来い。」(キンッ)

 

リン「つ、強い……言い方と態度はムカつくけど、あの剣さばきは……」
フィル「太刀筋がまるで見えなかったでござる!……さすがルトガー殿でござる!」
シン(だが、剣に"とげ"がある……?)
ラス(……強いが、やつの剣さばきは反面どこか危ないものを感じるな……脆さというか……)

 

エディ「なんかさー、剣の部ってもうサカ人とイザーク人だけで試合やってるよね実質。」
ブラッド「卓球の世界大会みたいになってるよな。」
レオルド「弓は学生は知らないけど、社会人は結構色んなとこから強い人出てるけどね。」

 

シャナン「……勝負あったな。」
ツイハーク「……無念だ。だが、イザークのシャナンと試合ができたことを誇りに思うよ。またよろしく。」\スッ/
シャナン(……昔の私もこうだったんだな……フフフ、昨今は邪念に囚われすぎてこういった楽しみを忘れていたものだ。)

 

アイラ「……次の相手は貴女か。」
エーヴェル「ええ。お手柔らかに。」\スッ/

 

カレル「外で手合わせをするのは久しぶりになるな。」
カアラ「ふふふ、本気を出させていただきますよ、兄上!」\キーンッ!/
カレル「うん、以前よりも反応が早くなった。だがまだまだ甘い。」\キンキンッ!/
カアラ\スパッ!/「くっ……流し方に更に磨きがかかっている……返されるとは……」

 

エーヴェル「たあ!」\ブンッ!/
アイラ\キンッ!/(何故だ……?この人と戦っていると、懐かしい感覚がする……)
エーヴェル「戦いの最中に考え事?いくら剣の達人だからって、それはよくないんじゃないかしら?」\チャキッ/
アイラ(……間違いない、黄金色の髪にあの瞳。この懐かしさ。この気性の強さ。おそらくこの人は……)
エーヴェル「そっちが来ないなら、こっちから行くわよ!」\タタタッ!/
アイラ(……今は考えている場合じゃない!だが、だとしてもどうすればいいの?)\キンキンッ!/
ラクチェ「やだ!母さんどうしちゃったのよ!押し負けてるじゃない!」
スカハサ「珍しいこともあるんだなあ。」
エーヴェル「戦う気がないならこのまま、押し切らせてもらうわ!」\キンキンキンッ!!/
アイラ「!!くっ!流星剣で前に出るしかないか!!」\ドガガガガガッ!!/
エーヴェル「そう来ると思ったわ。でも、こっちだって黙ってるわけにはいかない!」\連続!!/
アイラ「流星剣をナメるなよ!はあああっ!」\ギギギギギンッ!!/
スカハサ「まずい!剣戟が至近距離でぶつかって火花が……」
アイラ「!!」(このままだと、お互いの攻撃で剣が耐え切れず折れる!!)

 

\カキーンッ!!!/

 

ホマサ「双方剣が折れましたので、引き分け!決勝ではありませんので、このままお二人とも退場となります。」

 

ラクチェ「うそ!引き分けだなんて、そんな!」
マリータ「なんやねん!失礼やな!義母さんかて強いで?……って言っても、相手は流星軒のアイラさんやしなあ。普通やったらあんなミスせんやろうし。」
スカハサ「どうしたんだろう……母さんが勝負で集中力を欠くなんて。」
シャナン「はっはっは、修行が足りんな〜アイラ。」(フハハ〜)
スカハサ「少し前までアレだったあんたが言うなあんたが。」
シャナン「サーセン」\ショボーン/

 

アイラ「……まってくれ!」
エーヴェル「なあに?私に、何か……?」
アイラ「……」
エーヴェル「試合中もそうだったけど、私の顔がどうかした?もしかして、誰かに似ている……とか?」
アイラ「……いや、なんでもない。忘れてくれ。」(まいったな。どう切り出せばいいのか……だが今更、真実を話してどうなるというのだろうか……)
ラクチェ「ねえ、母さん、大丈夫?私、次試合なんだけど。」
アイラ「ああ、私は大丈夫だ。スカハサにラクチェ、負けるなよ?」
ラクチェ「う、うん。」
アイラ「……」
スカハサ(いつもならここで更に激が飛ぶんだけど。ホント、どうしちゃったんだろ?)

 

リン「さーて、いよいよ次は決勝トーナメントね!」
ラクチェ「大人の部も盛り上がってきたけど。んー、緊張してきたっ!」
マリカ「イザークとサカばかりにいい顔はさせないからな。」(ツーン)
ラクチェ「ちょっと〜、あんた今なんて言った?」
スカハサ「試合前からやめなよもう……」
ルトガー「……フン。」
フィル「ふっふっふ、今日は調子がいいでござるし、このまま優勝はいただくでござる!」