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Last-modified: 2017-11-26 (日) 21:57:28

ミタマ「二千年とは……本格的に、人を超え神の領域に踏み込んでいますわね」
キヌ「前にアサマが言ってた、エフラムを神社に奉ろう、って話?」
サクラ「私たちも兄様の影響で寿命が延びそうですし……」
ミタマ「いっそのこと、死後に神格化されるというのもありですわね。覇王家全員で」
キヌ「わ! それならずっと一緒!?」
サクラ「兄様やみんなと、ずっと……ずっと……!」
ミタマ「あわよくば、神に昇格した際に、若い姿になれれば……」
サクラ「永遠に愛し合い続けることも可能ですねっ!!」
キヌ「……ちょっと今度の神集会で、いい方法ないか聞いてくる」
ミタマ「信仰を集めることが条件なら……あら、結構何とかなりそうですわね。
    覇王のかりすまぱわーで、信者獲得できますわ」

 

サラ「…………白夜の発想って、想像を超えているわね」
ンン「サラが言うななのです、とツッコミたいところなのですが……同意しますです」
サラ「チキ二人やイドゥン姉様の母乳とか、特に効き目が大きそうだから、出るようになったら毎日兄様に飲んでもらわなきゃ」
ンン「……それ、エフラムさんがますます強化されますですよ?」
ノノ「望むところだよ!」
ンン「一瞬で出現しましたです!?」

 

ノノ「つまり、お兄ちゃんがチキ二人とイドゥンお姉ちゃんを母乳が出るようにs」
ンン「はいストップなのです」

 

覇王神エフラム

 

 過去に実在した人物であり、今なお健在な兄弟家長女ミカヤの弟である。
 神竜や魔竜を含む複数の竜族、竜の血を引く者、稲荷神、ロプト教団の聖女らと交わり続け、人から神へ、妻達と共に至った。
 その教えは、『己を鍛え、か弱き無垢なる者を守れ』という一文に集約される。
 代々ンン神直系の師範が継ぐ兄道場(※1)は、覇王教の総本山でもあり、数多の槍使いや回復魔法の使い手が守る要塞である。
 ここで言う『兄』とは、則ち覇王神の教えに従う者の意味であり、そこに男女の別は無い。
 彼ら彼女らは、守る、という意志を一つにした、現代の紋章町に残る数少ない達人集団である。
 また、覇王教の教義には、極めて厳しい一面もある。
 邪念に囚われ抗えず堕ちた者、速やかに自ら腹を切るべし。
 これを、戒めとして捉えるのみならず、実行した例も、長い覇王教の歴史の中には複数存在する。
 人権団体等からは野蛮と非難される教えだが、この苛烈な教えこそが覇王教を現代においても清廉潔白なものに保っている、とする見方もある。
 なお、エフラム神の姿を見ることは、信者でなくとも可能である。月に数回、妻達と人の姿で町を訪れる為である(※2)。
 ミカヤへの挨拶に赴いたり、兄道場で稽古をつけたりしている姿も、目撃されている。
 調査によると、エフラム神達が町を見物した後は、かの神に仕えたいと望む武人や、年若い少女の入信希望者が増加するらしい。
 かつて人間であった頃、歩く妹製造機と呼ばれた男は、歩く信者製造神になったようだ。
 余談だが、ゲーム会社『葉羽腐』(※3)がエフラム神を幼女化したゲームの製作を発表した際は、あわや戦争かと思われたが、「如何なる姿でも我らが祖は偉大なり」という竜王家八竜(※4)の一声で終息した。
 むしろ、「広く知らしめるべし」と、監修に全面協力した。白暗夜家やロプト教団も資料を提供したことを追記しておく。

 

※1:エフラム神が遺した『妹と幼女の守護者であれ』という信念と槍術を継承する道場。
※2:ぶっちゃけただのデートである。
※3:兄弟家リーフが起業したとされる会社。過去にも、ドーマ神とミラ神のKINSHIN触手ゲーム製作により、関係各所と問題を起こしている。年に数回倒産しかけるが、何故か潰れない。
※4:小チキ神、大チキ神、イドゥン神、ミルラ神、ファ神、ノノ神、ンン神、ソフィーヤ神の子孫。

 

『覇王研究大全追録版・第7760版』より引用