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Last-modified: 2018-01-02 (火) 23:21:42

グレイル「ほら、飲め」
アイク「ああ、貰おう」
グレイル「新年早々に、それもお前から相談なんて、珍しいじゃねぇか、何があった?」
アイク「……ああ、どうしても話が聞きたくてな、これは……親父じゃなきゃ話せん」
グレイル「………」
アイク「セルジュとベルベットに、子供が出来た……俺の子だ」
グレイル「……………」
アイク「始めは実感が湧かなかった……でも今は嬉しい気持ちがある……だが、同時にどうすれば良いかって、解らないんだ……」
グレイル「そうか……」
アイク「俺はただひたすらに、強くなるために鍛えてきた、そしてあいつらと結婚してからは、皆を守ろうと目標も立った……
    だけど……今は2人にどうしてやれば良いか解らない……情けないな……」
グレイル「男なんて、そんなもんだ……」
アイク「親父?」
グレイル「俺もそうだった……エレナがミストを身籠った時、嬉しいと同時にどうすれば良いかも解らなかった……」
アイク「……………」
グレイル「結局、産みの苦しみを味わうのは女ばかりで男には解らない痛みだ。
     俺も、お前の様に友人に話を聞き回った」
アイク「親父も、そうだったんだな……」
グレイル「だから、俺の言えることはただ1つだ……今、お前の嫁が大変だからこそ、しっかりと守ってやれ」
アイク「親父……」
グレイル「必要なら産休育休として休みを入れても構わん、それでしっかり、嫁達を支えてやれ」
アイク「ありがとう、親父」
グレイル「ああ、産まれたら、見せに来いよ、お前の子である以上、俺にとっても、孫みたいなもんだ。
     それと言うまでも無いが、嫁達、特にミストを泣かせたら、承知しねぇからな」
アイク「ああ、肝に命じておく」
グレイル「せっかくの正月に、目出度い報告の祝いだ、取って置きの酒を出すから、飲んでいけ」
アイク「そうだな、酒も得意では無いが、せっかくの機会だ、頂こう」

 
 

 それから、酔いながらも帰宅した彼の勢いはかなり凄いものであったと記しておく。

 

アイク「く…う…っ!」
ベルベット「っ…ああ!はぁ…はぁ……」
セルジュ「ふ…う…すごいわ…」
アイク「…大丈夫か?」
ベルベット「ええ、平気よ。むしろ私たちをを気遣いながら愛してくれてるのが分かって嬉しかったわ」
セルジュ「でもアイクは物足りなかったんじゃない?元気にしてあげるからみんなにもっとしてあげて…ん…っ…」
ミスト「私もお父さんに孫の顔見せてあげたいから…お兄ちゃん…」
ティアマト「私も早めに欲しいわね…アイク…いっぱいしてくれるんでしょう?」