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Last-modified: 2018-01-14 (日) 09:01:26

トラキア中

 

リーフ「新年始まって早1週間以上、相変わらずモテることなく寂しくエロゲ製作に費やす日々か……」
ナンナ「そうですね、とても充実してます」
ミランダ「ナンナ……すっかり遠くに行っちゃって」

 

女生徒「失礼いたします、このクラスにリーフさんがいると聞きましたが」
クラスメイト『!!!』
ミランダ「ちょっとリーフ! あの生徒に何したのよ!」
リーフ「な、何もしてないよ!」
ティニー「でもあの娘、可愛らしい娘ですしリーフ様好みで胸大きいですね」
リーフ「あ、本当だ……じゃなくて、そんな娘、会ったこともないってば!」
ナンナ「あの、セクハラで怒らせてしまったのなら私も一緒に謝りますから」
リーフ「何で僕が悪い形で話が進んでるのさー!」
ミランダ「あんたにそんな信用があると思ってるの?」
リーフ「ぐぅ………はぁ、取り敢えず行ってくるよ、何かしたなら謝って来る……」
ナンナ「解りました」
リーフ「僕に何か用かな?」
女生徒「あ、はい、ごめんなさい、突然押し掛けてしまって……実は、リーフさんにお願いがありまして……」
リーフ(あれ?)

 

 始めは知らない内にしてしまったセクハラの苦情に来たのかとおもった。
 だが恥ずかしそうにしてるが怒っている雰囲気はなくよく見ると顔が赤面している。
リーフ(ま、まさか……)

 

 目の前でその様な雰囲気になれば流石のリーフも気が付く、それが事実なら非常に素晴らしい未来になる。
 今まで変態と詰られお仕置きされ、兄弟のハーレムやイチャラブを血涙を流さん思いで見つめ、その悔しさと情熱をエロゲにぶつけてきた日々。
 それが終わり、こんな可愛らしく巨乳の女の子との薔薇色の未来が待っているのかと内心浮かれていた。

 

女生徒「あの、これ受け取って下さい!!」
リーフ(まさか……ラブレター!? ………あれ?)
リーフ「………色紙?」
女生徒「は、はい、リーフさんのお兄さんが俳優のエフラムさんだと聞きました。
    私、ファンなんです、どうか、サイン貰って来て下さい」
リーフ「あ……その……」
女生徒「あ、こんな真似するから、ただとは言いません、お年玉はたいてこれくらいなら」つ 5000G
リーフ「い、いや、お金は良いよ……うん、エフラム兄さんからだね、解った、頼んで来るよ」
女生徒「あ、ありがとうございます!!」

 

 そして嬉しそうに去っていく姿を立ち尽くしながら見送った。
 いつもは迷惑なセクハラ野郎であるリーフだがその煤けて立ち尽くす姿を見つめるクラスメイト達との思いは1つ。
『何も言えねぇ……』

 

 だが話は其処で終わらなかった。どこから話が伝わったのかその後同様に、アイク、ヘクトル、ロイと言った兄弟や、アクア、チキと言った兄嫁達へのサイン依頼が続けて来たのである(それも何の因果かみんなリーフ好みの美少女達から)
 全て受け取った後にはリーフの手には沢山の色紙と貰う相手と渡す相手を書いたメモ(何時の間にかナンナが付けていた)

 

リーフ「フフ……笑うと良いさ、浮かれきったのをどん底に叩き落とされた僕を」
ミランダ「いや、これは笑えないわよ」
ナンナ「リーフ様、元気を出して下さい、せっかくだから新作のエロゲを探しに、ゲームショップへ行きませんか?」
リーフ「いや、今日は遠慮しておくよ、帰って兄さん達に依頼のサイン貰わないと」
ティニー「こういうところは義理堅く、お優しいですよね、じゃあ明日行きましょう、それからカラオケとかで気分転換もいいですよ」
リーフ「ありがとう、じゃあそれは行かせて貰うよ」

 

 そしてその日は約束通りに兄弟達からサインを貰い翌日依頼者達に届けた。
 その後は彼女達との約束通りゲームショップを見て回り(因みにミランダも連れてエロゲ探しに向かった)気分転換した後はその悔しさをバネによりエロゲ製作に情熱を燃やすのだった。

 

エフラム「しかし、サインというのはどうしても慣れないな…そもそも俺のサインとか貰ってどうするんだ」
アクア「そんなこと言わないの、書き方教えてあげるから」
チキ「慣れないとサインは難しいからね」

 

ミルラ「でも頼まれるままにサイン書いてあげていいんですかね?」
サラ「まあ、何か起こったら私が思い知らせてあげるから大丈夫でしょ」
ンン「唐突に闇と恐怖しか感じないことを言うのはやめてほしいのです」

 

ミネルバ「セリスにも店でサインを求める輩がいるのだがどうしたものか…」
マナ「…男性だと公言しては?」
ラナ「それはそれで別の方向で寄って来る人がいるような」
ユリア「予想できすぎますね…」