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Last-modified: 2018-03-23 (金) 22:35:50

リフ「お彼岸ですな」
ミドリコ「お墓参りの日ですね和尚様」
リフ「ほらそこにもお墓参りに来た人が」

 

アトス「お前ら―!ワシ一人喪のままこの世において先に逝きおってー!」
ブラミモンド「………」
ハルトムート「わははは!竜と人間の嫁さんもらってもーウハウハだったし!羨ましい?ねぇ羨ましい?」
バリガン「よしたまえよ…英雄ってのはどうも自己顕示が強いな…」
テュルバン「あ…ああ…」
ローラン「俺の墓所にシークレットシューズ入れやがった子孫死すべし…将来発掘でもされたら俺のコンプレックスが後世にばれちまう…!」
ハノン「男共は死んでもおバカさんが治りませんねおねーさま」
エリミーヌ「ほっといてあちらでイチャイチャしましょ。可愛い子」
アトス「そこの百合っぷる!お主らみたいに女同士でイチャイチャするから男が余るのじゃ!」
ハノン「うるさいなあ。あっち行ってよ」
エリミーヌ「そーよそーよ。モテない男のひがみはみっともないわ」

 

ミドリコ「……英雄の霊はただの霊より強いみたいですね。昼間からはっきり見えます」
リフ「良くも悪くも凡人とは違うのでしょうねぇ…」

 

バリガン「神将、覇王、星君主、この時代の人間は随分と盛んなんだねぇ」
ローラン「何だよそれ……どうしてそこまでモテるんだ……?」
ハノン「私は女帝とか女王職? の子達が不思議なんだけど、そんな男に囲まれるなんて何が良いのかしら?」
エミリーヌ「その辺り……やはり好みなのでしょうね、私にはよくわからない感覚だけど………
      でもその代わりにマギ・ヴァルのルネス……だったかしら、そこを中心に、女同士の愛が広まっているのね、素晴らしいわ」
アトス「まぁその気持ちも解るが……しかしただのリア充ですら許せんのに、奴らは綺麗どころを独占しおって……
    じゃがその能力がトンでもなくてのう、儂も奴等をぶちのめそうとしたのじゃが返り討ちにされてしもうた……」
ローラン「マジかよ」
ハノン「仮にも千年生きてるこいつに勝つのも何気にすごいかもね……でも、アトスさいてー」
エミリーヌ「そうね、いくら何でも愛し合うものを引き裂き奪おうなんて、外道とも言える行為よ」
アトス「お主ら特に儂に対して当たり強く無いか!?」
バリガン「言われて当然だと思うがな」
テュルバン「仕方……無い……」
ハルトムート「それにお前、2人に対しやたらエロい目を向けてたからね、死んでから聞いたけど、とっくに気付いてたし、かなり不快だったみたいだよ?」
アトス「え、マジ?」
ローラン「確かに当時俺達も喪だったからよ、2人が百合じゃなく付き合ってくれたらとか思ったりもしてたけど、お前その中でもかなり露骨にこいつら見てただろ」
アトス「ぐっ……それは……」
ハノン「言っとくけど、あんたがモテないのはその外見もあるけど、一番はそんな生理的に気持ち悪い態度なんだからね」
エミリーヌ「その態度を改めない限り、あなたを想う人なんて何千、何万年経とうと現れないわ」
アトス「ぐぅ……じゃが、今更変えられる物でもないからの……儂はこのままリア充を潰す為に活動し続けてやるわい、丁度後継者候補もおるしのう」
バリガン「後継者?」
ローラン「お前程の奴に並ぶほどの喪がいるのか?」
アトス「うむ、何人か候補がおるが、やはり一番はかの者、葉っぱ事リーフじゃな」
エミリーヌ「リーフ……ねぇ」
ハノン「何だか青臭そうな名前〜」
アトス「ふふふ……奴は儂ですら越える人外の域に辿り着いた者よ……と、ム?」

 

リーフ「ウヒョー!! なんとなく墓場の散歩に来たら物凄い綺麗なお姉さんが!! お姉さん、せっかくだから僕と甘い時間を!」
エミリーヌ「な、なんなのこの魂の底から不快感を感じさせる存在は!?」
ハノン「ちょ、ちょっと、おねーさまに近づかないでよ!!」
リーフ「ん? わぁ! ちょっと幼い気がするけど、君はサカ系なの!? となると将来性抜群、せっかくだから君も一緒に……」
エミリーヌ「い……いい加減にしなさい!!」アーリアル
ハノン「大地の怒りを受けろ変態!!」ミュルグレ
リーフ、アトス『コノヒトデナシー!!!』

 

ローラン「うゎ……すげえな、なんかアトスまで巻き添えになってるけど」
バリガン「あまりの怒りで神器を呼び出して撃ってる位だしね」
ハルトムート「そういえばさっきからブラミモンドが随分静かじゃないか? いや、もとから彼は無口だけど、雰囲気から外れている感じが……」
テュルバン「あ……れ……」
ブラミモンド「……orz」
ハルトムート「あ……」
ローラン「イドゥンがその覇王? と結婚した話を聞いてからこんな様子だからな、あいつにゾッコンだったの、こいつとお前だったし」
ハルトムート「え……えーと……確かに……でも私は結局ミリィザを嫁にしたし子供も出来たし……彼女には悪いことしたな」
ローラン「まぁすでに死んでる俺達が詫びを入れるのもできねえからな、せめてその罪悪感は忘れるなよ」
バリガン「と、まぁそれはともかく、彼の場合、己を闇に沈めて待っていたのに目覚めて見たら彼女は既に他の男の嫁になってたわけだしな」
ブラミモンド「いや……良いんだ、迎えに行く等と約束した訳では無いし、彼女には彼女の人……いや、竜生がある、彼女が幸せにいられるなら、私は……構わない……」
ローラン「言ってることは格好良いけど、思いっきり涙目じゃねぇか」
ハルトムート「だが執着して彼女を不幸にするよりは良い、ちゃんと吹っ切れば、私の様に相手が見つかるさ」
テュルバン「がん……ばれ……」
ブラミモンド「ありが……とう」
バリガン「うむ、仲良き事は……だな、さてこちらの馬鹿2人は」

 

リーフ、アトス『シュゥーー』

 

バリガン「見事に消し炭だな」
エミリーヌ「こ、このような恐ろしくおぞましい存在があるなんて……このような者、近づかれるだけで怖気が走るわ、私の教区に、近づかないで!」
ハノン「サカ草原にも近づくなー!!」

 

 その結果、創始者にして守護者直々に裁定されたことにより、サカ草原、並びにエミリーヌ教区(エトルリア、リキア、ベルン、イリア)に事実上の出禁となり、西方三島、ナバタ砂漠以外のエレブ地区への浸入を禁じられた。 コノヒトデナシー!!!

 
 

リーフ「そ……そんな……エレブ地区まで出禁にされちゃった……入れるのが砂漠と辺境の離島だけだなんて。
    これじゃあルイーズさんを始めとした奥様やおねいさん……サカの人のような巨乳に近づけなくなっちゃったよぉ……」
アトス「災難じゃったなリーフよ、だが言わせて貰おう……おめでとうリーフ、儂の後継者としての道をまた一歩、進んだのう」
リーフ「うぇ? いきなり何いってるのさ……………まさか、アトスさんがナバタを拠点にしている理由って………」
アトス「(ニヤリ)……これからもこの道を歩み、精進するのじゃぞ」スタスタ
リーフ「……………orz」