若干のシリアス要素&グレー描写あり。
苦手な方はご注意ください。
ルフレ「……」
クロム「ルフレ、どうした?」
ルフレ「すみません。ちょっと考え事をしていて」
クロム「こんなときにか? うっ…」
ルフレ「んっ…はぁ……。そうですね」
クロム「一体何を考えていたんだ?」
ルフレ「...もし私が、あのときギムレーと一緒に消えたままだったら、今のこの幸せもなかったのかなって……」
クロム「ルフレ……」
ルフレ「確かに私はあのとき、自らの命を差し出すまねをしました。でも、生きていれば何度だってやり直せる。そのためには生きなければいけないなって考えていたんです」
ルフレ「今日だって子どもたちの嬉しそうな笑顔を見ることができたのは、今こうして生きて戻って来れたからなんですよね」
クロム「そうだな…。俺はお前のいない世界は考えられない」
ルフレ「私もです。クロムさん。だからこそ、今こうしてクロムさんを感じることもできます」
クロム「ルフレ……!!」
ルフレ「あのときは心配をかけてごめんなさい。もう、どこにも行きません。あなたのそばにずっといさせてください」
クロム「ルフレ、俺はお前を離さない。必ずだ」
クロム「もう二度とお前が消えたりしないよう、その身体に俺を刻み込んでやるぞ」
ルフレ「クロムさん……!! ああっ……!!」