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Last-modified: 2017-11-26 (日) 22:28:43

リーフ「娘や妹たちの旦那がエフラム兄さんなら母や姉たちの旦那は僕にお任せ」
ガロン「お呼びで無いわ。失せよ」

 

リーフ「…………」
マルス「どうしたのさ? 珍しく考え込んで。またお仕置きかい?」
リーフ「いやまあ……ベルカから『カミラ様に近付くな!』って真っ二つにされて、ピエリから『ガロン様から『小うるさい。追い払え』って言われたの! 仕事なの! 大義名分なの!』って切り刻まれて、通りすがりのジェミーから燃やされて……。
    途中でナンナたちに回収されてお仕置きされるのは、いつものことだったんだけど……」
マルス「道端の葉っぱ扱いで無視されてたガロンさんから、視界を飛び回る枯れ葉くらいには認識されたんだね。おめでとう」
リーフ「ガロンさんに意識を向けられても、微塵も嬉しくないよ」
マルス「で。それがいつものことなら、他に何かあった?」
リーフ「……うん……ミコトさんからさ……『その他諸々に目を瞑ったとしても、自分の体にしか興味が無いことが透けて見える殿方とは、遊ぶ気にもなりませんわね』って……」
マルス「あのミコトさんが、とも思うけど、ド正論だね」
リーフ「傷心の弟に追い打ちしないでよ!?」
マルス「スーに襲いかかったり、嫌がるマリアに迫って怯えさせたり、僕がシーダと別れたと勘違いして口説こうとしたこと、忘れたのかい?」
リーフ「その節は本当に申し訳ありませんでしたっ!!!」
マルス「次やったら、ナンナたちが君好みに成長するまで、本当にコールドスリープするから」
リーフ(……目覚めた時に成長したナンナたちが目の前にいたら、自分を抑える自信が全く無い……)
マルス「ともかく、自分がモテない原因が、下心丸出しの顔と、よく滑る口と、ナンナたちへの不誠実さと、積み重なった悪評と、相手のことを考えずに自分の欲望を押し付ける無思慮と……」
リーフ「待って待って心折れる」
マルス「いっそ1回折っとこうと思ったんだけど?」
リーフ「情け容赦無い……」
マルス「情状酌量の余地も無いからね。むしろ現状が恩情処置だよ。
    それで? どうせ君のことだから、『仮に兄さんたちがエロ心を表に出していたら今みたいにモテなかった。なら僕も、感情を隠せるようになれば可能性が』とか考えたの?
    無駄だと思うけど」
リーフ「思考を完全に読まれた上に全否定された!?」
マルス「はぁ……おねいさんと一時のアバンチュール、だのバカなこと言ってないで、相手に見合うよう成長する、くらい言える甲斐性があれば……」
リーフ「…………僕と誰かがずっと一緒にいてくれるなんて、想像もできないよ……」
マルス(この、変な行動力はあるくせに、自信が無いところが、ね……先は長いなぁ……)

 

カムイ「そーゆーマルスも、かつては『僕は兄さんたちみたいには……』と宙ぶらりんな態度を取りシーダを不安がらせ、エフラムお兄ちゃんがあえて悪役になることで決断を……(62-190参照)」
マルス「ストップストップストップ! ていうか姉さん! あの時の現場に居ませんでしたよね!? どっから聞いたんですか!」
カムイ「さーて、どこだろうなー? 不思議だねー?」
マルス「に、ニヤニヤと……!」

 

マリータ「のぉ葉っぱ。おんどれほんまに巨乳の体にしか興味無いんかい?」
リーフ「身体に興味深々なのは否定しないけど…んー…僕が巨乳に何を望んでいたのか…」
ラーラ「やだー、そんなのほっときなよ。よく声かけられるね」
マリータ「うちは完全に興味の対象外やさかいな…ある意味安牌や…興味持たれとうはないねんけど」
リーフ「……地味に傷つく…うう……そうだ。もともとは僕は巨乳でもおねいさんにしか興味なかった…同世代やロリ巨乳は範囲外だった…」
マリータ「せやなあ」
リーフ「そこに喪を拗らせた&エリーゼ義姉さんのおかん属性に転び…僕は巨乳に母性や癒し、懐の深い大地のような愛を求めていたのかも知れない…」
オーシン「そんな深い意味ねーだろ。横島かルパンのノリってだけにしかみえねー」
リーフ「あれ、僕あっち系?そーいや彼らも主人公だっけ」

 

ミコト「…色んな意味でダメな葉っぱ君を見て、ふと気付きましたが…彼の母校のトラキア中は全生徒が恋人もおらず童貞&処女だと聞きます。
    愛や支援が足りないのでは。これはいけません。非常勤講師に応募しましょうかしら」
シェンメイ「中学生だから!別におかしくないから!他の学校の子が進んでるだけだから!それに友達以上恋人未満なラブコメってる子は何人かいるみたいだから!
       喪男と喪女の巣窟なわけじゃないから!だから妙な事教えに行くのはよしなさい!」

 

シェンメイ「色々と奔放なあんたが随分はっきりと拒絶したわね」
ミコト「ええ、わたくしも気持ちいいことは大好きですがそれでも矜持があります。
    愛も無く、ただ体だけを求める相手はお断りですわ、今までのスメラギ様、ハイドラ様、勿論ガロン様も愛を持って交えておりますもの」
シェンメイ「意外にもしっかり考えてるのね」
ミコト「それに……」
シェンメイ「?」
ミコト「噂のぽーくびっつでは、さすがのわたくしも食指が動きませんわ」
シェンメイ「せっかく見直したのにそんなオチかい! て言うか見たの!?」
ミコト「生憎わたくしは、ですが義娘のベロアちゃん等からの伝聞情報で」
シェンメイ「そう言えばあの子はとある事情でしっかり見たらしいわね……あの葉っぱ相手とはいえ、流石に同情するわ」

 

シェンメイ「所で、聞きたいことがあるのだけど」
ミコト「何でしょう、お姉さま」
シェンメイ「断った原因が葉っぱの(色々な意味での)不十分さというのは解ったわ、その上で聞きたいのだけど」
ミコト「はい」
シェンメイ「私視点では出来てるように思える義息子達、特にアイクやエフラム相手だったら貴女はどうするの?」
ミコト「あの子達ですか……とても魅力的ですわね、サクラ達から聞く話ではそちらの方も凄いそうですし
    本人達も誠実で愛を持っているそうですから、もし彼らが望まれあの子達からも許しが出るのなら………」
シェンメイ「あんたも大概業が深いわ……」
ミコト「その時は、お姉さまも一緒ですわよ」
シェンメイ「私を巻き込むな!!」

 

ガロン「まったく…奔放な奴だ」
ハイドラ「あんたよく繋ぎとめてられますな」
スメラギ「我らは段々受け止めきれなくなってしまったのに」
ガロン「何を言うとる。儂も大概人の事言えんし」
スメラギ「そうだった…こやつも若い頃は何十人も妾抱えとった…」
ガロン「一人しか愛さんならそれもよいが君主ともあろう身なら幅広く慈愛を持つべきだろう」
スメラギ「…お前の人相で愛とか」
ガロン「うるさいわ」