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Last-modified: 2017-12-29 (金) 21:47:52

サラ「この時期になるとすることと言えばやっぱり……大掃除なのよね」
エマ「あたしもメイドのバイトの経験を活かして……って言いたいけど、本職のメイドさんが毎日掃除してるからやることなんてないんじゃ?」
サラ「まあそうなんだけど……メイドには任せられない部屋があるから、それを片付けるのよ」

 

サラ「で、最初がここ」
ヴェロニカ「なによ……面倒なんだけど」
エマ「あー……なるほど」
サラ「メイドはゴミじゃない私物は勝手に処分しないから、こういう部屋は大変なのよ」
エマ「ベッドの周りに物が散乱してるね……」
ヴェロニカ「言っとくけど、捨てるものじゃないから」
サラ「脱いだ服とかはちゃんと片づけなさいよ……」
ヴェロニカ「……前よりは進歩した、散らばってなくて一か所にまとめてあるし」
エマ「それって進歩なの……?」

 

サラ「次はここ」
アメリア「え、掃除するの?」
エマ「あれ、ちゃんと片付いてるように見えるけど……」
サラ「まあ……ちょっとそこの引き出し開けてみて」
エマ「うん……これ……紐に縄……目隠し? ……て、手錠……あっ……」
アメリア「あ、それは……」
サラ「メイドには見せられないんだから、ちゃんと管理しておきなさい。この前も何がないとか探してたでしょ」
アメリア「……はい」
エマ「……ねえ、これ何のリモコンなの?」
アメリア「それは……その……あう……」

 

サラ「最後はこの一番の問題児の部屋なんだけど……」
エマ「うん……あたしもだいたい分かった」
ベロア「私の部屋は片づける必要はないと思いますが」
サラ「……ここが家の中で一番汚い部屋なの」
エマ「うわあ……すごいね……埃が塊になってるのがあるんだけど」
ベロア「芸術的な形をしているでしょう?」
サラ「予想はしてたけど、毛玉もたくさん……」
ベロア「いい感じの毛玉をこれだけ集めるのは苦労しました」
エマ「何か布の切れ端とか何かの刃のかけらとかが……」
ベロア「それはエフラムさんの私物を譲ってもらいました」
サラ「……せめて一か所にまとめましょう、兄様も汚れてるのは好きじゃないはずだし」
ベロア「大丈夫です、服は汚してませんしお風呂にも入ってますから。昨日抱いてもらったときも肌が綺麗だと褒めてもらって……」
サラ「……片付けないなら処分するわよ」
ベロア「すみませんすぐやるのでそれだけは」