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Last-modified: 2018-02-17 (土) 22:51:08

アイク「ん…もうこんな時間か」
ニュクス「…誕生日だからって結局朝までだったから…」
アイク「…そろそろ起きないと出かける時間がなくなるな」
ニュクス「そうね、早く準備しないと…今日は思いっ切り楽しむつもりだけど…」
アイク「…どうした?」
ニュクス「二人だけで誕生日だから少し浮ついてるのかしら…火照っちゃって…起きる前にもう一回…いい?」

 

シグルーン「あふ…」
イレース「今日は夜まで寝ます…」
サナキ「あいつめ…ニュクスの誕生日で一日我慢するからといって日付が変わる直前まで全力で飛ばしおって…」
ミスト「イレースもね…」
サナキ「またメイド服など持ち出して…しかも自分があえて露出少なめなロングなのを着て、イレースが露出高めなのを着るのがいいとか意味不明なことを主張されたぞ」
ミスト「ま、まあそれはいつものことだし…」
サナキ「また私にも妙な服を着せようと…」
ミスト「それはもっといつものことだね」

 

ミカヤ「そろそろ出てくるはずだけど……」
ユンヌ「珍しいわね、ミカヤがこんなことするなんて」
ミカヤ「だって、弟と友達の誕生日デートとか長年生きてきて初めてだし……気になるじゃない」
ユンヌ「まあかなりのレアケースだと思うけど……あ、来たわね。フォーマルめ格好のアイクも最高だわハァハァ」
ミカヤ「耳元で息荒くするのやめて欲しいんだけど……ニュクスもまたずいぶんガーリーなファッションで……自分の年齢忘れたのかしら」
ユンヌ「開き直って自分の外見を活かした可愛いファッションで来たってことは相当気合入ってるわね」
ミカヤ「別にユンヌまでついてこなくてもいいのよ?」
ユンヌ「将来アイクとデートするときの参考になるだろうし」
ミカヤ「……じゃあばれないように様子を見るから、興奮して騒いだりしないでよ」
ユンヌ「大丈夫、私は面白いことに関しては真面目にやるから」
ミカヤ「安心していいかどうか全然分からないんだけど……」

 

ミカヤ「あら、スケートリンクじゃない」
ユンヌ「冬の定番ね」
ミカヤ「アイクは運動なら余裕だろうけど、ニュクスは滑れるのかしら……」
ユンヌ「あんまり慣れてないみたいね……アイクに手を引いてもらってるし」
ミカヤ「……いや、あれは失敗してもいいやくらいの気持ちでやってるわね。アイクに抱き留めてもらえるし」
ユンヌ「確かに……しっかりアイクに抱きしめてもらってるし。ああすれば人前で堂々とベタベタできるのね……」
ミカヤ「アイクも天空の要領で宙返りとかしなくていいから……変に注目集めちゃってるし」

 

ユンヌ「何か高級そうな店に入っていったわよ」
ミカヤ「ここから見る限りだと……多分アクセサリーでも選んでるんないかしら」
ユンヌ「誕生日プレゼントよね……二人で選ぶ派だったとか?」
ミカヤ「ニュクスだと占いで先が分かっちゃうから……サプライズとかないから最初から二人で選ぶことにしたんじゃないかしら」
ユンヌ「何買ったんだろう……リング? ネックレス? あーここからじゃ見えない!」
ミカヤ「だから静かにしなさいって」

 

ミカヤ「次は……あ、ここは綺麗なイルミネーションがあるって評判の人気スポットじゃないの」
ユンヌ「なるほど……ここでいい雰囲気になって熱いキスをしてもらうというわけね……羨ましい!」
ミカヤ「だから落ち着きなさいって……」
ユンヌ「私も……私もアイクと窒息しそうになるくらい熱くて深いキスをするような関係に……!」
ニュクス「騒ぐと周りに迷惑よ」
ミカヤ「ほら、静かに……あれ?」
ユンヌ「あっ」
ミカヤ「……気づいてた?」
ニュクス「……当たり前でしょ」
ユンヌ「あの、アイクは……」
ニュクス「向こうで待ってもらってる。で、どういうつもりかしら?」
ミカヤ「その……あなたたちが上手くやってるかどうか心配で……あなたも長年生きてきてこういうの初めてじゃない? それで……」
ニュクス「はあ……心配してくれるのは嬉しいけど、さすがにやりすぎじゃないかしら」
ミカヤ「はい……」
ニュクス「で……最初からついて来てたの?」
ユンヌ「満面の笑みでアイクと腕組んで歩いてたりスケートで堂々と人前でベタベタしたりのもばっちり見たわ」
ミカヤ「ちょ! ユンヌ!?」
ニュクス「……まあ、今日は機嫌がいいからそれくらいなら許すわ。これからついてくるのは流石に駄目だけど」
ミカヤ「それはもちろん……ユンヌ、帰るわよ」
ユンヌ「今夜はどっかにお泊りなのか家で熱い夜を過ごすのかどっち?」
ニュクス「神に言葉を奪う呪術が通じるか試してもいい?」

 
 

ユンヌ「あーあ、怒られちゃった」
ミカヤ「当たり前でしょ……」
ユンヌ「あ、聞き忘れた。今夜はやっぱり朝までかとかどんなプレイするのか将来の参考に聞けばよかった」
ミカヤ「……封印されないだけ運が良かったわね」